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ヨットマスターが人気ないは嘘?真相徹底検証!

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こんにちは。CHRONOBLEの運営者の「NAOYA」です。

ロレックスの時計を探していると、「ヨットマスター 人気ない」という検索キーワードが出てくることがあります。

ロレックスといえば人気モデルばかりな印象なのに、なぜそんな風に言われるんだろう?と疑問に思うかもしれません。

特に、ヨットマスターⅡは不人気だったとか、廃盤になったという話も聞きますし、中には「ださい」とか「傷つきやすい」なんて評価もあって、実際のところが気になりますよね。

サブマリーナやGMTマスターと比べて、どういう立ち位置なのか知りたい方も多いと思います。

この記事では、なぜ「人気ない」と言われるのか、その理由をヨットマスターⅠとⅡの違いも踏まえながら、私なりの視点で整理してみたいと思います。

この記事のポイント!
  • 「人気ない」と言われる2つのモデルの違い
  • ヨットマスター2が不人気で廃盤になった理由
  • サブマリーナと比較される要因
  • ヨットマスター1の本当の人気と魅力
この記事のポイント!
  • 「人気ない」と言われる2つのモデルの違い
  • ヨットマスター2が不人気で廃盤になった理由
  • サブマリーナと比較される要因
  • ヨットマスター1の本当の人気と魅力
目次

ヨットマスターが人気ないと言われる理由

まず、なぜ「人気ない」というキーワードが浮上するのか、その背景を掘り下げてみますね。実はこれ、市場での評価がまったく異なる2つのモデルが混同されていることが、大きな原因かなと思います。

市場で不人気な理由は機能とサイズ

市場で不人気な理由は機能とサイズ

「ヨットマスター=人気ない」というイメージの元凶をたどると、多くの場合はヨットマスターⅡ(ツー)に行き着くかなと思います。

ヨットマスターⅡ(Ref. 116680など)が市場で「不人気」とされてしまった理由は、とてもハッキリしていて、主に「機能」と「サイズ」の2点に尽きると私は思います。

専門的すぎる機能

最大の理由は、その機能です。ヨットマスターⅡの核となる機能は「レガッタ・クロノグラフ」。これは、ヨットレースのスタート時間をカウントダウンするための、非常に専門的な機能なんです。

ヨットマスターⅡ

ベゼル自体がムーブメントと連動する「リングコマンドベゼル」という複雑な機構を搭載しているのですが、操作も独特です。正直なところ、プロのヨットレーサーでもない限り、日常生活でまず使うことがありません。

サブマリーナの「潜水時間(料理のタイマーにもなる)」やGMTマスターの「第2時間帯(海外旅行や取引先の時間把握)」のように、ロマンや直感的な便利さがある機能ともちょっと違って、あまりにもニッチすぎた、というのが市場の評価だったようです。

威圧的なサイズ感

もう一つの理由は、その威圧的なサイズです。ヨットマスターⅡのケース径は44mm。これはロレックスの中でも最大級の大きさです。

同じく大型のディープシー(44mm)やシードゥエラー(43mm)が、その分厚いケースで驚異的な防水性能を実現しているのに対し、ヨットマスター2の大きさは、あくまで「複雑な機構を収めるため」のものでした。

この重厚感は、多くの人の腕には大きすぎましたし、特にシャツの袖口に収まりにくいため、ビジネスシーンでの使い勝手も考えると、日常使いのパートナーとしては選びにくかったのかもしれませんね。

ヨットマスターⅡの廃盤という市場の結論

ヨットマスターⅡの廃盤という市場の結論

こうした複合的な理由から、ヨットマスターⅡは市場での支持を広げることが難しかったようです。

そして、その最終的な答えとして、ロレックスは2024年にヨットマスター2の製造を中止、つまり「廃盤」にするという決定を下しました。

市場の最終回答=2024年に廃盤

メーカー自身が「市場のニーズと合わなかった」と判断した結果とも言え、ヨットマスターⅡが「不人気モデル」であったことの動かぬ証拠になってしまいました。

廃盤による今後の動向

ただ、ロレックスの面白いところで、廃盤になると逆に「レア度」が増して、コレクターズアイテムとして価格が上昇する可能性もあります。実際に廃盤の噂が出たあたりから、一部では価格が上昇する動きも見られました。

しかし、これはあくまで一時的なものか、一部のコレクターの間での動きに留まる可能性も高いです。デイトナのように爆発的な人気が出るとは考えにくく、現時点での「不人気」という評価が、将来どう評価されるかは、まだ未知数な部分が大きいです。

一般的なユーザーにとっては、今あえてヨットマスターⅡを選ぶ理由は、その独特のデザインや機能に心から惚れ込んだ場合を除き、少ないかもしれません。

ヨットマスターⅠとⅡの違いをまず理解

ヨットマスターⅠとⅡの違いをまず理解

ここが一番大切なポイントです。

ヨットマスターⅡが不人気だったからといって、ヨットマスター・コレクション全体が人気ないと考えるのは、大きな間違いです。

私たちが一般的に「ヨットマスター」と聞いてイメージする、37mm、40mm、42mmのラグジュアリーなスポーツウォッチ。これを(便宜上)「ヨットマスターⅠ」と呼びます。(出典:ロレックス公式サイト

ヨットマスター 40
ヨットマスター 40

この「ヨットマスターⅠ」と「ヨットマスターⅡ」は、名前こそ似ていますが、まったく別の時計です。

ヨットマスターⅡの不人気イメージが、ヨットマスターⅠにまで飛び火してしまっているのが、「ヨットマスター 人気ない」という検索が生まれる最大の理由だと私は考えています。

なぜこの2つは混同されるのか

一番の理由は、やはり「ヨットマスター」という同じコレクション名を冠しているからに他なりません。ロレックスに詳しくない方からすれば、ⅠとⅡの違いを瞬時に見分けるのは難しいでしょう。

また、どちらも「海」や「ヨット」に関連する高級モデルという点も共通しています。しかし、その実態は大きく異なります。

2つのモデルの根本的な違い

この2つは、ターゲット層もコンセプトも異なります。以下の表で違いを明確にしておきましょう。

スクロールできます
ヨットマスター1
(Ref. 126622など)
ヨットマスター2
(Ref. 116680など)
主なサイズ37mm, 40mm, 42mm44mm
主な機能3針(時・分・秒)、デイト表示レガッタ・クロノグラフ
ベゼル機能両方向回転ベゼル(60分計)リングコマンドベゼル(カウントダウン操作)
コンセプトラグジュアリー・スポーツプロ向けヨットレース・ツール
市場評価需要が供給を上回る人気モデル2024年に廃盤(不人気モデル)

このように、ヨットマスター1は「水辺で楽しむエレガントな時計」、ヨットマスター2は「プロが使う専門機材」と、似て非なるものなんですね。

ヨットマスターとサブマリーナを比較して分析

ヨットマスターとサブマリーナを比較して分析

「OK、ヨットマスターⅡが不人気なのは分かった。じゃあヨットマスターⅠは人気なんだね?」

……と、話はそう単純でもないんです。

ヨットマスターⅠは、今度はロレックスの絶対的キングである「サブマリーナ」と比較されて、「相対的」に人気がない、と言われがちなんですね。

両者はどちらも「海の時計」というルーツを持つため、デザインも似ており、購入検討時に比較対象になりやすいモデルです。

スクロールできます
項目サブマリーナ (Ref. 126610LNなど)ヨットマスターⅠ (Ref. 126622など)
コンセプトプロフェッショナル・ダイバーズツールラグジュアリー・スポーツ
防水性能300m100m
ベゼルセラミック(セラクロム)。非常に傷に強い。プラチナまたはゴールド(貴金属)。セラミックより柔らかい。
イメージ堅牢、実用的、ツールウォッチの象徴。エレガント、ドレッシー、富裕層。

サブマリーナとの違いについては、ノンデイトモデルの比較記事も参考になるかもしれません。 → サブマリーナ ノンデイトを買って後悔する理由と正しい選び方を解説

防水性能100mについて

ヨットマスターⅠの防水性能100mは、サブマリーナの300mと比べると見劣りします。本格的なダイビングには使えません。

しかし、水辺のアクティビティ(セーリングやスイミング)には十分すぎる性能であり、日常生活ではオーバースペックと言えるレベルです。この100m防水を「スペックが低い」と見るか、「十分」と見るかで評価が分かれます。

価格と価値のジレンマ

この比較で「人気ない」と言われる最大の要因は、「スペックが下のヨットマスターⅠの方が、定価が約20%も高い」という点にあると思います。

サブマリーナ・デイト(Ref. 126610LN)の定価より、ヨットマスター1のロレジウム(Ref. 126622)の定価の方が、数十万円も高額です。(※2025年時点)

もちろん、これはヨットマスターⅠのベゼルにプラチナという高価な貴金属を使っているからなのですが、「機能性」や「タフさ」を重視する人から見ると、「なぜ300m防水で傷にも強いセラミックベゼルのサブマリーナより、100m防水で傷つきやすいプラチナベゼルのヨットマスターの方が高いのか?」という合理的な疑問が生まれます。

この「機能性重視」の層から見ると、サブマリーナの方が合理的な選択に見えてしまうわけですね。

傷つきやすい?スクラッチマグネットとは?

傷つきやすい?スクラッチマグネットとは?

ヨットマスターⅠを避ける理由として、非常によく耳にするのが「傷への懸念」です。これは、サブマリーナのタフさと比較されるからこそ、より際立ってしまう弱点とも言えます。

この懸念は、ヨットマスター1のデザイン的特徴から来ています。

  1. ベゼルがプラチナやゴールドといった、ステンレスより柔らかい貴金属で作られている点。
  2. ブレスレットの中央リンク(真ん中のコマ)が、鏡面仕上げ(ポリッシュ)になっている点。

スクラッチマグネットと呼ばれる理由

この2つの要素から、時計愛好家の間では「スクラッチマグネット(傷を吸い寄せる磁石)」なんて揶揄されることもあります。

サブマリーナのベゼルはセラミック製で、ブレスレットもサテン(梨地)仕上げなので、日常使いの小傷は非常に目立ちにくいです。対してヨットマスターⅠは、ベゼルもブレス中央もピカピカの鏡面仕上げ。

ヨットマスターⅠ
画像引用元:ロレックス公式サイト

特にベゼルは、プラチナやゴールドといった柔らかい素材のため、何かに軽くぶつけただけで凹みや傷がつきやすく、非常に気を使います。

見た目はスポーツウォッチなのに、実際はドレスウォッチのように傷を気にしないといけない……。この「どっちつかず」な性質が、一部のユーザーに敬遠される一因になっているかもしれません。

ベゼルの傷について(補足)

以前は、ヨットマスターのプラチナ製ベゼルについた傷は修復不可能とさえ言われていましたが、現在は技術が進歩し、ロレックスのオーバーホール(メーカー修理)で、かなり綺麗に再加工してもらえるようになっています。

とはいえ、傷がつきやすいという性質自体は変わらないですし、その再加工も高額になる可能性があります。取り扱いには少し気を使うモデルであることは間違いないですね。

ダサいというイメージは「Yacht」が原因?

ダサいというイメージは「Yacht」が原因?

デザインの好みは本当に人それぞれなので、一概には言えませんが…。

もし「ださい」と感じる人がいるとすれば、それは「Yacht(ヨット)」という名前が持つ、特有のイメージかもしれません。

プロフェッショナル vs レジャー・クラス

プロフェッショナル vs レジャー・クラス

これは海外のフォーラムでも時々議論になる点ですが、サブマリーナの「潜水ダイバー」や、GMTマスターの「国際的なパイロット」、エクスプローラーの「探検家」といった職業は、努力や専門性で到達できる「プロフェッショナル」な世界観です。多くの人が、そのストーリーに憧れやロマンを感じます。

しかし、「ヨットのオーナー」は、職業ではなく「レジャー・クラス(富裕な余暇階級)」の象徴です。

このエレガントさや色気こそがヨットマスターⅠの最大の魅力なのですが、逆にこの点が「気取っている」「ロレックスらしくない」と感じる層も、もしかしたらいるのかもしれませんね。

自分がヨットに乗るわけでもないのに「ヨットマスター」と名付けられた時計を着けることに、少し気恥ずかしさのようなものを感じる人もいる、という分析もあります。

ヨットマスターが人気ない評価は誤解?

ヨットマスターが人気ない評価は誤解?

ここまで「人気ない」と言われる背景を見てきましたが、じゃあ本当にヨットマスターⅠはダメな時計なんでしょうか?

私の答えは「まったくそんなことはない」です。

むしろ、市場のデータやオーナーの声を見ると、まったく逆の事実が見えてきます。ここからは、ヨットマスター1の「本当の人気」について解説しますね。

資産価値は安定!プレミア率は?

資産価値は安定!プレミア率は?

まず、資産価値です。「人気ない」と言われつつも、ヨットマスターⅠの資産価値は非常に安定しています。

たしかに、GMTマスターII(ペプシなど)のように、定価の2倍、3倍(プレミア率+200%超)になるような、異常な投機的バブルは起きていません。

しかし、ヨットマスターⅠも、モデルによっては定価に対して+20%前後のプレミア価格で取引されており、正規店での定価を大きく上回っているのが現実です。

健全な実物資産としての価値

これは、転売目的の層には魅力が薄いかもしれませんが、長期的に価値が安定する「実物資産」として見ると、非常に健全な数値だと私は思います。

投機的な熱狂とは無縁の、実需に基づいた安定した人気が、ヨットマスターⅠの資産価値を支えています。ロレックスの資産価値全体については、バブル崩壊の可能性なども含めて考察するのも面白いですね。

なぜ投機対象になりにくいのか

なぜ投機対象になりにくいのか

ヨットマスターⅠが異常な投機対象にならない理由は、やはり「定価の高さ」と「傷つきやすさ」にあると思います。

転売市場では、できるだけ定価が安く、プレミア率が高いモデル(=ステンレススチールのスポーツモデル)が好まれます。ヨットマスターⅠは、そもそもベゼルに貴金属を使っているため定価が高く、初期投資が大きくなります。

また、傷つきやすい仕様は、中古市場での減額リスクを高めるため、投機家からは敬遠されがちです。結果として、本当にこのモデルが欲しい「実需層」の手に渡りやすい、健全な市場が形成されていると言えるかもしれません。

ロレックスの資産価値や将来性については、こちらの記事も参考にしてみてください。 → ロレックスのバブル崩壊は本当か?2025年相場と今後の展望

実は入手困難なモデルの一つ!市場の現実

実は入手困難なモデルの一つ!市場の現実

これが、ヨットマスターⅠが「人気モデル」であることの何よりの証拠です。もし本当に人気がないのなら、ロレックスの正規店に行けば、普通にショーケースに並んでいるはずですよね。

ですが現実は、まったく買えません

ヨットマスターⅠは、デイトナやサブマリーナと並んで、いわゆる「ロレックスマラソン」(正規店を何度も訪問して在庫を探す行為)の対象モデルです。需要が供給を圧倒的に上回っているため、正規店で定価購入するのは極めて困難な状況が続いています。

ロレックスマラソンにおける立ち位置

ロレックスマラソンにおける立ち位置

SNSなどでも、ヨットマスターⅠの「マラソン完走報告(=正規店で購入できた報告)」は頻繁に見られ、多くの人が探し求めているモデルであることが分かります。

特にロレジウムのダークロジウム文字盤やブルー文字盤は人気が高く、簡単に出会えるモデルではありません。「人気ない」どころか、欲しくても買えないのが実情なんです。

ロレックス正規店でなかなか希望のモデルに出会えない状況については、こちらの記事でも触れています。 → ロレックスを売ってくれない理由とは?購入確率を上げる方法を解説

「ロレジウム」モデルが人気の理由

「ロレジウム」モデルが人気の理由

では、ヨットマスターⅠの何がそこまで人気なのでしょうか。その筆頭が「ロレジウム」モデル(Ref. 126622など)です。

ロレジウムとは?

ロレジウムなんって、貴金属あったかなって思っている方のために、まずはロレジウムについて説明します。

ロレジウムとは?

ロレジウムは、ロレックスの造語です。ステンレススチールのケースとブレスレットに、プラチナ製のベゼルを組み合わせたモデルを指します。

このロレジウムには、戦略的な「割安感」があります。

ステンレスとプラチナは同じシルバー色なので、その外観は一見すると「オールステンレスモデル」のように見えます。一方で、中身はプラチナという貴金属を使った、サブマリーナのステンレスモデルよりも「格上」のラインナップです。

サブマリーナ高騰による「逆転現象」

近年、サブマリーナ・デイト(ステンレス)の市場価格が異常なまでに高騰し続けています。

その結果、市場価格において、「ステンレス製のサブマリーナ」と「プラチナを使ったヨットマスター・ロレジウム」が、かなり近い金額で取引されるという現象が起きています。

時計ファンからすれば、「どうせ同じくらいの金額を出すなら、貴金属(プラチナ)が使われているヨットマスターの方がお得だ」と考える人が増えているんですね。これが、ロレジウムが選ばれる大きな理由の一つです。

人気の文字盤

人気の文字盤
画像引用元:ロレックス公式サイト

ロレジウムの中でも特に人気が高いのが、「ダークロジウム」(スレートグレー)の文字盤です。落ち着いたグレーに、水色の秒針とモデル名ロゴが映えるデザインは、非常に洗練されていて高い人気を誇ります。

また、鮮やかな「ブルー」の文字盤も、赤い秒針とのコントラストが美しく、定番の人気カラーとなっています。どちらもヨットマスターのエレガントさを際立たせる、素晴らしい配色ですね。

ヨットマスター37が選ばれる層

ヨットマスター37が選ばれる層

ヨットマスターⅠが持つ、他のどのスポーツモデルにもない独自の強み。それが「37mm」というサイズ展開(Ref. 268622など)です。

ロレックスのスポーツモデル(プロフェッショナルモデル)は、そのほとんどが40mmオーバーです。

唯一無二のスポーツモデル

唯一無二のスポーツモデル
画像引用元:ロレックス公式サイト

手首周りが細めの人(例えば約16.5cm以下)にとって、40mmや41mmのサブマリーナやGMTマスターは、「大きすぎる」「似合わない」と感じることがあります。

そうした層が、ロレックスのスポーツモデルを検討する際、このヨットマスター 37が唯一無二の選択肢となるのです。

これは細腕の男性だけでなく、本格的なスポーツモデルを格好良く着けたいと考える女性からの需要も確実に取り込んでいます。パートナーとシェアして使う、なんていう贅沢な楽しみ方ができるのも、このサイズならではの魅力かもしれません。

ボリュームゾーンでは目立たないかもしれませんが、このニッチな市場を確実に掴んでいることが、ヨットマスター・コレクション全体の人気と評価を確固たるものにしています。

オーナー満足度に見る本当の人気

オーナー満足度に見る本当の人気

そして、私が最も重要だと思うのが、このデータです。

インターネット上で「人気ない」と議論している層(その多くは、おそらく未所有者)と、実際にお金を出して購入し、所有している層とでは、評価がまったく逆転しています。

価格.comのような消費者レビューサイトを見ると、ヨットマスターⅠ(特に人気のダークロジウム文字盤など)の平均満足度は、5点満点中4.96点といった、驚異的なハイスコアを記録してます。(※集計データの一例です)

内訳を見ても、「5点(満足)」が90%以上を占め、「3点」以下の不満のレビューがほぼゼロ件、というような状態です。これは「買って後悔した」という人がほとんどいないことを示しています。

「ネットの評価」と「オーナーの満足度」は別

実際のオーナーは、そのエレガントなデザイン、高級感、そして快適性に、最高の満足を感じていることが分かります。

オイスターフレックスモデルの絶大な支持

オイスターフレックスモデルの絶大な支持

特にオーナー満足度を押し上げている要因の一つが、ロレックス独自の高性能ラバーストラップ「オイスターフレックスブレスレット」を採用したモデル(Ref. 126655など)の存在です。

これは、エバーローズゴールドやホワイトゴールドの金無垢ケースと組み合わされます。金属ブレスレットとはまったく異なる、手首に吸い付くような快適な装着感が絶賛されています。

また、ヨットマスターⅠは、デイトナやスカイドゥエラーといった他のオイスターフレックス採用モデルと比べても、ケースの厚みが抑えられているため、ラバーストラップとの相性が最も良い、という評価もあります。

この「金無垢の高級感」と「ラバーの快適性・スポーティーさ」の両立こそ、ヨットマスターⅠが目指した「ラグジュアリースポーツ」の最たる姿であり、多くのオーナーを魅了しているんですね。

ヨットマスターが人気ない、の総括

ヨットマスターが人気ない、の総括

最後に、「ヨットマスターが人気ない」という評価について、私なりの結論をまとめます。このキーワードは、2つの「事実」と、1つの「誤解」から生まれています。

事実(ヨットマスターⅡ)

ヨットマスターⅡ(44mm)は、ニッチすぎる機能とサイズから市場の支持を得られず、2024年に廃盤となった「不人気モデル」でした。

事実(ヨットマスターⅠの相対評価)

ヨットマスター1(40mmなど)は、サブマリーナと比較すると、スペック(防水性)や仕様(傷つきやすさ)から、投機家や一部のツールウォッチ愛好家からは「相対的」に人気が低いと見なされています。

誤解(ヨットマスターⅠの絶対評価)

上記2点から「ヨットマスターⅠも人気がない」と考えるのは、明らかな誤解です。

市場の真実は、ヨットマスターⅠが、

  • 正規店ではまったく買えない「入手困難モデル」であり、
  • 実際のオーナー満足度が驚異的に高い、

紛れもない「人気モデル」であるということです。

結局、ヨットマスターⅠはどんな人におすすめか?

ヨットマスターⅠは「人気がない」のではなく、「(サブマリーナとは)異なる質の人気を持つ」ラグジュアリースポーツウォッチなんですね。

結論として、ヨットマスターⅠは以下のような方にこそ、おすすめしたいモデルだと私は思います。

  • サブマリーナやGMTマスターは、タフすぎて少し武骨に感じる方
  • スーツやジャケットにも合う、エレガントなスポーツウォッチが欲しい方
  • 「ロレジウム」の割安感や、プラチナの輝きに魅力を感じる方
  • 手首が細く、37mmのスポーツモデルを探している方
  • オイスターフレックスの快適性と高級感を両立させたい方

これらのニーズには、他のどのモデルよりもヨットマスター1が応えてくれます。周りの評価に惑わされず、ぜひ一度、ご自身の目でその魅力を確かめてみてほしいなと思います。

免責事項

この記事で言及している市場評価やプレミア率、満足度スコアなどは、執筆時点での一例や私個人の見解を含むものです。時計の市場価格や評価は常に変動します。ご購入やご売却を検討される際は、必ず最新の情報を信頼できる専門店などでご確認いただき、ご自身の判断で決定していただくようお願いいたします。

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