ミナセの時計の評判が気になるけど、一部でダサいという声もあって不安…と感じていませんか?
秋田県発の国産腕時計ブランド、ミナセ。その独創的なデザインと卓越した職人技は、熱心なファンを持つ一方で、個性的すぎるという評価も存在します。この記事では、ミナセの時計に関する評判や口コミの真相に迫ります。
どこの国で生まれたどんなブランドなのか、その歴史から、ブランドとしての格付け、精度を支えるムーブメントの特徴までを詳しく解説。さらに、ダサいという評価は間違いなのか、その理由を深く掘り下げます。
また、故・安倍元首相をはじめとする芸能人の愛用実績や、メンズ・レディース別のおすすめモデル、新品と中古の価格、ビックカメラなどの販売店やECサイトで買えるのか、そして安心の保証やアフターサービス、比較される代替ブランドに至るまで、あなたが知りたい情報を網羅しました。
この記事を読めば、ミナセの時計選びで失敗や後悔をすることなく、その真の価値を理解できるはずです。
- ダサいという評判の真相と実際の口コミ
- ミナセならではの構造やデザインの魅力
- 男性・女性別のおすすめモデルと価格帯
- 購入できる販売店やアフターサービス
当記事で紹介している腕時計一覧
ミナセの時計の評判は?ダサいと言われる理由
どこの国?どんなブランド?ミナセの歴史
画像引用元:MINASE公式サイト
ミナセというブランド名を聞き、どこの国の時計だろうかと疑問に思う方は少なくないでしょう。その答えは時計の本場スイスではなく、日本の秋田県にあります。
精密な工具作りから始まったミナセのユニークな歴史と、その背景にある日本のモノづくり精神の真髄に迫ります。物語を知ることで、ミナセの時計が放つ独特の価値と魅力がより深く理解できるはずです。
日本の秋田県から世界へ発信するブランド
ミナセは、時計の本場であるスイスやドイツのブランドではなく、日本の秋田県湯沢市皆瀬(みなせ)で産声を上げた国産の高級腕時計ブランドです。
冬には深い雪に閉ざされる静謐な環境が、職人たちに妥協のないモノづくりへと集中させます。ブランド名はその名の通り、工房の所在地である「皆瀬」に由来しており、日本の地方から世界へ向けて本物の品質を発信する、という作り手の誇りが込められています。
精密工具メーカーから始まったユニークな出自
このブランドの物語を語る上で欠かせないのが、母体である協和精工株式会社の存在です。協和精工は1963年に、時計ではなく精密な切削工具の専門メーカーとしてその歴史をスタートさせました。
時計業界との接点が生まれたのは、ある時計メーカーからの「リューズの穴を一度の工程で高精度に開けたい」という極めて難易度の高い依頼がきっかけでした。この課題を解決するために開発された特殊な「段付きドリル」は、時計製造の効率と品質を飛躍的に向上させる画期的な発明となります。
ミナセのブランドロゴは、このブランドの原点とも言えるドリルをモチーフにしており、その出自への敬意を表しています。
世界レベルの技術を培ったOEM時代
「段付きドリル」の開発成功を機に、協和精工は時計の外装部品、特にケースやブレスレットの製造へと事業を拡大します。
そして、国内外の数多くの有名時計ブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)、つまり縁の下の力持ちとして部品供給を担うようになりました。
世界トップクラスのブランドが求める厳しい品質基準に応え続ける中で、歪みのない美しい鏡面を生み出す「ザラツ研磨」をはじめとする、世界に通用する高度な加工技術とノウハウを蓄積していきました。
職人の想いが結実したブランドの誕生
長年にわたり他社の時計を作り続ける中で、職人たちの間には「自分たちの技術と哲学をすべて注ぎ込んだ、完全な一本を自らの手で作り上げたい」という熱い想いが次第に強まっていきます。
その情熱が結実し、2005年、「100年後も語り継がれる時計」という壮大な理念を掲げ、ついにオリジナルブランド「ミナセ」が誕生しました。
したがって、ミナセは単なる時計ブランドではなく、日本の精密加工技術のプロフェッショナルが、その粋を集めて生み出した「モノづくり精神」の結晶と言えるのです。
ミナセは国内の高級時計ブランドとして独自の地位を築いています。日本のブランドを比較検討したい方は、セイコーとシチズンの比較記事もぜひご覧ください。
⇒セイコー・シチズンどっちが上?日本の三大時計ブランド比較ガイド
ダサいというのは間違い?その理由とは
ミナセの時計を「ダサい」と感じる人がいるのは事実ですが、それは間違いである、あるいは表面的な評価に過ぎないと言えます。なぜなら、その評価の背景には、ミナセが持つ比類なきこだわりと技術が隠れているからです。
「ダサい」と感じる主な理由は、以下の3点に集約されることが多いようです。
- ① 個性的すぎるデザイン
-
伝統的な時計のデザインとは一線を画す、多面的で立体的なケースや、漆塗りなどの日本の伝統工芸を取り入れたモデルは、一部の人には奇抜に映ることがあります。
- ② 存在感のあるケースサイズ
-
ミナセの時計は、しっかりとした厚みと大きさを持つモデルが多く、この存在感が「悪目立ちする」と感じられる場合があります。
- ③ 価格と知名度のギャップ
-
数十万円という価格帯でありながら、ロレックスやオメガのような世界的な知名度はないため、「価格に見合わない」という印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし、これらの点は、視点を変えればミナセ最大の魅力となります。唯一無二の価値として言い換えることが可能です。
卓越した職人技「ザラツ研磨」
歪みのない美しい鏡面を生み出す下地処理技術です。非常に手間がかかるため、現在では一部の国産高級時計でしか見られない希少な技術であり、ミナセの時計のシャープな輝きは、このザラツ研磨によって支えられています。
革新的な独自構造「MORE構造」
日本の伝統工芸「組木細工」に着想を得た、外装部品を細かく分解・組立できる特許構造です。これにより、劣化した部品のみを交換できるため、メンテナンス性に優れ、「100年後も語り継がれる時計」という理念を体現しています。
圧倒的な立体感「ケースインケース構造」
ムーブメントを収めたケースを、さらに別のケースで覆う二重構造です。これにより、文字盤に類まれな奥行きと立体感が生まれ、他のブランドにはない独特の表情を作り出しています。
したがって、「ダサい」という評価は、ミナセの深い哲学や背景を知らないがゆえの感想である可能性が高いです。
その独自性を理解したとき、評価は「ダサい」から「唯一無二で美しい」へと変わるでしょう。
個性的なデザインで「ダサい」という評価を受けるミナセ。スケルトン腕時計も同じようにダサいと言われることがありますが、その誤解を解く魅力を解説します。
⇒腕時計スケルトンはダサい?誤解を解く魅力と選び方
ミナセの評判と口コミを徹底調査
ミナセの時計は、その唯一無二の存在感から、人々の評価がはっきりと分かれる傾向にあります。熱狂的なファンがいる一方で、その個性の強さから距離を置く人も少なくありません。
ここでは、インターネット上の口コミやアンケート調査から見えてきた、肯定的な評判と否定的な評判の両方を公平に、そして深く掘り下げていきます。
購入を検討している方にとっては、どちらの意見も重要な判断材料となるでしょう。
心を掴む、肯定的な評判・口コミ
まず、ミナセを高く評価する人々の声に耳を傾けてみましょう。肯定的な意見の多くは、他のブランドでは決して得られない、ミナセならではの価値に集中しています。
唯一無二のデザイン性
「建築的」「彫刻のよう」とまで評される、立体的で多面的なデザインは、肯定的な評判の中核を成しています。特に、ケースの上下左右から内部構造を覗ける「ファイブウィンドウズ」や「セブンウィンドウズ」は、その独創性が絶賛されています。「他のどのブランドにも似ていない、アートピースを所有する喜びがある」といった声は、ミナセが単なる時計以上の価値を持つことを示しています。
卓越した日本の職人技
「細部を見れば見るほど、作り込みの丁寧さに驚かされる」という意見も多数見られます。前述の通り、歪みのない鏡面とシャープなエッジを生み出す「ザラツ研磨」の美しさは、多くの時計愛好家を唸らせています。この輝きと緊張感のコントラストが、時計全体に圧倒的な高級感を与えているのです。秋田の工房で職人が一つひとつ手掛けるという背景も、「メイドインジャパンの誇りが感じられる」と高く評価されています。
所有する満足感と希少性
ミナセは大量生産される時計とは一線を画します。そのため、「人と被ることがほとんどないのが良い」「分かる人には分かる、という通な感じがたまらない」といった、その希少性を魅力と感じる声が非常に多いです。自分のためだけに作られたような特別感と、唯一無二の時計を身に着けているという満足感は、ミナセの大きな魅力の一つと言えます。
購入をためらわせる?否定的な評判・口コミ
一方で、ミナセの時計に否定的な印象を持つ人々がいるのも事実です。その意見は、主に肯定的な評判の裏返しであることが多く、ミナセの個性の強さが浮き彫りになります。
個性が強く普段使いしにくい
「デザインが個性的すぎて、合わせる服装やシーンを選ぶ」というのは、最も多く聞かれる否定的な意見です。例えば、Tシャツにジーンズといったカジュアルすぎる服装や、厳格なドレスコードが求められる冠婚葬祭などのフォーマルな場では、時計のデザインだけが浮いてしまうと感じる人もいるようです。毎日気兼ねなく使える時計を求める人にとっては、この点がデメリットになるかもしれません。
価格とステータスのバランス
ミナセの時計は数十万円という価格帯であり、同じ予算であれば世界的に有名なスイスブランドの時計も視野に入ります。そのため、「この価格を出すなら、もっと知名度のあるブランドの方が良いのでは?」と感じる声もあります。時計にブランドのステータス性や、誰が見ても価値がわかる安心感を求める層からは、コストパフォーマンスに疑問符が付くことがあるようです。
評価が分かれることの意味
CHRONOBLEで独自に調査したアンケートの結果を見ても、「ダサくない」と評価する層と「ダサい」と感じる層が混在しており、評価が二極化していることが客観的にわかります。
これは、ミナセというブランドが「時計とは何か」という問いを我々に投げかけているからかもしれません。時計とは単に時間を確認するための道具なのか、それとも持ち主の個性や哲学を映し出す自己表現の手段なのか。
ミナセは、明らかに後者の価値観を持つ人々の心に強く響くブランドと言えます。
したがって、評価が分かれるのは、ミナセが流行や最大公約数的なデザインを追うのではなく、自らが信じる「本当に良いもの」を妥協なく追求していることの証明です。
そのブレない姿勢こそが、一部の熱狂的なファンを生み出す源泉となっているのです。
安倍元首相や芸能人も愛用する時計
ミナセの時計は、その品質と独自性から、公の場で活躍する著名人にも選ばれています。
最も有名な愛用者として知られるのが、故・安倍晋三元首相です。安倍元首相は熱心な腕時計ファンとして知られていましたが、2019年に大阪で開催されたG20サミットの際に、ミナセの代表モデルである「ディヴァイド(DIVIDO)」を着用していたことで大きな話題となりました。
日本の首相が、国際的な舞台で日本の地方から生まれたクラフトマンシップ溢れる時計を身に着けたことは、ミナセのブランドイメージを大きく向上させる出来事でした。
芸能界においては、まだ広く浸透しているとは言えないものの、それが逆に「知る人ぞ知る」という通なブランドとしての魅力を高めています。大々的にメディアで着用を公表する芸能人は少ないですが、ファッションやモノにこだわりのある業界関係者からは、そのクオリティとストーリー性が高く評価されています。
このように、ミナセは派手な広告戦略に頼るのではなく、製品そのものの魅力で、本質を理解する人々から選ばれるブランドと言えます。
芸能界きっての時計愛好家であるケンコバことケンドーコバヤシさんの時計コレクションを徹底解説します。
⇒ケンコバの時計コレクションまとめ|三大高級ブランドからGショックまで
時計ブランドとしての格付けはどのくらい?
ミナセの時計ブランドとしての格付けを考えるとき、知名度と品質・技術力という2つの側面から見る必要があります。
知名度・リセールバリューは?
まず、世界的な知名度やリセールバリュー(再販価値)という点では、ロレックス、オメガ、パテックフィリップといったスイスの老舗高級ブランドには及びません。
これは、ミナセが2005年設立という比較的新しいブランドであることや、大々的なマーケティングを行っていないことが理由として挙げられます。
品質・技術力・独自性は?
しかし、品質や技術力、そして独自性という点においては、非常に高い格付けに位置すると考えられます。
前述の通り、希少な「ザラツ研磨」を駆使した外装仕上げ、特許取得の「MORE構造」によるメンテナンス性の高さ、そして「ケースインケース構造」がもたらす立体的なデザインは、他のブランドでは見られないミナセだけの特徴です。
日本ブランドの中での格付けは?
日本の時計ブランドの中では、世界的に評価されるグランドセイコーが筆頭に挙げられますが、ミナセはグランドセイコーとは異なるアプローチで、独自のポジションを確立しています。
グランドセイコーが「最高の普通」を追求する王道であるとすれば、ミナセは日本の伝統美と革新的なアイデアを融合させた、よりアーティスティックで挑戦的なブランドと位置づけられるでしょう。
価格帯も50万円台から70万円台が中心であり、国産時計の中では間違いなく「高級時計」のカテゴリーに入ります。知名度よりも、作り手の哲学や職人技、そして自分だけの個性を重視するユーザーにとって、ミナセは非常に価値のある選択肢です。
ミナセの格付けを考える上で、同じ日本の高級ブランドであるグランドセイコーと比較してみましょう。どちらが買いなのか、プロの視点で比較解説します。
⇒グランドセイコーとザ・シチズンはどっちが買い?プロが比較解説2025年版
新品と中古の価格相場をチェック
ミナセの時計は、職人の手作業による少量生産であるため、新品価格は国産時計の中でも比較的高級な価格帯に設定されています。
新品の価格帯
主力モデルの価格帯は以下のようになっています。
モデル名 | 参考価格(税込) |
ディヴァイド (DIVIDO) | 約700,000円~ |
ファイブウィンドウズ (FIVE WINDOWS) | 約600,000円~ |
セブンウィンドウズ (SEVEN WINDOWS) | 約720,000円~ |
ホライゾン (HORIZON) | 約500,000円~ |
これらの価格は、スイス製の高品質なムーブメント、ザラツ研磨をはじめとする高度な外装仕上げ、そして独自の特許構造などを考慮すると、その価値に見合ったものと言えます。
中古の価格相場と資産価値
中古市場においては、まだ流通量が少ないのが現状です。そのため、明確な相場が形成されているとは言いにくい状況です。
資産価値という観点では、ロレックスのように購入価格を上回るようなリセールバリューは現時点では期待しにくいでしょう。ミナセの時計は、短期的な投資対象としてではなく、その唯一無二のデザインや作り込みを長く楽しむためのものと考えるのが適切です。
ただ、生産本数が限られていることや、故・安倍元首相の着用で注目度が高まったことなどから、将来的にはその希少性が評価され、中古市場での価値が高まる可能性も秘めています。特に、限定モデルなどはコレクターズアイテムとして価値を持つことが考えられます。
中古での購入を検討する場合は、信頼できる専門店で、保証やメンテナンスの状況をしっかり確認することが大切です。
ミナセの資産価値はまだ低いのが現状ですが、将来的に高まる可能性も秘めています。ロレックスの価格推移を知ることで、今後の動向を予測するヒントが得られます。
⇒ロレックス中古はやめたほうがいい?後悔しない賢い選び方
ミナセの時計はダサいの?評判を覆す魅力と詳細
高い精度を誇るムーブメントの魅力
ミナセの時計は、その独創的な外装だけでなく、時計の心臓部であるムーブメントにも強いこだわりを持っています。
現在、ミナセの多くのモデルに搭載されているのは、スイスのETA(エタ)社やソプロド社製の高品質な自動巻きムーブメントです。これらは、多くのスイス高級時計ブランドにも採用されている信頼性の高い機械であり、安定した精度を保証します。
ミナセの真価は、単に信頼性の高いムーブメントを搭載するだけではない点にあります。ミナセは、仕入れたムーブメントを一度完全に分解し、自社の職人の手で独自のカスタマイズを施してから再び組み立てています。
特に象徴的なのが、ムーブメントの地板(プレート)に施される「ペルラージュ」と呼ばれる魚の鱗のような円形模様の装飾です。通常は見えない部分にまでこうした美しい仕上げを施すことは、ミナセの「神は細部に宿る」というモノづくり精神の表れです。また、自動巻きのローター(回転錘)に美しい仕上げを施すなど、オーナーだけが楽しめる部分にも手を抜きません。
近年では、自社製ムーブメントの開発にも成功しており、限定モデルに搭載されるなど、マニュファクチュール(自社一貫生産)ブランドへの道を歩み始めています。
外装の美しさだけでなく、内部の機械にまで美意識と哲学を反映させる姿勢が、ミナセの時計の精度と魅力を支えているのです。
メンズにおすすめモデルを紹介
ミナセは、男性の腕元で確かな存在感を放つ、魅力的なコレクションをラインナップしています。ここでは、特におすすめの代表的なモデルをいくつか紹介します。
ディヴァイド (DIVIDO)
故・安倍元首相が着用したことでも知られる、ミナセのフラッグシップモデルです。ケースとラグを上下で分割した独創的な構造が、他にない立体感を生み出しています。
日本の伝統的な模様である「雪平模様」を電鋳技術で再現した文字盤は、見る角度によって表情を変え、飽きのこない美しさがあります。ビジネスシーンからオフの日まで、幅広く活躍する一本です。
ファイブウィンドウズ (FIVE WINDOWS)
ケースの上下(風防と裏蓋)に加えて、側面3方向にもサファイアガラスの窓を設けた、まさにミナセの構造美を象徴するスクエアケースモデルです。
5つの窓から、立体的な「ケースインケース構造」を様々な角度から覗き込むことができ、まるで精密な建築物を見ているかのような楽しさがあります。個性的ながらも知的な印象で、周りと差をつけたい方におすすめです。
ホライゾン (HORIZON)
日本刀の持つシャープな緊張感と、どこまでも続く地平線の雄大さからインスピレーションを得たモデルです。
大きく弧を描くドーム型の風防と、直線的でエッジの効いたケースフォルムの対比が美しく、見る者を惹きつけます。ケース側面の凹みは、刀の「樋(ひ)」を彷彿とさせ、日本の美意識が随所に感じられます。
力強さと繊細さを兼ね備えた、大人の男性にふさわしいモデルです。
これらのモデルは、いずれもミナセの哲学と技術が凝縮されており、所有する喜びを深く感じさせてくれます。
レディースにおすすめモデルを紹介
ミナセの時計は、力強いデザインが多い印象ですが、女性の腕にもしっくりと馴染む、エレガントなモデルも展開されています。
ファイブウィンドウズ ミッドサイズ (FIVE WINDOWS midsize)
前述の「ファイブウィンドウズ」の魅力をそのままに、ケースサイズを約15%小型化したモデルです。
ユニークな構造は維持しつつ、より軽やかで上品な印象になりました。主張しすぎないサイズ感は、女性の腕元をスタイリッシュに彩ります。オフィススタイルにも合わせやすく、知的な個性を演出したい女性に最適です。
「ホライゾン」をダウンサイジングしたモデルで、こちらも女性が着用しやすいサイズ感になっています。
元のモデルが持つシャープな魅力はそのままに、パステルピンクの文字盤や、ダイヤモンドをあしらったゴージャスなモデルもラインナップされており、選択肢が豊富です。カジュアルな装いから、パーティーシーンまで、華やかさをプラスしてくれます。
ストラップのカスタマイズ
ミナセは、鮮やかなブルーやレッドのレザーストラップ、真っ白なラバーストラップなど、カラフルなストラップも用意しています。ストラップを交換するだけで時計の印象は大きく変わるため、気分やファッションに合わせてカスタマイズを楽しむのもおすすめです。
無骨なだけではない、洗練されたデザインと遊び心を持つミナセの時計は、自立した大人の女性の新たなパートナーとしてふさわしい選択肢となるでしょう。
どこで買える?ビックカメラなど販売店一覧
ミナセの時計は、その品質と世界観を正しく伝えるため、厳選された店舗でのみ取り扱われています。
主な購入先は、全国の正規販売店、百貨店の時計サロン、そしてミナセの直営店です。
主な正規販売店
- 直営店である「K CRAFTWORK JAPAN」(東京・御徒町)
- 銀座三越、大丸京都店などの百貨店(取り扱い状況は変更される可能性があるため、事前にご確認ください)
- 全国のミナセ正規取扱店
これらの店舗では、専門の知識を持ったスタッフから詳しい説明を受けながら、実際に時計を手に取って試着することができます。
家電量販店での取り扱い
「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」といった大手家電量販店の時計売り場での取り扱いは、現時点では基本的にありません。ミナセは、ブランドの価値を大切にする販売戦略をとっているため、購入できる場所は限られています。
オンラインストア
ミナセの公式サイトや、藤巻百貨店などの一部のセレクトショップ系オンラインストアでも購入が可能です。近くに取扱店がない場合は、オンラインでの購入も選択肢となります。
確実な品質と保証を受けるためにも、必ず正規のルートで購入することをおすすめします。公式サイトで最新の取扱店情報を確認するのが最も確実な方法です。
安心の保証とアフターサービス
ミナセは「100年後も語り継がれる時計」という理念を掲げており、その実現のために手厚い保証とアフターサービス体制を整えています。
無償保証
ミナセの時計には、購入日から2年間の無償保証が付いています。この期間内に、製造上の欠陥による不具合が発生した場合は、無償で修理・調整を受けることができます。
修理の際には保証書の提示が必要になるため、大切に保管してください。ただし、誤った使用による損傷や、外観上の傷などは保証の対象外となります。
有料メンテナンス(オーバーホール)
機械式時計は、長く使い続けるために3~5年に一度の定期的なメンテナンス(オーバーホール)が必要です。ミナセでは、このオーバーホールを秋田の自社工房で受け付けています。
料金の一例は以下の通りです。(価格は変更される場合があります)
修理内容 | VM04 | VM03 |
オーバーホール | ¥44,000 | ¥44,000 |
ケース全再研磨 | ¥57,200 | ¥52,800 |
ブレスレット全再研磨 | ¥88,000 | ¥88,000 |
より詳しい価格表は公式サイトで紹介されています。
MORE構造による優れたメンテナンス性
前述の通り、ミナセの時計は外装部品を細かく分解できる「MORE構造」を採用しています。これにより、一般的な時計ではケースごと交換しなければならないような損傷でも、ミナセなら傷んだ部品だけを交換することが可能です。
これは、長期的に見て修理コストを抑えられるという大きなメリットであり、愛用の時計を末永く良好な状態に保つことを可能にします。
このように、ミナセは売るだけでなく、その後のサポートまで見据えた体制を構築しており、安心して一生付き合えるブランドと言えます。
代替ブランドとして比較される時計は?
ミナセの時計を検討する際に、比較対象として名前が挙がるブランドがいくつかあります。それぞれ異なる魅力を持っており、自分の価値観に合ったものを選ぶ参考になります。
グランドセイコー (Grand Seiko)
同じ日本の高級時計ブランドとして、最も比較される存在です。
グランドセイコーは、最高の精度と実用性、そして普遍的な美しさを追求する「王道」のブランドです。ミナセの独創的なデザインよりも、シンプルで長く使えるオーソドックスな時計を求めるのであれば、グランドセイコーは有力な選択肢となります。
ノモス (NOMOS Glashütte)
ドイツの時計ブランドで、バウハウス思想を受け継ぐミニマルで機能的なデザインが特徴です。
シンプルながらも洗練されたデザインと、自社製ムーブメントを搭載しながらも比較的手に取りやすい価格帯であることが魅力です。ミナсеの立体的な造形とは対照的な、フラットで知的なデザインを好む方におすすめです。
オメガ (OMEGA)
世界的な知名度とステータス性を誇るスイスの高級ブランドです。
特に「スピードマスター」や「シーマスター」といったアイコニックなモデルは、多くのファンを魅了しています。ブランドの歴史やストーリー、そして資産価値も重視したいと考える場合、オメガは比較対象となるでしょう。
ブルガリ (BVLGARI)
イタリアの宝飾ブランドですが、独創的なデザインの時計も手掛けています。
「オクト」シリーズなど、多角形を組み合わせた力強いケースデザインは、ミナセの造形美と通じる部分があります。デザインの独創性という点で比較されることがあるブランドです。
これらのブランドと比較することで、ミナセが持つ「日本の職人技と革新的なアイデアの融合」という唯一無二の立ち位置が、より明確になるでしょう。
まとめ:ミナセの時計はダサい?評判の総括
- ミナセは秋田県湯沢市皆瀬で生まれた日本の高級腕時計ブランド
- 母体は切削工具メーカーの協和精工で日本のモノづくり精神が原点
- 「ダサい」という評判は個性的すぎるデザインや価格帯に起因することがある
- しかしその評価はミナセの独自性と技術力の裏返しでもある
- 肯定的な評判では唯一無二のデザインや職人技による作り込みが高く評価されている
- 故・安倍晋三元首相が代表モデル「ディヴァイド」を愛用したことで注目された
- 格付けは世界的な知名度より品質や独自性で評価されるブランド
- ザラツ研磨による美しい鏡面仕上げが特徴
- 部品交換が容易な特許「MORE構造」でメンテナンス性に優れる
- 「ケースインケース構造」が圧倒的な立体感と奥行きを生む
- スイス製の高品質ムーブメントを独自にカスタマイズして搭載
- メンズモデルではディヴァイドやファイブウィンドウズが人気
- レディース向けには小型化されたミッドサイズモデルを展開
- 購入は全国の正規販売店や百貨店、オンラインストアが中心
- 2年間の無償保証と手厚いアフターサービス体制を完備
国内産高級腕時計についてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!