こんにちは。毎月200本以上の腕時計をマッチングしているCHRONOBLE 運営者の「NAOYA」です。
ロレックス正規店で「在庫ない」と言われ続け、「もしかして嘘なのでは?」と疑っていませんか?ロレックスが買えない理由は、単なる品薄だけでなく、正規店側の事情も複雑に絡んでいます。
実は、購入制限が強化される一方、買いやすいモデルも出てきているのが2025年の実情です。ロレックスマラソンのコツや買える人の特徴、大切な店員との関係構築、中古や認定中古という選択肢もあります。
この記事では、なぜ在庫ないと言われるのか、その真相と2025年最新の購入戦略を詳しく解説していきますね。
- 「在庫ない」と言われる本当の理由と正規店の本音
- 2025年の最新版「購入制限ルール」の徹底解説
- ロレックスマラソン成功の確率を上げる具体的なコツ
- 正規店以外(中古・認定中古)の賢い選び方
- 在庫ないと言われる本当の理由と正規店の本音
- 2025年の最新版「購入制限ルール」の徹底解説
- ロレックスマラソン成功の確率を上げるコツ
- 正規店以外(中古・認定中古)の賢い選び方
ロレックスの『在庫ない』は嘘じゃない!なぜ、無いのか?

なぜロレックスは買えないのか理由を解説

まず大前提として、ロレックスが「買えない」状況は、需要と供給のバランスが常軌を逸したレベルで崩れていることが根本的な理由です。
これは、需要が100あるところに供給が80しかない、というレベルの話ではありません。
需要が1000あるところに供給が10しかないといったイメージの方が近いかもしれません。
供給要因:妥協なき品質と生産戦略
供給面では、ロレックスの時計は実用性を追求した結果、非常に高い品質基準を維持しています。その精度や耐久性、防水性を実現するため、多くの工程が今なお熟練した職人さんの手作業に依存しています。
例えば、ムーブメントの組み立てや調整、ブレスレットの研磨など、機械では代替できない領域が非常に多いんですね。
そのため、物理的に大量生産ができません。さらに、2020年以降のパンデミックは、スイスの工場の閉鎖やグローバルなサプライチェーンの混乱を引き起こし、この供給不足に拍車をかけました。
ロレックスは品質を犠牲にしてまで安易に増産を行わないという、ブランドの希少性を担保する戦略も、構造的な供給不足に繋がっています。
需要要因:実需を超えた「資産」としての価値
一方で需要は、実需を遥かに超えて膨れ上がっています。その最大の主因が、ロレックスの投資資産としての側面が世界的に認知されたことです。
高級時計の中でもロレックス、特にプロフェッショナルモデルは、資産価値が下がりにくく、人気モデルは中古市場において定価を大幅に上回る価格(プレミアム価格)で取引されます。
この状況が、最も過激な形で現れたのが転売ヤーの存在です。正規店で定価購入し、その足で二次市場(買取店や並行輸入店)に持ち込むだけで、モデルによっては即座に数十万、場合によっては数百万の利益が確定するという異常事態が発生しました。
彼らが組織的、あるいは個人で買い占めを行うことで、一般の愛好家が正規店の店頭で人気モデルに出会うことはほぼ不可能になってしまったのが実情です。
ロレックスが購入できない理由について、より詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
店員が「ない」と答える事情

では、私たちが直面する店員さんの「在庫がありません」という言葉は、本当に「嘘」なのでしょうか。この言葉には、非常に複雑なニュアンスが含まれています。
これには、大きく分けて2つの側面があります。1つは本当に物理的に在庫がゼロの場合。そしてもう1つが、バックヤードに在庫は存在するものの、あなたには販売できない(しない)という場合です。
転売ヤーを排除するための「防衛策」
後者の場合、店員さんが「ない」と答える最大の理由は、先ほどお話しした転売ヤーを徹底的に排除するためです。ロレックス本社および正規代理店は、自社の製品を純粋な愛好家や、実際に使用する人に届けたいという強い意向を持っています。
初めての来店でいきなり人気モデルの在庫を聞いたり、転売目的が少しでも疑われるような言動(詳しくは後述します)をとったりするお客様には、たとえバックヤードに該当モデルの在庫が存在していたとしても、販売を拒否し、表向き「在庫はない」と回答するケースが多いと推察されます。
過去には、SNSで元店員を名乗る人物による「暴露」とされる情報が拡散され、消費者の「在庫隠し」への疑念を増幅させたこともありました(※これらの情報の真偽は不明です)。
つまり、店員さんの「在庫がない」という言葉は、単純な在庫状況の報告ではなく、転売ヤーをフィルタリングするための一次スクリーニング(防衛策)として機能している側面が非常に強いです。
私たちが嘘だと感じる状況は、多くの場合、店員さん側に「このお客様は転売目的かもしれない」と(無意識のうちに)警戒させてしまう行動をとってしまっている可能性がある、と考えることもできますね。
特に買えないモデルと現在の人気

現在、特に入手が困難とされ、正規店と二次市場の価格差が最も激しいのは、やはりステンレススチール製のプロフェッショナルモデル(スポーツモデル)です。
その代表格は、以下の3つと言えるでしょう。
- コスモグラフ デイトナ
- GMTマスターⅡ
- サブマリーナー
これらのモデルは、デザインの普遍性、歴史的な背景、そして高い実用性を兼ね備えており、世界的に需要が集中しています。
その結果、国内定価と二次市場(並行輸入店など)での販売価格に、数百万円単位の異常な価格差が生まれています。
【参考】国内定価と並行輸入参考価格の比較
この価格の歪みこそが、転売ヤーを生み出す温床であり、正規店が警戒を強める最大の理由です。(2025年8月時点の参考価格)
| モデル | 型番 (Ref.) | 国内定価 | 並行輸入 参考価格 |
|---|---|---|---|
| コスモグラフ デイトナ | 126500LN | 2,349,600円 | 4,400,000円~5,180,000円 |
| GMTマスターⅡ | 126710BLRO | 1,664,300円 | 2,780,000円~3,575,000円 |
| サブマリーナー | 124060 | 1,400,300円 | 1,700,000円~1,946,980円 |
※価格は常に変動しており、あくまで一例です。
この表が示すように、デイトナやGMTマスターIIは、定価で入手できれば即座に100万~200万円以上の利益が出てしまう異常事態であり、これがロレックスマラソンという社会現象を生み出しているんですね。
2025年に買いやすいモデル

一方で、こうした異常な過熱状態に、2025年現在は大きな変化の兆しが見られます。時計愛好家の間ではロレックスバブル崩壊とも言われており、2024年の下半期から、ロレックスの中古市場価格は全体として明確な下落傾向に転じています。
転売の利益幅が縮小したことで、転売目的の買い占めが減少し、「本当にロレックスが欲しい」と願う一般の消費者にとっては、紛れもない朗報となっています。
実際に、この市場の変化と後述する購入制限の強化が功を奏し、これまで品薄だったモデルの一部が、正規店の店頭でも見かけやすくなったという声が確実に出てきています。
- ディープシー
- ヨットマスター
- シードゥエラー
これらのモデルは、元々がプロフェッショナル向けのニッチな立ち位置でしたが、スポーツモデル全体の枯渇によって注目されていました。
市場が落ち着き始めた今、デイトナやGMTほどの投機対象になりにくいため、店頭で出会えるチャンスが相対的に増えているようです。
また、「デイトジャスト」や「オイスターパーペチュアル」の一部(特にコンビ素材やレディース・ボーイズサイズ)は、並行輸入価格が定価に近いか、モデルによっては定価を下回るケースも出てきており、正規店でも比較的提案されやすい状況になっていると言えますね。
2025年現在、ロレックスが普通に買えるようになったのか?実際、店頭で見かける(比較的買える)モデルをまとめましたので併せてお読みください。

最新の購入制限ルールを解説

市場の異常な過熱と転売ヤーの横行に対し、ロレックスも手をこまねいていたわけではありません。彼らは転売を防止し、公平な販売を実現するため、段階的に公式な購入制限を強化してきました。
このルールを知らないと、欲しいという熱意があっても、そもそも購入の土俵に立てない可能性があります。
特に2024年12月16日から適用された「新ルール」は、非常に強力な内容ですので、絶対に押さえておきましょう。
従来の購入制限(2019年11月~)
まず、2019年11月から導入されたルールの概要です。これは主に人気の高い指定モデルを対象としていました。
- 対象モデルの購入時、顔写真付きの身分証明書の提示が必須。
- 購入したモデルと同一の型番(リファレンス番号)のモデルは、購入日から5年間、再度購入不可。
- 対象モデルを1点購入した場合、他の対象モデルも購入日から1年間、購入不可。
- これらの購入履歴(個人情報)は、日本国内のすべてのロレックス正規販売店間で共有される。
これにより、同じ人物が人気モデルを短期間に買い占めることは不可能になりました。
【最新】2024年12月16日適用の「新ルール」
コロナ禍が過ぎ、市場が新たなフェーズに入ったことを受け、2024年12月16日から、この購入制限がさらに厳格化されました。これは従来のルールを上書き・補強するものです。
- 全モデルが対象に 従来の「購入制限モデル」という枠組みが撤廃され、ロレックスの全モデルが「1人1点まで」の購入に制限されました。
- 半年間の購入禁止(全モデル対象) いずれかのモデル(デイトジャストやオイスターパーペチュアルなども含む)を1点購入すると、その購入日から「半年間」は、他のどのモデルも(全モデル)購入することができなくなりました。
- 本人名義のカード支払いが必須に 支払い方法が厳格化され、「本人名義のクレジットカード」(または本人名義のローン)での支払いが必須となりました(現金のみでの支払いは原則不可)。
この新ルールは、ロレックスの転売対策における戦略の大きな転換を意味します。
従来のルールが特定モデルの買い占めを防ぐものだったのに対し、新ルールは転売ヤーの資金源と行動そのものを断ち切ることを目的としています。
特に強力なのが、本人名義のクレジットカード必須というルールです。これにより、他人名義を使った代理購入や、潤沢な現金を元手に買い集める転売組織の行動が、物理的に非常に困難になりました。
また、全モデル対象・半年間の購入禁止は、これまで毎月のように複数の時計を購入していた優良顧客(コレクターや富裕層)の行動をも制限します。
これは、購入機会を平準化し、これまで購入のチャンスが回ってこなかった一般の消費者にも、購入の門戸を広げる効果があります。初めて買う側としては天国と表現されるのは、このためですね。
やってはいけない在庫確認の方法

最新のルールを理解した上で、いざ店舗訪問です。しかし、ここで店員さんからこの人は転売ヤーかもしれないと警戒され、在庫ないフィルターの対象になってしまう可能性が極めて高いNG行動があります。
良かれと思ってやっていることや、無意識の行動が含まれているかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください。
電話での在庫確認
お店に行く前に、在庫があるか電話で確認しよう。これは最も効率的に思えますが、絶対にNGです。
ロレックス正規店は、公平性を保つため、電話での在庫確認や取り置き、予約を一切受け付けていません。
電話で在庫を聞く行為そのものが、店舗に来る手間すら惜しんでいる、効率を重視する転売ヤーの典型的な行動と見なされてしまいます。
入店後すぐの在庫確認
お店に入るなり、スタッフの方と目が合ったら即座に「デイトナありますか?」「スポーツモデルの在庫は?」とだけ尋ねる行為。これは最も警戒される行動です。
店員さんからすれば、挨拶もそこそこに、この人は時計への熱意ではなく、在庫の有無(=利益が出るか)しか見ていないと判断されてしまいます。
たとえその瞬間に在庫があったとしても、この方にはお売りできませんと判断されてしまう可能性が非常に高いです。
失礼な態度・迷惑行為
これは当然のことですが、「在庫がない」と言われたことに対して不満を述べたり、ため息をついたり、店員さんを長時間独占して他のお客様の接客を妨害したりする行為は、顧客としてふさわしくないと判断されます。
また、服装が極端にラフすぎる場合も、高級ブランドであるロレックスの店舗の雰囲気とは合わないと判断され、敬遠される可能性もゼロではありません。
あくまでお客様として、節度ある態度と清潔感のある服装が求められます。
ロレックス在庫ないは嘘じゃない!それでも買うための購入戦略

ロレックスマラソンの完走のコツ

希望のモデルを求めて正規店を何度も訪問し続けるロレックスマラソン。この過酷とも言えるマラソンを完走するためには、やみくもに通うだけでは非効率です。いくつかのコツがあるとされています。
マラソンの目的は、大きく分けて2つあります。
- 偶然の遭遇:店舗への入荷・検品のタイミングに偶然立ち会うこと。
- 関係性の構築:店員さんに顔と名前を覚えてもらい、転売ヤーではなく、信頼できる本物の愛好家であると認識されること。
多くの人は1番の偶然に期待しがちですが、マラソン完走者の多くは、2番の関係性を地道に築き上げた結果として購入に至っています。
訪問のタイミング(曜日・時間帯)
まず、1番の偶然の遭遇の確率を上げるための、入荷タイミングに関する噂です。これらは店舗や地域によってパターンが異なるとされるため、あくまで経験則に基づく「噂」として参考にしてください。
- 狙い目の曜日: 一般的に、スイスからの物流が動き、国内の代理店に商品が配送される「平日(火曜日〜金曜日)」が入荷のチャンスが高いとされています。特に「木曜日」は入荷が多いのではないか、という説もあります。
- 避けるべき曜日: 「日曜日」は、来店客数が最も多く競争率が激化する一方で、物流が停止するため新規の入荷は少ない傾向にあるとされます。
- 狙い目のタイミング: 「連休明け」は、連休中に滞っていた在庫がまとめて補充される可能性があるため、狙い目とされています。
- 狙い目の時間帯: 「開店直後」は、前日の閉店後や早朝に入荷した商品が検品を経て店頭に出る可能性があるため、多くのランナーが狙う時間帯です。一方で、平日の日中(14時~16時頃)に入荷した商品が「夕方」に店頭に出され、仕事帰りに立ち寄った際に偶然遭遇した、というケースも多く報告されています。
これらはあくまで傾向に過ぎません。最終的には、ご自身が通いやすい店舗を決め、定期的に訪問することで、その店舗の肌感覚を掴むことが最も重要かと思います。
マラソンの戦略や購入確率については、ロレックス正規店で購入できる確率と具体的な攻略法の記事でも詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
訪問エリアと店舗
効率的にマラソンを完走するためには、戦略的なエリア選定も重要です。東京(銀座、新宿、丸の内など)や大阪(心斎橋、梅田など)のように、ロレックス正規店が地理的に集中しているエリアでマラソンを行うのが、移動効率の面で推奨されます。1日に3〜4店舗を巡回することも可能ですね。
ただし、こうしたエリアは当然ながらマラソンランナーも多く、ライバルが多いというデメリットもあります。
また、2025年現在、一部の店舗(例:銀座本店など)では、人気モデルの商談に事前予約枠を設けている場合があります。
こうした来店予約が必要な店舗と、予約不要で訪問できる店舗(百貨店内など)を組み合わせて、ご自身の生活スタイルに合った訪問計画を立てることが、購入のチャンスを最大化する鍵となります。
ロレックスマラソンに特化した記事を作成しましたので、マラソンを完走したい方は必読な記事はこちらです。
店員との関係構築で信頼を得る

ロレックスマラソンにおいて、訪問のタイミング以上に、いや、本質的に最も重要なのが店員さんとの信頼関係をいかに築くかです。一見さんから脱却し、この人は転売ヤーではなく、本当にロレックスを愛用してくれるお客様だと認識してもらう必要があります。
外見とマナー(第一印象)
人は見た目が9割、とまでは言いませんが、第一印象は極めて重要です。ロレックスという高級ブランドの正規店にふさわしい、清潔感のある落ち着いた服装を心がけましょう。
Tシャツに短パン、サンダルといったラフすぎる格好は、お店の雰囲気にそぐわないと判断される可能性があります。
入店時の明るい挨拶、丁寧な言葉遣い、時計を拝見する際の「拝見してもよろしいでしょうか?」という一言、そして退店時の「ありがとうございました。また伺います」という感謝の言葉。
管理人こうした基本的な礼儀を徹底することが、信頼関係の第一歩です。
会話術(熱意の伝達)
NG行動でも触れましたが、いきなり在庫を尋ねるのは最悪手です。まずは店頭に並んでいる他のモデル(デイトジャストやオイスターパーペチュアルなど)を実際に手に取って拝見したり、雑談を交えたりしながら、店員さんとの心理的な距離を縮めましょう。
その上で、なぜ、数ある時計の中でロレックスなのか、なぜ、ロレックスの中でそのモデルが欲しいのか、という、あなただけの具体的な熱意やストーリーを語ることが非常に重要です。
- 昔から父親が着けていたあのモデルに憧れていて…
- 仕事で大きなプロジェクトを達成した記念に、自分へのご褒美としてGMTマスターIIが欲しいんです
- このサブマリーナーのシンプルなデザインと歴史に惹かれていて、一生モノとして使いたい
こうした具体的なエピソードこそが、あなたが転売目的ではないことの何よりの証明になります。
そして、もし可能であれば、他店で買えないからここに来たといったネガティブな発言ではなく、このお店の雰囲気が好きで、もしご縁があるなら、〇〇さん(店員さんの名前)から買いたいというポジティブな意思を示すこと。
これが店員さんの心を動かす、非常に強力な信頼関係の鍵となります。
関係性の継続(常連客への道)
一度や二度断られたからといって、諦めてはいけません。店員さんも人間です。何度も誠実に訪問し、顔を覚えてもらうことが不可欠です。
ただし、毎日のように訪問することは、店員さんにとっても「また来たか」というプレッシャーや負担になり、逆効果になる可能性もあります。
ご自身の状況にもよりますが、週に1回、あるいは月に一度程度でも、その後の様子を伺うといった形で、焦らず、誠実な関係を継続することが理想的です。しつこい客ではなく、熱心なファンと認識してもらうことがゴールですね。
正規店で買える人の特徴とは

実際に正規店で購入を成功させた(マラソンを完走した)方々には、いくつかの共通する特徴が確認されています。これらは、まさに店員さんが「このお客様になら、貴重な在庫をお譲りしたい」と判断するシグナルでもあります。
- 転売目的ではないことが明確にわかる (会話の内容や立ち振る舞いから、純粋な愛好家であると伝わる。時計への深い愛情や知識がある)
- 具体的に欲しいモデル(と、その理由)が決まっている (「何でもいいから儲かるやつ」ではなく、「このモデルのこの部分が好きだから」という熱意がある)
- 印象がいい (店舗の雰囲気に合った清潔感のある服装、丁寧な言葉遣い、礼儀正しい態度、店員さんへの配慮ができる)
- 何度も店舗へ足を運んでいる (一過性の客ではなく、その店舗やブランドと長期的に関係を築こうとしていることが伝わる)
さらに有効なアピール方法
- 手持ちのロレックスを身に着けて来店する
-
すでに他のロレックスを所有している場合、それを大切に身に着けて来店することは、あなたがロレックス愛好家であることの強力なアピールになります。「以前こちらで購入した〇〇です」と会話が弾むきっかけにもなりますね。
- パートナーや家族など、複数人で来店する
-
「転売目的ではない」(例:結婚の記念購入、奥様へのプレゼントなど)と判断されやすくなるため、有効な戦術とされています。ただし、そのご家族もロレックスにふさわしい振る舞いをすることが前提です。
こうした「買える人」の特徴や振る舞いについては、ロレックスを買える人になるための秘訣や共通点でも、さらに詳しく解説しています。
正規店以外の購入方法

ここまで正規店での購入戦略についてお話ししてきましたが、次のような考えも、もちろんよくわかります。

ロレックスマラソンというプロセス自体に疲弊してしまった

新ルールで、購入後半年間は次の時計が買えないのは不便だ

定価で買うために、そこまで時間と労力をかけられない
もし、正規店での定価購入に絶対的なこだわりがないのであれば、他の選択肢に目を向けることも、非常に賢明で合理的な判断です。
それが、「並行輸入店」や「中古品販売店」での購入です。
中古や認定中古のメリット

正規店以外の購入方法には、もちろんメリットとデメリットの両方があります。これらを正しく理解し、ご自身の価値観に合った選択をすることが大切です。
メリット
- 在庫の確実性(=時間的価値): 最大のメリットです。プレミア価格を支払う必要はありますが、在庫さえあれば、誰でも(購入制限なく)即座に購入できます。「マラソンに費やす時間と労力をお金で買う」という考え方ですね。
- 希少モデルの入手: すでに生産が終了した人気の「廃盤モデル」や、海外限定モデルなども、並行市場や中古市場であれば手に入れることが可能です。
- 価格(一部のモデル): 2025年現在の市場下落傾向により、デイトジャストの一部や人気が集中していないモデル(レディースモデルなど)は、正規店の定価よりも安く購入できる場合があります。
デメリット
- 価格(高騰): デイトナやGMTマスターII、サブマリーナーなどの人気モデルは、当然ながら定価を遥かに上回るプレミア価格が設定されています。
- 信頼性(偽物・コンディションのリスク): これが最大のリスクです。並行輸入品の仕入れには高度な真贋鑑定眼が求められるため、業者自身が気づかずに偽物(スーパーコピー)を扱っているケースもゼロではありません。中古品の場合は、個体ごとのコンディション(傷、修理歴など)も様々です。信頼できる優良な店舗選びが何よりも重要になります。
- 付属品・保証: 輸送コスト削減のため箱が欠品していたり、国際保証書(ギャランティカード)の内容が未記入、あるいは購入日が古い場合があったりします。
【重要】ロレックス認定中古プログラム(CPO)
こうした中古市場のリスクを懸念する声に応える形で、ロレックス自身が2022年末から公式に「認定中古(Rolex Certified Pre-Owned)」プログラムを開始しました。
ロレックスが定める厳格な基準で整備・点検された中古品に、メーカーが2年間の国際保証と認定中古タグを付けて、正規販売店が販売する制度。
メーカー自身がお墨付きを与えるため、真贋や品質に関しては絶対的な安心感があります。まさに中古と新品の良いとこ取りとも言える選択肢ですね。(出典:ロレックス公式サイト「ロレックス認定中古」)
ただし、価格は当然ながら市場のプレミア価格がベースとなるため、定価よりは高額になります。また、日本国内での本格展開はまだ一部の店舗に限られていますが、安心を最優先するなら非常に有力な選択肢となります。
ロレックス在庫ない嘘の総括

ロレックスの在庫ないは嘘という、多くの方が抱くこの疑問の背景には、単なる世界的な品薄問題だけではなく、正規店側が転売ヤーを排除するために講じている顧客選別という名の、苦肉の防衛策がありました。
店員さんの「在庫がない」という言葉は、時として「(今は)あなたにはお売りできません」という意味を含んでいる可能性がある、ということです。
しかし、希望もあります。2025年の現在は、市場の「バブル崩壊傾向」と「購入制限の新ルール導入」という、消費者にとっては追い風となる2つの大きな変化が起きています。
これは裏を返せば、私たち本当にロレックスが欲しい愛好家にとっては、誠実な態度と熱意が正しく評価され、正規店で購入できるチャンスが過去最高に高まっている時期が到来している、とも言えます。
「在庫がない」と言われても落ち込んだり、疑心暗鬼になったりせず、それを信頼関係構築のスタートラインと捉えてみてください。
この記事でお話ししたような戦略を持って、誠実な態度とあなただけの熱意を持って訪問を続けてみてください。きっと、素敵な時計との、そして素敵な店員さんとの出会いが待っているはずです。

