高級腕時計のリサイクルキング ショップを見る

腕時計どこで買う安いの?目的別購入先ガイド

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちは。毎月200本以上の腕時計をマッチングしているCHRONOBLE 運営者の「NAOYA」です。

腕時計どこで買うのが安い?」と悩んでこちらのページに飛んで来られた方は、今まさに腕時計の購入を検討されていて、できるだけ賢く、お得に手に入れたいとお考えですよね。

管理人

腕時計と一口に言っても、価格帯は本当にピンからキリまであります。

とにかく時間を知るための安い腕時計が買える店を探しているのか、あるいはドンキなどで売られているブランド時計がなぜ安いのか気になっているのか。

もしかしたら、家電量販店やアウトレットでの購入を検討中かもしれません。また、最近はネットでの購入が主流ですが、Amazonなどで腕時計を買う際に偽物を掴まされないか、不安に思っている方も多いでしょう。

さらに、メンズやレディースの安い腕時計でおすすめのブランドを探していたり、楽天市場などでお得に買うコツを知りたかったりするかもしれませんね。

特に高価なモデルを狙っている方にとっては、並行輸入品が安い理由や、中古腕時計のリスク、そして「並行差別」といった専門的な情報まで、気になる点は尽きないと思います。

この記事では、そうした「腕時計を安く買いたい」というあらゆるニーズに対して、それぞれの購入方法のメリットや潜むリスクを、網羅的に解説していきます。

この記事のポイント!
  • 目的や予算に合った「安い」購入先の見つけ方
  • ネットショッピングで偽物を避け、信頼できる出品者を見抜く方法
  • 並行輸入品や中古品が安い理由と、購入前に知るべき「並行差別」のリスク
  • 価格帯別のおすすめメンズ・レディースブランド
この記事のポイント!
  • 目的や予算に合った「安い」購入先の見つけ方
  • ネットショッピングで偽物を避け、信頼できる出品者を見抜く方法
  • 並行輸入品や中古品が安い理由と、購入前に知るべき「並行差別」のリスク
  • 価格帯別のおすすめメンズ・レディースブランド
目次

腕時計どこで買うのが安いの?目的別購入先ガイド

腕時計どこで買うのが安いの?目的別購入先ガイド

腕時計を安く買うと一口に言っても、その「安さ」には種類があります。1,000円の時計を求める「絶対的な安さ」もあれば、50万円の時計を40万円で買う「相対的な安さ」もありますよね。

まずは、私たちが実際に足を運べる、あるいは日常的にアクセスする「実店舗」や「オンラインストア」をピックアップし、それぞれの「安さ」の正体と特徴を整理してみましょう。

安い腕時計が買える店:実店舗

安い腕時計が買える店:実店舗

実店舗で腕時計を探す最大のメリットは、何と言っても「実物を手に取って確認できる」という圧倒的な安心感です。ネットの写真では伝わりにくいサイズ感、重さ、腕へのフィット感、そして文字盤の繊細な色合いや針の質感などを、自分の目で確かめられますからね。

特に安価なファッションウォッチや、初めての腕時計を探す場合、この「試着できる」というプロセスは失敗を避けるために非常に重要です。

具体的に「安い腕時計が買える店」としては、以下のような場所が挙げられます。

究極の安さを求めるなら:100円ショップ

ダイソーやセリアといった100円ショップでも、腕時計は販売されています。

価格は100円〜500円程度が中心。もちろん、耐久性や精度、防水性などは期待できませんが、「今すぐ時間が分かればいい」という緊急時。

「この服にだけ合わせたい」といったファッションのアクセントとして割り切って使うなら、最強のコストパフォーマンスかもしれません。

掘り出し物と価格帯の幅:総合ディスカウントストア

代表格はドン・キホーテですね。数千円のファッションウォッチから、G-SHOCKのような定番、さらには数十万円の高級ブランドの並行輸入品まで、まさにカオスな品揃えが魅力です。

深夜まで営業している店舗も多く、セール品も頻繁に入れ替わるため、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があります。

ポイント還元と信頼性:家電量販店

ヨドバシカメラやビックカメラといった家電量販店は、腕時計の主要な販売チャネルの一つです。

国内ブランド(セイコー、シチズン、カシオ)から海外ブランドまで、非常に幅広いラインナップを誇ります。

後述しますが、「ポイント還元」を考慮すると、実質価格が非常に安くなることが多いのが最大の特徴です。国内正規品を扱っているため、偽物の心配もありません。

ファッション系なら:アウトレットモール

三井アウトレットパークなどのアウトレットモールも、有力な選択肢です。

ただし、こちらは主にファッションブランド系の時計が中心。COACH(コーチ)FOSSIL(フォッシル)など、アパレルブランドが展開する時計を探すなら、定価よりも安く手に入れられる可能性が高いですね。

ドンキの腕時計はなぜ安いのか

ドンキの腕時計はなぜ安いのか

これは本当によく聞かれる質問です。「ドンキで売ってるロレックスやオメガは本物?」「なぜあんなに安い?」と気になりますよね。

あの安さの秘密は、その商品の多くが「並行輸入品」であることに尽きます。

「並行輸入品」とは?

並行輸入品とは、メーカーが契約する「正規代理店」のルート(例:メーカー → 日本総代理店 → 正規販売店)とは別のルートで、海外の正規販売店や卸業者から買い付けられ、日本に輸入された商品のことです。

重要なのは、これらが「紛れもない本物(新品)」であるという点です(※もちろん、ドン・キホーテのような大手は信頼できる業者から仕入れています)。

正規代理店ルートでは、ブランドイメージを守るために国内の「定価」販売が基本となりますが、並行輸入ルートは日本の定価に縛られません。仕入れ業者の努力や、為替レートの変動(円高の時など)、中間マージンの削減によって、正規店の定価よりも「20〜30%安い」といった価格設定が可能になるわけです。

注意点:並行輸入品固有のリスク

ドン・キホーテのような大手ディスカウントストアが積極的に偽物を売る可能性は極めて低いですが、「並行輸入」という仕組み自体には、ごく稀に偽物が混入するリスクがゼロとは言い切れません。

また、もっと重要なリスクとして、後で詳しく解説する「並行差別」というアフターサービス(修理など)上のデメリットが存在する場合があります。

数千円のファッションウォッチが安いのはもちろんですが、ドンキで高価なブランドウォッチが安いのは、主にこの「並行輸入品」という仕組みによるものだと理解しておくと良いですね。

家電量販店で腕時計を買う利点

家電量販店で腕時計を買う利点

私が、セイコー、シチズン、カシオといった国内ブランドや、ティソ、ハミルトンなどの中価格帯の時計を「新品の国内正規品」として買う場合、真っ先に候補に入れるのが家電量販店です。

最大の魅力:「ポイント還元」による実質価格

家電量販店の最大のメリットは、「ポイント還元」です。これに尽きると言ってもいいかもしれません。

例えば、ヨドバシカメラやビックカメラでは、購入金額の10%程度がポイントとして還元されることが一般的です(現金払いかカードかなどで変動する場合もあります)。

仮に5万円の時計を買うと、5,000円分のポイントが戻ってきます。このポイントを次回の買い物で使えると考えると、実質的には「4万5千円」で買えたことになります。この「実質価格」で比べると、他のどのチャネルよりも安くなるケースは非常に多いです。

安心の「国内正規品」

もちろん、実店舗なので納得いくまで試着できますし、彼らが扱っているのは基本的に正規代理店から仕入れた「国内正規品」です。そのため、偽物の心配は皆無ですし、メーカーの保証もしっかりと受けられます。この安心感は大きいですよね。

ちょっとしたデメリット:専門性

一方で、デメリットも存在します。彼らは「時計専門店」ではなく、あくまで家電量販店の「時計コーナー」です。

そのため、時計専門店のスタッフのような、ブランドの歴史的背景やムーブメントの機構に関する深い知識を持った、専門的な購入相談は難しい場合があります。

また、修理やオーバーホールについても、その場で専門家が対応するわけではなく、基本的にはメーカーへの「取次ぎ窓口」としての役割になりますね。

アウトレットの腕時計ブランドと価格

アウトレットの腕時計ブランドと価格

アウトレットモールは、「ファッションの一部として、有名ブランドの時計を安く欲しい」というニーズ(ペファッション追求型の方)にピッタリな場所です。

ロレックスやオメガのような高級時計ブランドの出店はほとんど期待できませんが、COACH(コーチ)、FOSSIL(フォッシル)、GaGaMILANO(ガガミラノ)、DIESEL(ディーゼル)といった、ファッション感度の高いブランドの時計を探している人には、非常に魅力的な購入先となります。

アウトレット品が安い理由

これらのブランドが定価よりも安価に販売されている理由は、主に以下の3つに分類されます。

  1. 型落ちモデル
    シーズンが過ぎたものや、古いデザインの在庫品。
  2. アウトレット専用商品
    最初からアウトレットモールで販売するために、仕様やコストを調整して企画・製造された商品。
  3. B級品(ファクトリーセカンド)
    使用には全く問題ないものの、検品段階で発見された微細な傷や汚れがある商品。

どの理由で安いのかはブランドによって異なりますが、いずれにせよ新品を安く買えるのは事実です。ショッピングモール全体の雰囲気も楽しみながら、宝探し感覚で見て回るのが楽しい場所ですね。

安い腕時計をネットで買う注意点

安い腕時計をネットで買う注意点

さて、現代において「安く買う」ことの主戦場は、やはりオンライン(ネット)です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった巨大なマーケットプレイスには、それこそ星の数ほどの腕時計が並んでいます。

なぜネットは安いのか?

ネットが安い理由は明確です。実店舗を運営するための高額な家賃、光熱費、広範な人件費といった固定コストが、実店舗に比べて圧倒的に少なくて済むからです。

そして何より、「価格競争」が常に、そして熾烈に行われていること。

私たちは自宅にいながら、ボタン一つで「A店は10,000円、B店は9,800円」と最安値を比較できてしまいます。そのため、各ショップは常に他店の価格を意識し、1円でも安くしようと努力するため、結果として価格が下がりやすいのです。

しかし、この便利さと安さの裏には、実店舗にはない、ネット特有の最大の落とし穴が潜んでいます。

ネット購入の最大リスク:偽物と悪質業者

特に高価なブランド時計になればなるほど、本物と見分けがつかないほど精巧に作られた「偽物(スーパーコピー品)」に遭遇するリスクが、実店舗より格段に高まります。

また、お金を払ったのに商品が届かない、あるいは全く違う粗悪品が送られてくるといった、詐欺的な悪質業者も残念ながら存在します。(参考:消費者庁『有名なブランドのロゴを盗用した偽の通信販売サイトなどに関する注意喚起』

管理人

多くの人が「Amazonで買ったから安心」「楽天だから大丈夫」と思いがちですが、それは半分正解で半分間違いです。

重要なのは、「どこで買うか(プラットフォーム)」よりも「誰から買うか(出店者)」を意識すること。この意識が、ネットでの失敗を避ける最大の鍵です。

Amazonの腕時計で偽物を避ける方法

Amazonの腕時計で偽物を避ける方法

Amazonは非常に便利ですが、その販売形態は少し特殊です。「Amazon自身」が仕入れて販売する商品と、外部の業者(個人含む)が出品する「マーケットプレイス」の商品が、同じページに混在しているからです。

Amazonで腕時計(特にブランド物)を買う際に、私が必ずチェックする「安全のための」ポイントを共有します。

Amazonでの安全チェックリスト

最重要:「Amazonが販売・発送」を選ぶ 

最も信頼性が高いのは、「出荷元」と「販売元」の両方が「Amazon.co.jp」となっている商品です。これならAmazonが直接仕入れて販売しているため、偽物のリスクはほぼゼロと言っていいでしょう。万が一のトラブル対応もAmazonが直接行ってくれるので安心です。

価格が異常に安すぎないか 

相場や定価と比べて「ありえないほど安い」「不自然な割引率」の商品は、まず疑うべきです。「安すぎる」には必ず裏があります。

出品者評価の「質」と「時期」を見る 

マーケットプレイスから買う場合、星の数(総合評価)だけを見てはいけません。必ず「悪い口コミ」の内容を具体的に確認します。「偽物だった」「傷があった」「連絡が取れない」などのレビューが一行でもあれば、私なら避けます。 また、評価が「5年前」などで止まっているのに、急に大量出品を始めたアカウントは、乗っ取りの可能性もあるため注意が必要です。

出品者情報を確認する

出品者ページにある「特定商取引法に基づく表示」をチェックし、住所(架空の場所やバーチャルオフィスではないか)、電話番号などが正確に記載されているかを確認します。日本語が不自然な場合も要注意です。

発送元が海外ではないか

「発送元が海外」の商品は、偽物や不良品のリスクが高まるだけでなく、配送に数週間かかったり、いざという時の返品・交換プロセスが非常に煩雑になったりします。可能な限り、国内発送の出品者を選びたいところです。


これらの点を意識するだけで、Amazonでの購入リスクは格段に減らせるはずです。「安いから」と安易に飛びつかず、一呼吸置いて「誰が売っているのか」を確認する癖をつけることが大切ですね。

腕時計どこで買うのが安いか比較:ネットと専門

腕時計どこで買うのが安いか比較:ネットと専門

実店舗と、Amazonのような巨大プラットフォームを見てきました。ここからは、さらに一歩踏み込んで、「より安く、より賢く」腕時計を買うための、少し専門的な購入先と知識について比較検討していきましょう。

楽天市場の活用法から、メンズ・レディースのおすすめブランド、そして高級時計を安く買うための「並行輸入品」「中古品」という選択肢、さらにはそこに潜む最大の罠「並行差別」まで。ここが、賢く買うための核心部分になってきますね。

楽天市場で腕時計を安く買うコツ

楽天市場で腕時計を安く買うコツ

楽天市場で腕時計を安く買う場合、Amazonの「商品価格そのもの」で勝負するのとは、少し異なる戦略が必要です。

楽天市場の最大の武器は、楽天グループのサービスを使えば使うほどお得になる「ポイント還元施策」です。

楽天ポイント経済圏の活用

SPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天モバイルや楽天カードの利用状況に応じてポイント倍率が上がったり、「お買い物マラソン」で複数のショップを買い回ることで倍率が上がったり、あるいは「5と0のつく日」にエントリーしたり…。

これらのキャンペーンを意図的に組み合わせて活用することで、購入金額に対してポイント還元だけで20%以上になることも珍しくありません。

商品自体の価格はAmazonと全く同じでも、この強力なポイントバックを含めた「実質価格」で考えると、楽天が最安値になるケースは非常に多いのです。普段から楽天のサービスを使っている人にとっては、最強の購入先の一つと言えるでしょう。

楽天の補償と注意点

もちろん、楽天もAmazonと同様に「出店者」から買うプラットフォームです。そのため、ショップのレビューや実績(例:長年運営しているか、専門知識があるか)をしっかり確認する必要があるのは変わりません。

万が一、模倣品が届いた疑いがある場合、楽天市場には「楽天あんしんショッピングサービス」という補償制度が用意されており、プラットフォームとしての対策も講じられています。

管理人

とはいえ、まずは信頼できるショップを選ぶことが第一ですね。

メンズの安い腕時計おすすめブランド

メンズの安い腕時計おすすめブランド

ブランドには強くこだわらない。でも、安っぽく見えず、ビジネスやプライベートで安心して使える、信頼できる時計が欲しいというメンズ向けに、特にコストパフォーマンスに優れたブランドをいくつかピックアップしてみます。

1万円以下の鉄板:カシオ (Casio)

まずは何と言っても「カシオ」です。「チプカシ(チープカシオ)」に代表される、数百円〜数千円のデジタル・アナログウォッチは、その圧倒的な信頼性と耐久性、そしてレトロなデザインで世界的に人気です。

それだけでなく、「カシオ コレクション」と呼ばれるラインには、MTP-1302D(通称カシオ・デイトジャスト)のように、1万円以下で買えるとは思えないほどシンプルで上品な、スーツにも似合うモデルが多数存在します。大人の男性が「あえて」着けても全く恥ずかしくありません。

信頼の国内メーカー:シチズン (Citizen)

シチズンも、「Q&Q」というブランドで非常に安価なライン(ソーラー機能付きで数千円など)を展開しています。

また、本体の「シチズン」ブランドでも、KM1-211-10などのエントリーモデルが1万円台から見つかります。シンプルで癖のないデザインは、就職活動や新社会人の方にも最適です。

驚異のコスパ:LAD WEATHER(ラドウェザー)

3,000円〜4,000円台という価格帯で、ソーラー機能や10気圧防水、電波受信機能(モデルによる)を備えたモデルを次々と生み出している、驚異的なコストパフォーマンスを誇るブランドです。

管理人

アウトドアやスポーツシーンでガシガシ使いたい、というニーズにはピッ タリですね。


この価格帯でも、日本の「セイコー」や「シチズン」といった信頼できるメーカーのエントリーモデルが選択肢に入ってくるのは、消費者として本当に嬉しいですよね。

国内ブランドの選び方や、それぞれの哲学の違いについては、以前に書いたこちらの記事も参考にしてみてください。

参考記事:セイコー vs シチズン:どちらが買い?技術と哲学を徹底比較

レディースの安い腕時計とブランド

レディースの安い腕時計とブランド

レディースの場合、メンズ以上に「プチプラ(プチプライス)」と呼ばれる価格帯で、ファッション性に優れたブランドが非常に豊富です。

もはや時計というより、その日のコーディネートを完成させるための一つの「ブレスレット」や「アクセサリー」として、気分や服装に合わせて付け替えられるのが最大の特徴ですね。

価格帯別に、人気のブランドとそれぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。

〜5,000円 (エントリー・ファストファッション)

この価格帯は、まさに「アクセサリー感覚」で、そのシーズンのトレンドを気軽に楽しみたい方に最適です。

H&Mベルシュカ (Bershka) といったファストファッションブランドが、2,000円前後で驚くほどデザイン性の高い時計を出しています。ワンシーズンと割り切って使うにも、ためらいのない価格が魅力ですね。

また、国内メーカーのシチズン Q&Qもこの価格帯の強者で、ポップでカラフルなデザインからシンプルなものまで、5,000円以下で「時計としての信頼性」も確保できる、優れた選択肢が豊富に揃います。

〜10,000円 (高見え・ファッション)

予算を1万円まで上げると、「高見え」するファッションウォッチが一気に選択肢に入ってきます。

SNSでの人気に火がついたヨーロッパ発のアデクス (ADEXE) のように、シンプルで洗練されたデザインのものが1万円以下で手に入ったり、ズッカ (zucca) のような個性的で遊び心のあるデザインを選べたりします。

また、ストリートやサーフ系ファッションで定番のニクソン (NIXON) もこの価格帯から選べ、ファッションアイテムとして「選ぶ」楽しみが格段に増えてくるのが特徴です。

10,000円〜20,000円台 (定番・北欧系)

この価格帯は、まさに「定番」と呼べる人気ブランドがひしめく激戦区です。選択肢が一気に広がり、自分のスタイルに合った一本を見つけやすくなります。

アメリカンクラシックなデザインが得意なフォッシル (FOSSIL)、北欧デンマーク発のミニマル(最小限)なデザインで人気のベーリング (BERING) やスカーゲン (SKAGEN)、英国のヴィンテージウォッチにインスパイアされたへンリーロンドン (HENRY LONDON) など、世界観の異なるブランドが揃います。

また、アクティブな女性の定番、カシオのBABY-Gのような機能性とファッション性を両立したモデルも、この価格帯が中心ですね。

20,000円〜 (ジュエリー感覚・ブランド)

20,000円を超えてくると、時計ブランドというよりも、ファッションブランドやジュエリーブランドが手掛ける「時計」が主役になってきます。

アニエスベー (agnes b.) のような、シンプルで洗練されたフレンチシックなデザインは、流行に左右されず長く使えます。

さらに、アガット (agete) やete(エテ)といった人気ジュエリーブランドが作る時計は、非常に華奢なブレスレットが一体となったようなデザインが多く、まさに「ジュエリー感覚」で身につけられます。

これらは時計専門店だけでなく、百貨店のジュエリーショップやセレクトショップでも主役級の扱いを受けています。


レディースは特に、こうした多様な選択肢の中から、その日の服装や気分、TPOに合わせて、アクセサリーを選ぶように時計を楽しめるのが最大の魅力かなと思います。

並行輸入品の腕時計が安い理由

並行輸入品の腕時計が安い理由

さて、ここからは「プレミアム・ディスカウント追求型」、つまり高価な時計を定価よりも安く買いたい人向けの、少し専門的な話に戻ります。

ドン・キホーテのセクションでも触れましたが、高級時計を安く買う上で、最もメジャーな方法がこの「並行輸入品」です。

並行輸入品の仕組み(再掲)

正規ルート(メーカー → 日本総代理店 → 正規販売店)が「定価」で販売するのに対し、並行ルート(海外正規店/バイヤー → 並行輸入業者)は、その定価に縛られません。

為替レートの変動(例えば1ドル100円の時に仕入れれば安い)や、各業者の仕入れ努力によって、定価の20〜30%オフ、時にはそれ以上安く販売できるのです。

しつこいようですが、信頼できる並行輸入専門店が扱う商品は、「紛れもない本物」です。ルートが違うだけですね。

並行輸入品のメリットまとめ

  • 価格: 
    とにかく定価よりも安く購入することが可能。これが最大のメリットです。
  • 入手の容易性: 
    ロレックスの人気モデル(デイトナやGMTマスターIIなど)のように、国内正規店では何年待っても買えないような品薄モデルが、並行輸入店には(プレミア価格ではありますが)在庫として存在し、お金を出せばすぐに買えることがあります。
  • 品揃え: 
    そもそも国内では未発売の海外限定モデルや、複数のブランドを一度に比較検討できる「セレクトショップ」としての利便性があります。

ただし、これだけのメリットがある「並行輸入品」には、安さと引き換えに、購入前に絶対に知っておかなければならない、非常に重要なリスクが伴います。

管理人

それが次の「中古」の話とも密接に関わってくる「並行差別」です。

中古腕時計購入のメリットとリスク

中古腕時計購入のメリットとリスク

「プレミアム・ディスカウント」を狙うもう一つの、そして非常に賢い選択肢となり得るのが「中古品」です。

メリット:価格、リセール、そして希少性

まずは中古時計購入時のメリットを「価格」「リセールバリュー」「希少性」に分けて説明していきますね。

価格

メリットは、もちろん新品や定価よりも安価に購入できることです。

リセールバリュー

そして、これが非常に重要なのですが、中古品は、新品購入時に比べて売却時の値下がり幅が小さい(=リセールバリューが高い)傾向にあります。

特にロレックスやパテック フィリップのような一部のモデルは、資産性が非常に高く、購入時よりも高く売れるケースさえあります。

希少性

すでに生産が終了したモデル(ディスコンモデル)や、独特の味が出たヴィンテージ品、現行品にはないデザインなど、新品では絶対に手に入らない「一点物」に出会えるのも、中古ならではの最大の魅力です。

リスク:コンディションと付属品

一方のリスク(デメリット)は、当然ですが「誰かが使ったもの」であること。個体ごとにコンディション(傷や汚れ、機械の状態)がバラバラです。

中古購入時のチェックリスト

「ジャックロード」や「かめ吉」のような、信頼できる有名な中古専門店で買うのが大前提ですが、購入時には以下の点をしっかり確認しましょう。

コンディション(外装)

ケースサイドやブレスに、研磨(ポリッシュ)でも取り切れないような深い打痕(ぶつけた跡)がないか。ブレスがヨレヨレに「伸び」(駒間の緩み)ていないか。研磨されすぎて、ケースのエッジが丸まっていないか。

メンテナンス(内装)

販売前に分解洗浄(オーバーホール)や点検・調整がきちんと実施されているか。メンテナンス履歴の有無は、購入後のトラブルを避けるために重要です。

付属品の有無

箱、取扱説明書、そして何より「保証書(ギャランティカード)」が揃っているか。

この中で特に、特に重要なのが、最後の「保証書」です。これはコレクターズアイテムとしての価値だけでなく、次のセクションで解説する「最悪のリスク」を回避するために、生命線とも言えるアイテムになります。

並行差別とは?修理費用の罠

並行差別とは?修理費用の罠

ここが、腕時計を安く買う上で、私が最も重要だと考える知識です。ここを知らないまま安い並行輸入品や中古品に手を出すと、将来的に「安物買いの銭失い」になりかねません。

並行差別とは?

「並行差別」とは、並行輸入品(や、保証書のない中古品)に対して、メーカーが正規のアフターサービス(修理やオーバーホール)において、意図的に不利益な扱い(=差別)を設けることを指します。

並行差別が起きる理由

これは、メーカーが自社の高額な広告宣伝費や、一等地のブティックの店舗投資などを負担してブランド価値を守っている「正規販売店」と、そこで「定価」で買ってくれる大切なお客様を守る為の施策と言われています。

正規購入者には優待を提供し、非正規ルートの購入者にはペナルティを課す、という構図ですね。

差別の具体例(タイプ1, 2)

並行差別には、ブランドによって様々なタイプがありますが、大きく分けて以下の2つが有名です。

【タイプ1】修理費用の「割増」

正規店発行の保証書(またはシリアルナンバーの登録)がない個体の場合、修理やオーバーホール(分解洗浄)の費用が、正規購入者の1.5倍〜2倍程度に設定されるブランドです。 

(例)ブライトリング、タグ・ホイヤー、ゼニス、ルミノックス、NIXON など

【タイプ2】修理の「受付拒否」

最も厳しい措置。正規店で買った証明(保証書やシリアル登録)がない個体については、メーカー(日本法人)での正規修理を一切受け付けないブランドです。

「並行品は修理しません」と明言している場合もあれば、「本国(スイス)送りになるので高額・長期になります」と事実上断る場合もあります。 

(例)フランク・ミュラー、ウブロ、ブランパン など

※これらの対応は変更される可能性があるため、あくまで一例です。詳細は必ず各ブランドにご確認ください。

「総所有コスト(TCO)」の罠

これが何を意味するか。シミュレーションしてみましょう。

STEP
購入時

例えば、定価100万円の時計(タイプ1のブランド)を、並行輸入品で30万円安い「70万円」で買えたとします。この時点では30万円得していますよね。

STEP
1回目のオーバーホール

しかし、機械式時計は4〜5年に一度、オーバーホール(OH)が必要です。正規購入者のOH基本料金が仮に8万円だった場合、並行品オーナーは「2倍の16万円」を請求されるかもしれません。

STEP
4回目のオーバーホール

1回のOHで、差額は8万円。これを約4回(15〜20年)繰り返すと、8万円×4回=32万円。なんと、購入時に得したはずの30万円は、メンテナンス費用で全て消え去り、むしろ損をしてしまうのです。

購入時の初期費用(イニシャルコスト)は安くても、維持費用(ランニングコスト)を含めた「総所有コスト(Total Cost of Ownership)」では、正規店で買った方が安かった、という逆転現象が起こり得ます。

このリスクについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
腕時計の並行差別とは?ブランド別対応と修理の実態

だからこそ、中古で買う場合も「正規保証書」の有無(=正規店で買われた個体である証明)が、将来のメンテナンスコストを左右する、価格以上に重要な判断基準になるわけです。

腕時計どこで買う安いかの最終結論

腕時計どこで買う安いかの最終結論

さて、本当に色々な購入先と、そこに潜むメリット・デメリットを見てきました。

ここまで読んでいただければお分かりの通り、「腕時計どこで買う安いか」という問いに対する私の結論は、「あなたが求める『安さ』の目的と、許容できるリスクによって、最適解は全く異なる」です。

最後に、これまで解説してきた3つのペルソナ(ユーザー像)別に、私なりの「最適解」をまとめて、この記事の結論とします。

絶対的低価格追求型

 こちらのユーザー像の最適解は100円ショップ、またはAmazon/楽天での3,000円以下のノーブランド品。

この価格帯ではリスクを気にする必要はほぼありません。デザインやフィーリングで選んでOKです。

バリュー/ファッション追求型

こちらのユーザー像の最適解は、家電量販店(ポイント還元を活用)、アウトレットモール、またはネット(Amazon/楽天)の信頼できる出品者から。

「実質価格」と「デザイン」、「ブランドの好み」のバランスで選びましょう。国内正規品や信頼できるショップを選べば、大きな失敗はありません。

プレミアム・ディスカウント追求型

こちらのユーザー像の最適解は、最も慎重な判断が必要です。以下の2つの選択肢のリスクを天秤にかけてください。 

A案(初期費用重視)

買いたいブランドが「並行差別」を行っていないか(あるいは、民間修理工房で対応可能か)を徹底的に調べた上で、「新品並行輸入品」を買う。 

B案(総所有コスト重視)

中古品」の中から、コンディションが良く「正規保証書」が付属する個体を探す。私個人としては、将来的な安心感とリセールバリューを考えると、B案の方が賢明な場合が多いと思います。

腕時計は、安く買えたとしても、そこから何年、何十年と付き合いが続く可能性のある、非常にパーソナルなアイテムです。

特に高価な時計ほど、購入時の価格(イニシャルコスト)だけを見て飛びつくのではなく、その後のメンテナンス(ランニングコスト)のことまで含めて、「どこで、何を買うか」を総合的に判断するのが、本当の意味での「賢い買い方」かなと思いますね。

よかったらシェアしてね!
目次