チューダーの時計に対して「ダサい」というレッテルが時折貼られることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、チューダーが「貧乏人の選択」と誤解される理由や、そのようなイメージがどのように形成されたのかを探ります。
また、「安っぽい」との評価がある中で、実際にチューダーを愛用する芸能人たちの例を挙げながら、このブランドが実際にはどのような価値を持っているのかを検証します。
特に、「ロイヤル」シリーズのような高品質なモデルに焦点を当て、購入して後悔することが少ない理由を詳しく解説していきます。
チューダーの時計が本当に「ダサい」のか、それとも隠れた魅力があるのか、この記事で深掘りしてみましょう。
- チューダーが「ダサい」と誤解される背景とその原因
- チューダーの高品質なクラフトマンシップとデザイン性
- チューダーを愛用する芸能人や有名人の例
- チューダーの「ロイヤル」シリーズなどの魅力的なモデル展開
チューダー(チュードル)はダサい?:実際のところは?
- ロレックス買えない貧乏人が買うと思われている
- 安っぽいデザインがある
- スノーフレーク針(通称イカ針)がダサく見える
- ロゴ「王冠」と「盾」の違い
- デザインとスタイルの多様性
ロレックス買えない貧乏人が買うと思われている
ロレックスを買えない層がチューダーを買うと思われている背景にはチューダーの設立の歴史が関係しています。
チューダーの歴史と背景
チューダーは、ロレックス創業者ハンス・ウィルスドルフによって1926年に設立された時計ブランドで、ロレックスのディフュージョンラインとしての役割を果たしています。
このブランドの設立の背景には、高品質な時計をより広範な顧客層に提供するというウィルスドルフの願いがありました。
ロレックスの廉価版のイメージ
チューダーが一部で「ダサい」と評される背景には、ロレックスの廉価版という認識が根強く存在しています。
確かにロレックスの平均価格は約80万円から100万円以上とされ、一方でチューダーは平均40万円から60万円の範囲内で購入可能です。
これにより、チューダーは「ロレックスを購入できない経済的に余裕のない層が選ぶ」という印象が生まれがちです。
しかし、この見解はチューダーの真価を見誤ったものです。
以下に理由を紹介していきます。
チューダーはロレックスの廉価版ではない
チューダーは独自のデザイン性と高品質なクラフトマンシップを備え、コストパフォーマンスの面で非常に優れています。
また、ロレックスにはないユニークなモデルが多く、独立したブランドとしての魅力を持っているため、単純に価格だけでチューダーの価値を測るのは不適切です。
そのため、チューダーを選ぶ消費者は、単に経済的な理由だけでなく、ブランド固有の魅力を重視していることが多いのです。
安っぽいデザインがある
チューダーの一部モデルが採用する洗練されたシンプルなデザインは、一部の視点から見ると「安っぽい」と受け取られることがあります。
しかし、このシンプルさは、実は時計としての機能性と実用性を最大限に引き出すための意図的な選択であることを理解する必要があります。
余計な装飾を排除
余計な装飾を排除することで、時計としての本質的な価値を高め、クリアで分かりやすい読み取りを実現しています。
チューダーのダイバーズウォッチの中には、視認性を高めるためにシンプルで機能的なデザインを採用しているモデルがあります。
これらの時計は、水中での使用を考慮し、ダイバーが一目で時間を確認できるように設計されています。
実用性を高めている
チューダーの「ペラゴス」モデルは、約50万円という価格帯で提供されているにもかかわらず、500mの防水性能を持ち、プロフェッショナルダイバー向けの機能を備えています。
シンプルなデザインは、こうした高い機能性を支える基盤となっています。
これは、チューダーがデザインにおいて単に見た目の美しさだけでなく、時計としての実用性を重視していることを示しています。
シンプルながらも洗練されたデザインは、実際には多くの熟考と技術的な工夫が込められており、時計愛好家や専門家からも評価されています。
したがって、チューダーのデザインを単に「安っぽい」と決めつけることは、その本質を見誤ることになります。
スノーフレーク針(通称イカ針)がダサく見える
チューダーのスノーフレーク針、通称「イカ針」と呼ばれるデザインは、その特異な形状から一部の方には奇抜で好みが分かれるものと見なされることがあります。
1970年代初頭に導入されたこのデザインは、視認性を高めるために開発。特にダイバーズウォッチでの使用を念頭に置いた設計であり、水中での読み取りやすさに重点を置いています。
このデザインは、チューダーの時計に独特の個性を与え、ブランドのアイデンティティを作り上げています。
チューダーの人気モデル「ブラックベイ」シリーズでは、このスノーフレーク針が採用され、時計愛好家からはその特徴的なデザインが高く評価されています。
多くのコレクターと愛好家は、スノーフレーク針の独特の外観を特に価値あるものとして認識しており、これがチューダーの特徴的な魅力の一部であると考えているのです。
ロゴ「王冠」と「盾」の違い
ロレックスとチューダーのブランドアイデンティティの中核を成すのは、それぞれのロゴ、すなわちロレックスの王冠マークとチューダーの盾マークです。
ロレックスの王冠マークは、高級感と品質の象徴として広く認識されており、一方でチューダーの盾マークはよりシンプルで控えめなデザインです。
王を守るための盾と揶揄する方も…
この違いが、一部ではチューダーの時計を「ダサい」と捉える要因の一つとなっています。
チューダー・ローズ
なお、チュードルのロゴマークは現在盾マークですが、過去にはイギリスの名門「チューダー家」の家紋をアレンジしたバラのマークが使用されていました。
このバラマークは「チューダー・ローズ」と呼ばれ、大小のバラが存在し、「デカバラ」と「チビバラ」という愛称で区別されています。
創設者ハンス・ウィルスドルフは、イギリス市場での認知度向上のため、この家紋をチュードルブランドのトレードマークとして採用したようです。
チューダー・ローズは高級感もあり、今でもアンティーク好きな方に人気です。
ロゴをバラから盾に変更
1970年代以前のチュードルの時計では、上で紹介したとおりで繊細な仕上げが特徴的なバラのロゴが使用されていました。
しかし、このバラマークの製作には高いコストがかかっていたため、より経済的な生産のために、1970年代以降、ロゴをバラから盾へと変更しました。
この盾のロゴは、製造コストを削減しながらもブランドのアイデンティティを保つための選択であり、現在もチュードルの時計に使用されている主要なロゴマークです。
デザインとスタイルの多様性
チューダーの魅力の一つは、そのデザインとスタイルの多様性にあります。
チューダーのコレクションは、クラシックなデザインから現代的なスポーティなスタイルまで幅広く、多様な顧客のニーズに対応しています。
この多様性は、同じブランド内で異なるスタイルを楽しみたい腕時計愛好家にとって大きな魅力です。
「ブラックベイ」シリーズ
「ブラックベイ」シリーズは、クラシックなダイバーズウォッチのデザインを踏襲しつつ、色のバリエーションやサイズ展開によってモダンな印象を加えています。
特に「ブラックベイ 58」モデルは、ビンテージ風の39mmケースサイズと、スタイリッシュなカラーバリエーションで注目を集めています。
「ロイヤル」シリーズ
また、「ロイヤル」シリーズは、エレガントで洗練さデザインを持ちながら、日常使いにも適したカジュアルさを兼ね備えています。
このモデルは、ドレスウォッチとしてのエレガンスと、日常の耐久性を兼ね備えており、ビジネスシーンからカジュアルな装いまで幅広く対応可能です。
ファストライダー ブラックシールド
さらに、「ファストライダー ブラックシールド」のようなモダンでダイナミックなデザインのモデルも提供しています。
このモデルは、マットブラックセラミック製のケースや大胆なデザインで、スポーツウォッチのカテゴリーに新たな風を吹き込んでいます。
このように、チューダーは伝統的なデザインから斬新なスタイルまで、幅広いコレクションを通じて、多様な客層の要望に応えています。
それぞれのモデルは、特有の魅力と機能性を持ち合わせ、様々なシーンやスタイルにマッチする多様性を提供しているのです。
この多様なデザイン展開により、チューダーは腕時計の世界において独自の地位を築いています。
チューダー(チュードル)ダサいは誤解:隠れた魅力と実力
- 多くの芸能人が愛用している
- リセールバリューが良い
- 入手困難なモデルも多数ある
- 高品質なのに価格が安い
- 落着きがある大人な印象がある
- 買った人の口コミに後悔がほぼない
- 自社製ムーブメントを開発
- チューダー(チュードル)はダサい?:総括
多くの芸能人が愛用している
チューダーは多くの芸能人や著名人に愛用されています。
これはブランドのステータスとスタイルを証明するものとされており、品質とデザインの両面で評価されていることを示しています。
- 船越英一郎
- 伊原剛志
- 窪塚洋介
- 竹野内豊
- 松坂桃李
- 櫻井翔
- ビビる大木
- 徳井義実
- 井ノ原快彦
- ウィル・スミス
- トム・クルーズ
- モーガン・ブルキス
- デビッド・ベッカム
- ハンター・ヘイズ
- ピョン・ヨハン
- ボーデン・バレット
- レディガガ
チューダーは国内外を問わず多くの芸能人が愛用している時計であることがわかりますね。
特にブラックベイやクロノタイムを身につけている方が多く、中には松坂桃李さんのようにアンティークを愛用されている方も。
リセールバリューが良い
チューダーの時計の定価と相場について、より詳細な視点から検討します。
チューダーの時計は、新品の定価が約40万円から70万円程度の範囲に設定されていることが一般的ですが、モデルやコレクションによっては、この価格帯から外れる場合もあります。
中古市場におけるプレミア価格の動向を観察すると、多くのモデルでは定価の10%から20%程度の価格上昇が見られます。
特に人気の高いモデル、例えば「ブラックベイ」や「ペラゴス」シリーズは、新品の定価を超えるケースがしばしば見受けられます。
これらのモデルの中古価格は、新品定価の約110%から120%程度で取引されることが多いです。
一方、市場での需要が低いモデルでも、その価格は定価を大幅に下回ることは少なく、中古価格の安定性が高いと言えます。
これは、チューダーの時計が長期間にわたって価値を保持しやすいことを示しており、ブランドの堅牢な品質と市場での評価の高さが反映されていると考えられます。
入手困難なモデルも多数ある
チューダーの魅力の一つは、入手困難な限定モデルや特別なコレクションが多数あることです。
これらのモデルは、発売されて間もなく完売することが一般的で、中には発売後わずか数日で市場から消えることもあります。
例えば、チューダーの「ブラックベイ Fifty-Eight」はその小ぶりなケースサイズとヴィンテージ感のあるデザインで、発売直後から大きな注目を集め、一時期は正規店では入手困難な状況にありました。
また、限定版モデルや特別なコラボレーションによる時計は、数千個単位での生産に限定されることが多く、これが希少価値を高める要因となっています。
たとえば、チューダーと特定のブランドや有名人とのコラボレーションによる限定版は、発売されるや否や即座に売り切れとなることが一般的です。
こうした入手困難なモデルの存在は、チューダーが提供する独自性と品質の高さを象徴しており、ブランドの人気と評価を高める重要な要素となっています。
これらのモデルは、特に時計コレクターや愛好家の間で高い評価を受けており、ブランドの人気が高まるにつれて、その価値も上昇しています。
高品質なのに価格が安い
チューダーは、その優れたコストパフォーマンスで知られています。
ロレックスと比較して平均的に約40%から60%低い価格帯で提供されているにもかかわらず、その品質と機能性は高いレベルで維持されています。
例えば、チューダーの代表的なモデルである「ブラックベイ」シリーズは、約30万円から50万円の範囲で販売されており、これはロレックスの同等のダイバーズウォッチである「サブマリーナー」の半分程度の価格です。
材料によるコストダウン
チューダーの価格帯が低い理由の一つは、使用される材料や製造過程でのコスト削減があるためです。
たとえば、チューダーは一般的な316Lステンレススチールを使用していますが、ロレックスではより高価な904Lステンレススチールを使用しています。
しかし、チューダーの時計は、耐久性、精度、信頼性といった基本的な品質面では妥協がありません。
独自ムーブメントによるコストダウン
また、チューダーは2015年に独自のムーブメントを開発し、自社製ムーブメントを搭載したモデルを市場に投入しています。
これらのムーブメントは、高い精度基準を満たしており、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けています。
例えば、自社製ムーブメントMT5602を搭載した「ブラックベイ」モデルは、約70時間のパワーリザーブを持ち、日差±5秒の精度を実現しています。
これらの要素は、チューダーが高品質ながらも手頃な価格で提供される理由を物語っています。
特に、品質に対する価格のバランスを重視する消費者にとって、チューダーは非常に魅力的な選択肢となります。
落着きがある大人な印象がある
チューダーのデザインは、その落ち着きと上品さで、成熟した大人の印象を強く放っています。
このブランドの時計は、洗練された雰囲気を持ちながらも、過度な装飾を避けたシンプルでクラシカルなスタイルが特徴的です。
ヴィンテージ感「ブラックベイ 58」
「ブラックベイ 58」モデルは、約51.9万円の価格で、そのヴィンテージ感のあるデザインが多くの時計愛好家から高い評価を受けています。
チューダーの時計は、日常のビジネスシーンからフォーマルな場面まで、さまざまな装いにマッチします。
特に、シンプルな文字盤、繊細な針、そして耐久性に優れた素材使いは、大人の男性にふさわしい洗練された印象を与えます。
エレガント感「プリンスデイト」
ステンレススチールやゴールドの素材を使用した「プリンスデイト」は、約20万円から40万円の価格帯で提供され、そのエレガントなデザインがビジネスシーンでの品格を高めてくれます。
機能性の高さ
また、チューダーの時計は、そのデザインの中にも機能性を忘れません。
防水機能や自社製ムーブメントなど、日々の使用において信頼性の高い性能を提供しています。
これらの要素は、成熟した大人の男性が求める品質とスタイルのバランスを見事に実現しており、チューダーの時計が落ち着いた大人の印象を与える理由となっています。
このように、チューダーの時計は、その洗練されたデザインと品質で、大人の男性に安定した人気を保っています。
その落ち着いた大人の印象は、日常生活から特別な場面まで、幅広いシーンでその魅力を発揮します。
買った人の口コミに後悔がほぼない
チューダーの時計を購入した人の口コミを見ると、その満足度の高さがうかがえます。
おはよう御座います☀️
— kyo_taro (@taro090311) November 30, 2023
12月はペラゴス FXDでスタート🌹🛡️
使いやすくて、ほんと重宝します。#チューダー #チューダー向上委員会 pic.twitter.com/BK9ExkjMi0
チューダーやっぱり良いな。
— 八雲 (@4MgnpL6L3708Vzv) November 28, 2023
質が良いのも去ることながら気にせず使える。高級時計のように人の目も気にしなくて良い。なのに上質。時計は使えてこそなのだ。
息子達にいつか贈る時計。
— たくや (@ta98ta98271193) November 28, 2023
日常生活から冠婚葬祭までしっかり使っています。
長男へはロレックス オイスターパーペチュアル 41 ブライトブルー。
次男へはチューダー ブラックベイ 54。 pic.twitter.com/vYufrjOchF
本日は火曜日なので「#プリンスデイト」にて出動。
— HAP (@HAP08304569) November 27, 2023
今朝は暖かいので、ブレスモデルがちょうど良いですね。
チープなブレスですが、腕に吸い付くような装着感の良さは相変わらず素晴らしいです☺️#チューダー#TUDORチューズデイ#プリンスデイト74010 pic.twitter.com/mwJM9Weg75
チューダーTuesday!
— 草加雅人(時計垢 (@mgn_tonfa2) November 27, 2023
昨日友人が手に入れたとのことで記念に自分もレンジャーです
視認性最高です pic.twitter.com/0KwTplhxIj
後悔する声はほとんど見られず、これはブランドの信頼性を強調するものです。
自社製ムーブメントを開発
チューダーが自社製ムーブメントの開発に力を入れているのは、ブランドの独自性と革新性を示す重要な証拠です。
2015年に発表された「キャリバーMT5621」は、チューダーの技術力の象徴となっています。
このムーブメントは、70時間以上のパワーリザーブを持ち、磁気への耐性も備えています。
このムーブメントを搭載した「ノースフラッグ」モデルは、約43.6万円という価格で提供されており、その技術力と価格のバランスが注目されています。
自社製ムーブメントの開発は、チューダーが単なるロレックスの廉価版という枠を超え、独立した時計メーカーとしての地位を確立する上で重要なステップです。
自社製ムーブメントにより、チューダーは製品の品質をさらに高めるとともに、独自の設計哲学を具現化しています。
これにより、チューダーは時計愛好家の間で独特の地位を確立し、その魅力を高めています。
チューダー(チュードル)はダサい?:総括
最後にこの記事のポイントをまとめておきます。
- チュードルはロレックス創業者により1926年に設立されたブランド
- ロレックスのディフュージョンラインとして高品質な時計を広範な顧客層に提供
- 一部で「ダサい」と評されるが、実際は独自のデザイン性と高品質を備える
- チュードルはロレックスの廉価版ではなく、コストパフォーマンスに優れる
- 洗練されたシンプルなデザインは機能性と実用性を重視
- ダイバーズウォッチは視認性と実用性を考慮したデザイン
- スノーフレーク針は独特で視認性を高めるために開発された
- ロレックスの王冠マークと対照的なチュードルのシンプルな盾マーク
- デザインとスタイルの多様性が特徴で、幅広いコレクションを提供
- 多くの芸能人や著名人に愛用され、ブランドのステータスとスタイルを証明
- 中古市場での価格安定性が高く、リセールバリューが良い
- 自社製ムーブメント開発により、品質と価格のバランスが高い評価を受ける