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ロレックスにシリアルナンバーがない?偽物か本物か見分ける方法

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お持ちのロレックスにシリアルナンバーが見当たらず、不安に感じていませんか。「もしかして偽物…?」と悩む方も多いかもしれません。

しかし、シリアルナンバーがないからといって、すぐに偽物と決まるわけではありません。

実は、年代別モデルによって刻印の場所は異なり、文字盤の縁にあるルーレット刻印を確認する必要があるのです。

また、多くのモデルでは裏蓋に刻印がないのが通常であり、長年の使用で刻印が消える理由も存在します。

この記事では、偽物の特徴や本物との比較方法、さらには買取店の対応やオーバーホール時の注意点まで、シリアルナンバーに関するあらゆる疑問に専門的な視点からお答えします。

この記事のポイント!
  • シリアルナンバーが見つからない主な理由
  • 本物と偽物を見分けるための具体的なチェックポイント
  • 年代によるシリアルナンバーの場所や仕様の違い
  • 真贋が不明な場合の専門家への相談方法や対処法
目次

ロレックスにシリアルナンバーがない?偽物と疑う前に確認すべき場所と原因

ロレックスにシリアルナンバーがない?偽物と疑う前に確認すべき場所と原因

お持ちのロレックスにシリアルナンバーが見当たらないと、「これは偽物かもしれない」と不安に思われるかもしれません。

しかし、すぐに偽物と結論づけるのは早計です。

多くの場合、シリアルナンバーは「ない」のではなく「見つけにくい場所」にあるだけなのです。

このセクションでは、まず確認すべきポイントを解説します。年代による刻印場所の違いや現行品のルーレット刻印、そして裏蓋の仕様について正しく理解しましょう。

また、経年摩耗で刻印が消える理由や偽物の特徴も学び、冷静に原因を探るための知識を身につけていきます。

【まず確認】シリアルナンバーは「ない」のではなく「見つけにくい」だけかも

【まず確認】シリアルナンバーは「ない」のではなく「見つけにくい」だけかも

ロレックスにシリアルナンバーが見当たらない時、多くの方が偽物ではないかと心配になります。しかし、焦って判断する前に、まずは落ち着いて探すべき場所を確認することが大切です。

シリアルナンバーは「存在しない」のではなく、単に「見つけにくい場所にある」ケースが非常に多いからです。

ロレックスのシリアルナンバーは、時計の製造年によって刻印されている場所が異なります。特に2010年頃より前に製造されたモデルでは、ケースからブレスレットを取り外さないと見えない位置に刻印されています。

この事実を知らないと、シリアルナンバーが見つからないと勘違いしてしまうのです。

また、現行モデルであっても、刻印は非常に小さく繊細です。文字盤の縁(インナーリング)に沿ってレーザーで彫られているため、特定の角度や光の加減でなければ視認しにくい場合があります。

したがって、シリアルナンバーがないと結論付ける前に、まずは正しい確認方法を理解し、適切な場所を注意深く観察することが、真贋を疑う第一歩として不可欠です。

【年代別モデル】で解説!シリアルナンバーの刻印場所の変遷

ロレックスのシリアルナンバーが刻印されている場所は、一つではありません。

製造された年代によって仕様が変更されており、この変遷を知ることが、お持ちの時計を正しく理解する鍵となります。

~2010年頃(G番以前)のモデル

1987年後半から2010年頃までに製造された、シリアルナンバーの頭文字がアルファベット(例:R番、L番、P番、Z番、G番など)で始まるモデルの多くは、ケースの6時側の側面に刻印されています。

この場所を確認するためには、専用の工具を使ってケース本体からブレスレットを慎重に取り外す必要があります。

ご自身で作業を行うと時計に傷をつけてしまうリスクがあるため、もし不慣れな場合は時計店などの専門家に依頼することをおすすめします。

管理人

ちなみに、反対側の12時側の側面には、モデルの型番であるリファレンスナンバーが刻印されています。

2010年頃(G番以降)~現在のモデル

前述の通り、2010年頃を境に、シリアルナンバーはより確認しやすい場所へと変更されました。

文字盤のガラスの内側、文字盤を取り囲む金属の縁(インナーリングや見返し)部分に、レーザーで刻印されるようになったのです。これを一般的に「ルーレット刻印」と呼びます。

この仕様変更により、ブレスレットを取り外す手間なく、誰でも目視でシリアルナンバーを確認できるようになりました。

お持ちの時計が比較的新しいモデルであれば、まずはこちらの場所を確認してみてください。

スクロールできます
製造年代主な刻印場所確認方法
~2010年頃ケース側面(6時側)ブレスレットの取り外しが必要
2010年頃~インナーリング(6時側)ブレスレットを外さずに目視で確認可能

このように、年代別モデルごとの仕様を把握することで、シリアルナンバーが見当たらないという誤解を解消できる場合があります。

現行品の【ルーレット刻印】とは?文字盤のフチを確認する方法

現行品の【ルーレット刻印】とは?文字盤のフチを確認する方法

現在製造されているロレックスのほとんどのモデルでは、「ルーレット刻印」と呼ばれる方法でシリアルナンバーが記されています。

これは偽造防止技術の一環として導入されたもので、以前のモデルとは確認方法が異なります。

ルーレット刻印とは、文字盤の外周にあるインナーリング(見返しとも呼ばれます)に、「ROLEX」の文字が連続して彫り込まれ、その6時位置の部分に個別のシリアルナンバーが刻印されている仕様のことです。

カジノのルーレット盤のように文字が円周上に並んでいることから、この名前で呼ばれるようになりました。

この刻印はレーザーを使って非常に精密に彫られているため、肉眼では少し見えにくいかもしれません。確認する際は、明るい場所で時計を斜めに傾けたり、角度を変えたりしながら文字盤のフチを覗き込むと、彫られた文字が光を反射して見やすくなります。

ルーペなどがあれば、より確実に確認することが可能です。

ルーレット刻印のメリット

ブレスレットを外す必要がなく、所有者自身が簡単に確認できるようになったのが、このルーレット刻印の大きなメリットです。

2007年頃から徐々に導入され、2010年頃にはほとんどのモデルがこの仕様に切り替わりました。お持ちの時計がこの年代以降のものであれば、まず文字盤のフチを一周、注意深く観察してみてください。

ロレックスの【裏蓋に刻印】はないのが本物?例外モデルも紹介

ロレックスの【裏蓋に刻印】はないのが本物?例外モデルも紹介

ロレックスの裏蓋には何か刻印があるはず」と考えている方は少なくありません。

しかし、実はほとんどのロレックスのモデルにおいて、裏蓋は無地で何も刻印がないのが正常な状態です。このつるりとしたシンプルな裏蓋こそが、本物のロレックスの証の一つとも言えます。

シリアルナンバーやリファレンスナンバーは、前述の通りケース側面やインナーリングに刻印されているため、裏蓋で個体を識別する必要がないのです。

もし、一般的なデイトジャストやサブマリーナー、エクスプローラーなどの裏蓋に、後から彫ったような不自然なシリアルナンバーらしき刻印があれば、それは偽物である可能性を疑うべきでしょう。

ただし、これにはいくつかの例外が存在します。

  • ダイバーズモデルの一部
    シードゥエラーやディープシーといったプロフェッショナル向けのダイバーズモデルには、裏蓋の外周に沿ってモデル名や防水性能を示す「ROLEX OYSTER」「ORIGINAL GAS ESCAPE VALVE」などの文字が刻印されています。
  • 一部のアンティークモデル
    非常に古い年代のモデルや、オイスタークォーツなど、過去には裏蓋に刻印が存在したモデルもあります。
  • ミルガウス
    初期のモデルや現行モデルの一部には、独自の刻印が施されている場合があります。
  • 企業や軍の支給品など
    企業ロゴや記念品、軍の支給品など、特殊な目的で製造された個体には、特別な刻印が裏蓋に入れられることがあります。

このように、基本的には「裏蓋に刻印はない」と覚えておき、もし刻印があった場合は、それが例外的なモデルの特徴なのか、あるいは後から個人的に入れられたものか、それとも偽物の特徴なのかを冷静に判断する必要があります。

経年摩耗や研磨が原因?シリアルナンバーが【消える理由】

経年摩耗や研磨が原因?シリアルナンバーが【消える理由】

シリアルナンバーが本来あるべき場所を探しても見つからない場合、偽物以外にもいくつかの理由が考えられます。

その一つが、長年の使用による物理的な変化です。

特に、ケース側面に刻印されていた古いモデルに起こりうるのが、経年による摩耗です。時計を長年愛用していると、ブレスレットとケースが擦れ合うことで、刻印が徐々に薄くなってしまうことがあります。

数十年という長い年月を経て、刻印がほとんど読めなくなってしまうケースも珍しくありません。

もう一つの大きな理由が、ケースの研磨(ポリッシュ)です。

時計についた傷を消し、輝きを取り戻すために行われる外装仕上げですが、この作業は金属の表面をわずかに削り取ります。

そのため、過去に複数回、あるいは過度な研磨が行われた時計では、シリアルナンバーの刻印が薄くなったり、完全に消えてしまったりすることがあるのです。


これらの理由でシリアルナンバーが判読不能になっている場合、それは偽物だからではなく、むしろ長く愛用されてきた歴史の証とも考えられます。

ただし、売却などを検討する際には、シリアルが確認できないことが査定に影響する可能性もあるため、注意が必要です。

もし刻印が消えている場合は、その時計の入手経緯や修理履歴などを参考に、総合的に判断することが求められます。

刻印のフォントが違う?自分でできる【偽物の特徴】

刻印のフォントが違う?自分でできる【偽物の特徴】

シリアルナンバーの有無や場所だけでなく、その「質」を確認することも、真贋を見極める上で非常に大切です。精巧に作られた偽物、いわゆるスーパーコピー品にもシリアルナンバーらしき刻印は存在しますが、本物と比較すると細部に違いが現れます。

本物のロレックスの刻印は、深く、シャープで、エッジが立っているのが特徴です。文字の輪郭がはっきりとしており、均一な深さで彫られています。ルーペなどで拡大して見ると、その精巧さがよく分かります。

一方で、偽物によく見られる特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • 刻印が浅い・弱い
    レーザーで表面を焼いただけのような、浅く弱い刻印は偽物の典型的な特徴です。文字に深みがなく、平坦な印象を受けます。
  • 文字が滲んでいる・潰れている
    文字の輪郭がぼやけていたり、角が丸まっていたりするなど、シャープさに欠ける場合も注意が必要です。
  • フォント(書体)が違う
    本物のロレックスが使用するフォントとは微妙に異なる書体が使われていることがあります。数字の「4」や「7」などに特徴が出やすいと言われています。
  • 点描のような刻印
    刻印が連続した線ではなく、小さな点の集合体のように見えるものも偽物の可能性があります。

これらの特徴は、シリアルナンバーだけでなく、リファレンスナンバーの刻印にも共通して言えることです。

もしお持ちの時計の刻印に、このような違和感を覚えた場合は、専門家による詳しい鑑定を検討することをおすすめします。

ロレックスのシリアルナンバーがない…真贋の見極め方と最終的な対処法

ロレックスのシリアルナンバーがない…真贋の見極め方と最終的な対処法

基本的な場所を確認してもシリアルナンバーが見つからない、あるいは刻印があっても真贋に確信が持てない。そんな深い悩みを解消するため、このセクションではさらに一歩踏み込んだ具体的な見極め方と対処法を解説します。

シリアルナンバー以外の鑑定ポイントを本物の写真と比較しながら確認し、シリアルがない時計の買取店の対応やオーバーホール時の注意点といった実用的な疑問にもお答えします。

最後の砦である保証書との照合方法から、最終手段であるプロへの相談方法まで、あなたの不安を解消する次のアクションが明確になります。

【本物との比較】写真で見る真贋鑑定ポイント

【本物との比較】写真で見る真贋鑑定ポイント

シリアルナンバーの刻印以外にも、本物と偽物を見分けるためのチェックポイントはいくつか存在します。

ここでは、ご自身で確認できる代表的なポイントをいくつか紹介します。精巧な偽物も増えていますが、細部を比較すると作りの違いが見えてくることがあります。

王冠の透かしマーク

王冠の透かしマーク

2000年代初頭から、ロレックスの風防(ガラス)の6時位置には、偽造防止のために王冠マークの透かし彫りが入れられています。

これはレーザーで非常に精巧に彫られているため、肉眼で簡単に見えるものではありません。

光にかざして特定の角度から注意深く見ると、ようやくうっすらと確認できるレベルです。もし、この透かしがはっきりと見えすぎる場合は、偽物の可能性を疑うべきです。

秒針の動き

ロレックスの自動巻きムーブメントは、秒針がカチカチと1秒ごとに進むのではなく、まるで文字盤の上を滑るように、細かく連続的に動くのが特徴です。

これを「スイープ運針」と呼びます。

一方、安価なクォーツムーブメントなどを使用した偽物は、秒針が1秒ごとにカクカクと動く「ステップ運針」であることが多いです。秒針の滑らかな動きは、本物の証の一つと言えます。

デイト表示の切り替わり

デイトジャスト機能を搭載したモデルでは、日付の切り替わり方も重要なポイントです。

本物は、午前0時になると瞬時に「パチッ」と日付が切り替わります。

しかし、偽物の場合、0時を挟んだ前後1時間ほどかけて、日付がゆっくりとズレながら変わっていくものが多く見られます。

各部の仕上げ

本物のロレックスは、針のフチやインデックス(時間を示す目盛り)、ロゴのプリントなど、細部の仕上げが非常に丁寧です。

金属部分の面取りは滑らかで、文字盤のプリントに滲みやズレはありません。

偽物は、こういった細かな部分に作りの粗さが現れがちです。ルーペで拡大して細部を観察すると、品質の違いが分かりやすいでしょう。


これらのポイントを、信頼できる情報源にある本物の写真と比較しながら確認することで、真贋を見極める手助けとなります。

シリアルなしでも売却できる?プロに聞く【買取店の対応】

シリアルなしでも売却できる?プロに聞く【買取店の対応】

シリアルナンバーが摩耗や研磨によって判読不能になっているロレックスでも、売却を諦める必要はありません。

結論から言うと、多くの専門買取店では、シリアルナンバーが確認できなくても買取に対応しています。

プロの鑑定士は、シリアルナンバーの一点だけで真贋や価値を判断しているわけではありません。ムーブメントの状態、文字盤や針のディテール、ケースやブレスレットの質感、ロゴの仕上げなど、時計全体の様々な要素を総合的に鑑定して、本物かどうかを判断します。

そのため、シリアルナンバーが確認できないという理由だけで、買取を断られることは稀です。

ただし、査定額には影響が出る可能性があります。シリアルナンバーは製造年を特定する重要な情報であり、それが不明だと、年式によって価値が変わるモデルの場合にマイナス査定となることがあります。

また、シリアルナンバーが「意図的に削り取られている」と判断された場合は、盗難品の可能性が疑われるため、買取を拒否されるのが一般的です。

もしシリアルナンバーが消えている時計の売却を検討するなら、ロレックスの専門知識が豊富な、信頼できる買取店に相談することが不可欠です。

複数の店舗で査定を依頼し、なぜその査定額になったのか、理由を丁寧に説明してくれる店舗を選ぶと良いでしょう。正直に「長年の使用で消えてしまったようだ」と伝えることが、スムーズな取引に繋がります。

【オーバーホール】で刻印は消える?修理メンテナンス時の注意点

【オーバーホール】で刻印は消える?修理メンテナンス時の注意点

オーバーホールは、時計を長く使い続けるために不可欠な分解掃除です。このメンテナンス自体が、シリアルナンバーを消してしまう原因になることは基本的にありません。

オーバーホールは内部のムーブメントを対象とした作業であり、ケースに刻まれた刻印に直接影響を与えるものではないからです。

ただし、注意が必要なのは、オーバーホールと同時に依頼されることが多い「外装研磨(ポリッシュ)」です。前述の通り、この研磨作業はケース表面を削るため、繰り返したり強く行ったりすると、ケース側面にあるシリアルナンバーが薄くなる、あるいは消えてしまう可能性があります。

日本ロレックスなどの正規サービスセンターでメンテナンスを受ける場合、研磨によって刻印が消えてしまうリスクがある場合は、事前にその旨の説明があるのが通例です。

しかし、民間の修理工房に依頼する場合は、工房の方針や技術レベルによって対応が異なります。

大切な時計のシリアルナンバーを守るためには、オーバーホールを依頼する際に、研磨についての方針を事前に確認することが大切です。

特にヴィンテージモデルなど、オリジナルの状態を保ちたい場合は、「研磨はしないでほしい」と明確に伝えることをお勧めします。

メンテナンスは時計の価値を維持するために重要ですが、その過程で意図せず価値を損なうことがないよう、サービス提供者としっかりとコミュニケーションを取る必要があります。

最後の砦【ギャランティ(保証書)】とシリアルナンバーを照合しよう

最後の砦【ギャランティ(保証書)】とシリアルナンバーを照合しよう

時計本体のシリアルナンバーが摩耗などで確認しにくい場合や、真贋に確信が持てない時に、非常に重要な役割を果たすのが「ギャランティ(保証書)」です。

ギャランティは、そのロレックスが正規に出荷された本物であることを証明する、いわば時計の戸籍のようなものです。

ギャランティには、その時計固有のシリアルナンバーが必ず記載されています。この番号と、時計本体に刻印されている(あるいは、刻印されていたはずの)シリアルナンバーが一致することが、本物であることの強力な証拠となります。

また、ギャランティのデザインや記載内容は年代によって変遷しています。2006年頃までは紙製でしたが、その後はカードタイプに移行し、2020年以降はさらに新しい形式のカードが採用されています。

お持ちの時計の製造年とギャランティの形式が一致しているかも、真贋を見極める上での参考になります。

近年の注意事項!

近年ではギャランティカードそのものを精巧に偽造するケースも報告されているため、ギャランティがあるからと100%安心できるわけではありません。

それでも、時計本体とギャランティの両方が揃っており、シリアルナンバーが一致していれば、その信頼性は非常に高いと言えます。

購入時に付属していた場合は、時計と一緒に大切に保管しておくことが、将来的な資産価値を守る上でも不可欠です。

【最終手段】はプロの鑑定へ|日本ロレックス・専門店への相談方法

【最終手段】はプロの鑑定へ|日本ロレックス・専門店への相談方法

ご自身で様々な点を確認しても真贋が分からない、あるいはどうしても不安が拭えないという状況は決して珍しくありません。

特に、スーパーコピーと呼ばれる極めて精巧な偽物は、もはや一般の方が細部を見て見抜くのは不可能に近いレベルに達しています。

そのような場合の最も確実な解決策、そして最終手段となるのが、専門知識を持つプロフェッショナルの目に判断を委ねることです。

一人で悩み続けるよりも、客観的で正確な鑑定を仰ぐことが、安心への一番の近道となります。

方法1:日本ロレックスのサービスカウンターに相談する

最も信頼性が高い相談先の一つが、日本ロレックスの正規サービスカウンターです。

注意点として、日本ロレックスは「真贋鑑定のみ」を目的としたサービスは公式には行っていません。しかし、修理やオーバーホールといったメンテナンスの見積もりを依頼することで、間接的に本物かどうかを確認することが可能です。

もし持ち込んだ時計が偽物であったり、内部に純正品ではない部品が使われていたりした場合、日本ロレックスの基準に満たないため、見積もり自体が出されずに「修理受付不可」として時計が返却されます。

逆に言えば、正規の修理見積書が無事に発行された場合、それはその時計が紛れもなく本物のロレックスであると、メーカー自身に認められたことの証明になるのです。

管理人

あくまでメンテナンス相談という形で持ち込むのがポイントです。

方法2:信頼できる専門買取店で無料査定を依頼する

もう一つの非常に有効な手段が、ロレックスの買取を専門的に行っている、信頼性の高い買取店に査定を依頼することです。

経験豊富な鑑定士は、日々数多くの本物と偽物を扱っており、真贋を見極めるための高度な専門知識と経験を蓄積しています。

多くの専門店では査定を無料で行っており、気軽に相談することが可能です。鑑定の結果、もし時計が偽物であれば、その場で「お値段がつけられません」あるいは「買取できません」とはっきりと伝えられるでしょう。

もちろん、本物であれば現在の市場価値に基づいた査定額が提示されます。

信頼できるお店を選ぶには、「ロレックスの買取実績が豊富か」「専門鑑定士が在籍しているか」「利用者の口コミや評判は良いか」などを事前に調べておくと安心です。

相談する際の心構えと注意点

いずれの方法を選択するにせよ、大切なのは一人で抱え込まないことです。プロに相談する際は、時計の入手経緯(いつ、どこで手に入れたかなど)を正直に伝えることで、鑑定士もより多角的な視点から判断しやすくなります。

また、買取店に依頼する場合は、一店舗だけでなく複数の店舗に査定を依頼することをお勧めします。

これにより、鑑定結果の客観性が高まるだけでなく、万が一売却を考える際には、最も納得のいく条件を選ぶことができます。

管理人

専門家の力を借りることは、お持ちの時計の真実を知り、心の不安を解消するための最も賢明な選択と言えるでしょう。

ロレックスのシリアルナンバーに関するQ&A

ロレックスのシリアルナンバーに関するQ&A

ここでは、ロレックスのシリアルナンバーに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

裏蓋に刻印がないロレックスは偽物ですか?

いいえ、ほとんどの現行ロレックスでは、裏蓋に刻印がないのが正常な状態です。シリアルナンバーやモデル名はケースの側面やインナーリングに刻印されています。裏蓋が無地だからといって偽物とは限りません。

シリアルナンバーはどこを見れば確認できますか?

2010年頃より新しいモデルは文字盤のフチ(インナーリング)の6時位置に、それより古いモデルはブレスレットを外したケース側面の6時側に刻印されています。まずは時計の年代を大まかに把握することが大切です。

使っているうちにシリアルナンバーが消えることはありますか?

はい、可能性はあります。特にケース側面に刻印された古いモデルの場合、長年の使用による摩耗や、修理時の外装研磨(ポリッシュ)によって刻印が薄くなったり、消えたりすることがあります。

シリアルナンバーがないロレックスでも買い取ってもらえますか?

多くの専門買取店で買取可能です。プロの鑑定士はシリアルナンバー以外の部分も総合的に見て真贋を判断します。ただし、シリアルが意図的に削られていると判断された場合は、盗難品の疑いから買取を断られることが一般的です。

まとめ:ロレックスにシリアルナンバーがない時は、まず落ち着いて確認を

最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

  • ロレックスにシリアルナンバーが見当たらなくても偽物とは限らない
  • まず確認すべきは年代による刻印場所の違い
  • 2010年以前のモデルはブレスレットを外したケース側面にある
  • 2010年以降の現行モデルは文字盤のフチのルーレット刻印を確認
  • ほとんどのモデルで裏蓋に刻印はないのが正常
  • 長年の使用による摩耗や研磨で刻印が消えることもある
  • 偽物は刻印が浅かったりフォントが不自然だったりする
  • シリアルナンバー以外にも真贋を見分けるポイントは複数ある
  • 風防の王冠透かしは本物なら肉眼では見えにくい
  • 本物の秒針は滑らかに動き、日付は瞬時に切り替わる
  • ギャランティカードがあればシリアルナンバーを照合できる
  • カード自体が偽造されている可能性にも注意が必要
  • オーバーホール自体で刻印は消えないが、同時依頼の研磨には注意
  • シリアルが読めなくても専門買取店での売却は可能
  • どうしても不安な場合は日本ロレックスや専門買取店などプロに相談するのが最終手段

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