「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎と彼が愛用したとされるタグ・ホイヤー。
「時計は生意気にタグホイヤーだがな」という有名なセリフの背景や、第3部で噂されるS/el(スポーツ・エレガンス)や第6部のアクアレーサーといったモデル、そしてタグ・ホイヤーがどこの国のどんなブランドなのか、気になりませんか?
本記事ではこれらの疑問に迫ります。
さらに、第5部のジョルノ・ジョバァーナや、第4部の岸部露伴、吉良吉影、川尻早人、第3部のホル・ホース、第7部のジャイロ・ツェペリ、第8部で東方常秀といった他のキャラクターの愛用品から、JoJoとセイコーによる5スポーツ×黄金の風コラボやSONYのwena3×空条承太郎コラボまで、ジョジョ世界の時計の魅力を網羅。
この記事を読めば、承太郎とタグ・ホイヤー、そしてジョジョと時計の奥深い関係が見えてくるでしょう。
- 承太郎が愛用したタグ・ホイヤーのモデル詳細
- 時計は生意気にタグホイヤーだがなのセリフ背景
- タグ・ホイヤーブランドの歴史・特徴・魅力
- 他ジョジョキャラの腕時計と多様なブランド
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空条承太郎 タグ・ホイヤー愛用の軌跡とブランド
空条承太郎とタグ・ホイヤーの関係は、多くのファンにとって興味深いテーマです。
ここでは、作中での象徴的なセリフから始まり、承太郎が各部で愛用したとされる具体的なモデル、タグ・ホイヤーというブランド自体の魅力を紹介します。
そして近年のコラボレーションモデルや他のキャラクターによる同ブランドの使用例まで、多角的に掘り下げていきます。
時計は生意気にタグホイヤーだがな
「ジョジョの奇妙な冒険」第3部「スターダストクルセイダース」において、敵スタンド使いスティーリー・ダンが空条承太郎の持ち物を検める場面で放った「これしか持ってないのか 時計はなまいきにもタグホイヤーだがな」というセリフは、ファンの間で非常に有名です。
この一言が、承太郎とタグ・ホイヤーというブランドを結びつける直接的な描写となりました。
このセリフが登場する背景には、承太郎一行が旅の途中で敵の策略にはまり、仲間が人質に取られてしまうという緊迫した状況があります。承太郎がまだ高校生であったにもかかわらず、高級時計ブランドであるタグ・ホイヤーを所有していたことに対する敵キャラクターの皮肉や驚きが込められていると考えられます。
この描写は、承太郎のキャラクター性、例えば冷静沈着さの裏にある意外な一面や、彼の家庭環境などを想像させ、物語に深みを与えています。
実際、このセリフをきっかけにタグ・ホイヤーというブランドを知った読者も少なくないでしょう。作中でブランド名が具体的に言及されるケースは珍しく、それだけにこのシーンは強い印象を残しました。
承太郎がどのような経緯でタグ・ホイヤーを手に入れたのか、例えば両親や祖父からの贈り物だったのか、あるいは自身で努力して購入したのかなど、様々な憶測を呼ぶことにもなりました。
これらのことから、このセリフは単なる状況説明を超えて、承太郎というキャラクターを象徴するアイテムの一つとしてタグ・ホイヤーを位置づけたと言えます。
承太郎のタグホイヤー:S/elとアクアレーサー
空条承太郎が作中で使用したとされるタグ・ホイヤーの具体的なモデルについては、ファンの間で様々な考察がなされています。
特に有力視されているのが、第3部時点での「S/el(セル)シリーズ」と、第6部で見られた「アクアレーサー」です。
第3部の承太郎:タグ・ホイヤーのS/el
まず、第3部「スターダストクルセイダース」の時代設定は1988年頃です。タグ・ホイヤーのS/elシリーズは1987年に発売されており、当時「スポーツ・アンド・エレガンス」をテーマにした革新的なデザインで人気を博していました。
S字型のコマが連結した独特のブレスレットは人間工学に基づいて設計されており、高い装着感を誇ります。
承太郎が高校生でありながらこのモデルを身に着けていたとすれば、彼のセンスの良さや、あるいは裕福な家庭環境がうかがえます。
作中での明確な描写はないものの、年代的な整合性や当時の人気から、S/elシリーズがその候補として挙げられることは自然な流れです。
第6部の承太郎:タグ・ホイヤーのアクアレーサー
次に、第6部「ストーンオーシャン」では、成長し海洋学者となった承太郎が登場します。このとき彼が着用していた時計が、タグ・ホイヤーのアクアレーサーシリーズに酷似していると指摘されています。
アクアレーサーはプロフェッショナル向けのダイバーズウォッチであり、高い防水性能と堅牢性を備えています。海洋生物の研究に携わる承太郎の職業を考えると、この選択は非常に合理的です。
長年にわたりタグ・ホイヤーを愛用し、自身の成長やライフスタイルの変化に合わせてモデルを選び変えているとすれば、承太郎の時計に対するこだわりや愛着が感じられます。
これらの考察は、あくまでファンの間での推測や状況証拠に基づくものですが、承太郎のキャラクター性とタグ・ホイヤーのブランドイメージが合致することから、多くの支持を集めています。
タグ・ホイヤーはどこの国のどんなブランド?
タグ・ホイヤー(TAG Heuer)は、スイス発祥の高級時計ブランドです。その歴史は1860年にエドゥアール・ホイヤーがスイスのサンティミエに時計工房を設立したことから始まります。
創業以来、タグ・ホイヤーは革新的な技術と精密な計時機能で時計業界をリードしてきました。
タグ・ホイヤーの歴史と革新性
タグ・ホイヤーは、クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き時計)の分野で特に高い評価を得ています。
1887年には、クロノグラフの製造を簡素化し、信頼性を向上させる「振動ピニオン」を発明し特許を取得しました。この技術は、現在の多くの機械式クロノグラフにも採用されている重要なものです。
また、1916年には世界で初めて100分の1秒まで計測可能なストップウォッチ「マイクログラフ」を開発し、スポーツ計時の分野に革命をもたらしました。
ブランド名にある「TAG」は「Techniques d’Avant Garde(テクニーク・ダバンギャルド)」の略で、「最先端技術」を意味します。
これは1985年にTAGグループがホイヤー社を買収した際に付け加えられたもので、ブランドの革新性を追求する姿勢を象徴しています。
スポーツとの深い関わり
タグ・ホイヤーは、モータースポーツをはじめとする様々なスポーツイベントの公式タイムキーパーを長年にわたり務めてきました。
F1レースやインディ500など、極限のスピードと精度が求められる世界で、その技術力は高く評価されています。このスポーツとの強いつながりは、タグ・ホイヤーの時計デザインにも大きな影響を与えており、スポーティーでダイナミックなモデルが多くラインナップされています。
手の届くラグジュアリー
タグ・ホイヤーは、「手の届くラグジュアリー」というコンセプトを掲げ、高品質でありながら比較的手に取りやすい価格帯のモデルも提供しています。これにより、高級時計の入門ブランドとしても人気があります。
高い技術力に裏打ちされた品質と、洗練されたデザインを兼ね備えながらも、幅広い層にアプローチしている点が、タグ・ホイヤーの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
承太郎が高校生でタグ・ホイヤーを身につけていたという描写も、このブランドイメージと無関係ではないかもしれません。
このように、タグ・ホイヤーはスイスの伝統的な時計製造技術を基盤に、常に革新を追求し続けるブランドです。スポーツシーンでの信頼性と、日常使いしやすいスタイリッシュさを併せ持つ点が、世界中の時計愛好家やファッション感度の高い人々から支持される理由です。
JoJO SONY コラボ wena3×空条承太郎
「ジョジョの奇妙な冒険」と現代テクノロジーの融合として注目されたのが、ソニーのスマートウォッチ「wena 3」とアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」のコラボレーションモデルです。
このコラボレーションでは、主要キャラクターである空条徐倫、エンリコ・P、そして空条承太郎をモチーフにした3種類のモデルが2022年に発表、発売されました。
空条承太郎モデルの特徴
特に「wena 3 –JOJO Jotaro Edition–」は、空条承太郎のキャラクター性や第6部での衣装などをデザインに落とし込んでいます。
時計本体のデザインはもちろん、wena 3モジュール部分にも作品の世界観が反映されており、ファンにとってはたまらないアイテムとなっています。
wena 3は、アナログウォッチの美しさとスマートウォッチの利便性を両立させた製品です。バックル部分にスマートウォッチ機能が集約されており、Suicaなどの電子マネー決済、Amazon Alexaの音声アシスタント機能、メールや通知の確認、活動ログの記録といった多彩な機能を利用できます。
このため、承太郎モデルも日常使いのスマートウォッチとして高い実用性を備えています。
伝統と革新の融合
承太郎が作中でタグ・ホイヤーという伝統的な機械式時計(あるいはクォーツ時計)を愛用していたとされる描写と、この現代的なスマートウォッチとのコラボレーションは興味深い対比です。
しかし、タグ・ホイヤーもまた「コネクテッド」というスマートウォッチシリーズを展開しており、伝統と革新を重んじるブランドです。
その意味では、承太郎というキャラクターが時代を超えて新しいテクノロジーと結びつくことは、彼の普遍的な魅力を示しているとも考えられます。
このコラボレーションモデルは、ジョジョ初のスマートウォッチとしても話題を呼び、予約販売の段階から多くの関心を集めました。
キャラクターグッズとしての側面だけでなく、実用的なウェアラブルデバイスとしての価値も併せ持つ点が、この製品の大きな特徴です。
承太郎ファンにとっては、彼の精神性やスタイルを現代的な形で身に着けることができる、新しい形のアイテムと言えるでしょう。
第8部 東方常秀 タグ・ホイヤー アクアレーサー
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの中で、空条承太郎以外にもタグ・ホイヤーの時計に関心を示すキャラクターが登場します。その一人が、第8部「ジョジョリオン」に登場する東方常秀です。
作中、常秀はミラグロマン(お金が増え続けるが使わないと不幸になるスタンド)の呪いから解放される過程で大金を手にした際、高級腕時計の購入を検討する場面があります。そこで彼が購入しようとしたのが、タグ・ホイヤーのアクアレーサーでした。
具体的なモデル名までは言及されていませんが、価格帯(作中では50万円程度で購入しようとしていた)やデザインの描写から、アクアレーサーシリーズのクロノグラフモデルなどが推測されています。
この描写は、いくつかの点で興味深いものです。
第6部の承太郎と同モデルである点
まず、アクアレーサーは第6部で承太郎が着用していたとされるモデルでもあり、シリーズを超えて同じブランド、同じコレクションが異なるキャラクターによって選ばれている点は注目に値します。
これは、アクアレーサーが持つスポーティーかつ実用的な魅力が、世代やキャラクター性を超えてアピールする力を持っていることを示唆しているのかもしれません。
常秀というキャラクターの面白さ
また、常秀というキャラクターは、見栄っ張りで流行に敏感な一面も持っています。彼
がタグ・ホイヤー アクアレーサーを選んだのは、ブランドの知名度やステータス性、そしてデザインのかっこよさに惹かれたからでしょう。
これは、タグ・ホイヤーが持つ「手の届くラグジュアリー」という側面や、若者にもアピールするスタイリッシュなイメージを反映していると考えられます。
ジョジョの世界におけるタグ・ホイヤーの存在
承太郎がタグ・ホイヤーを選んだ理由(あるいは作中でそう描写された理由)と、常秀が選ぼうとした理由は異なるかもしれませんが、ジョジョの世界においてタグ・ホイヤーというブランドが一定の存在感を持っていることを示すエピソードの一つと言えます。
このように、異なる部のキャラクターが同じブランドの時計に関心を持つという描写は、作品世界の繋がりや時計というアイテムが持つ普遍的な価値を感じさせます。
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承太郎「タグ・ホイヤー」以外のジョジョ時計たち
「ジョジョの奇妙な冒険」の世界では、空条承太郎とタグ・ホイヤーの関係が特に注目されますが、他のキャラクターたちも個性的な腕時計を身に着けていたり、時計が物語の重要な小道具として登場したりします。
ここでは、承太郎とタグ・ホイヤーという組み合わせ以外で見られる、ジョジョ作品における時計とブランドの多様な側面を紹介します。
第5部 ジョルノ ブルガリ『アルミニウム』
「ジョジョの奇妙な冒険」第5部「黄金の風」の主人公であるジョルノ・ジョバァーナも、作中で腕時計を着用している描写が見られます。
ファンの間での分析や作中の描写から、彼が身に着けていたのはイタリアの高級ブランド、ブルガリの「アルミニウム」シリーズの初期モデル(例えばAL32TAなど)ではないかと推測されています。
ブルガリ「アルミニウム」は、1998年に発表された当時、アルミニウムとラバーという斬新な素材の組み合わせで大きな話題を呼びました。軽量でカジュアルながらも、ブルガリらしい洗練されたデザインが特徴です。
第5部の舞台が2001年のイタリアであることを考えると、発表から間もないこのモデルをジョルノが着用していたとすれば、彼のファッションセンスの高さや、物語の舞台であるイタリアのブランドという点も興味深い一致です。
作中では、ジョルノが時間を確認するシーンが何度か描かれています。
また、ジョルノが時間を非常に気にするキャラクターであることも、彼にとって腕時計が重要なアイテムであることを示唆しています。
一方で、この時計はアルミニウム製であるため傷がつきやすく、ラバーベルトも経年劣化しやすいという特性があります。また、防水性能もダイバーズウォッチほど高くはないため、作中の過酷な戦いを経て時計が無事だったのか、あるいは途中で買い替えたのかといった想像もファンの間で語られています。
ジョルノ・ジョバァーナとブルガリ アルミニウムの組み合わせは、承太郎とタグ・ホイヤーとはまた異なる、キャラクターの個性や物語の舞台背景を反映した時計選びの一例として、ファンの間で親しまれています。
第4部 岸部露伴 GUCCI 5500M
「ジョジョの奇妙な冒険」第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する人気キャラクター、漫画家の岸部露伴。彼もまた、作中で腕時計を着用している姿が描かれています。
特にアニメ版での描写や、スピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」シリーズ、さらには「岸辺露伴 グッチへ行く」といったコラボレーション作品を通じて、露伴とグッチ(GUCCI)というブランドの関係性が示唆されています。
露伴が着用しているとされる具体的なモデルについては、グッチの「5500M」ではないかという説があります。
このモデルは、ステンレススティール製のケースとブレスレットに、ローマ数字のインデックスが配されたシンプルなデザインが特徴で、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使いやすい時計です。
岸部露伴の持つ芸術家としての洗練されたイメージや、彼のこだわりや美意識の高さと、グッチのブランドイメージはよく合致すると言えるでしょう。
「岸辺露伴 グッチへ行く」は、グッチの創業90周年と荒木飛呂彦氏の執筆30周年を記念して発表されたフルカラーの短編作品で、露伴がグッチのバッグを修理するためにイタリアへ赴くというストーリーです。
この作品によって、岸部露伴とグッチというブランドの結びつきはより明確なものとなりました。
また、一部の情報によれば、第4部執筆当時の作者である荒木飛呂彦氏自身がグッチの時計を愛用していたことが、岸部露伴の時計選びに影響を与えた可能性も指摘されています。
キャラクターと作者の嗜好が反映されるという点は、作品のリアリティやキャラクターの深みを増す要素の一つです。
岸部露伴がグッチの時計を身に着けているという描写は、彼の独自のファッションセンスや、リアリティを追求する漫画家としての姿勢を象徴しているとも考えられます。
彼の持つ独特の美学と、イタリアを代表する高級ブランドであるグッチの組み合わせは、多くのファンにとって魅力的に映っています。
吉良のカルティエと早人のカシオ:対照的な時計
「ジョジョの奇妙な冒険」第4部「ダイヤモンドは砕けない」において、腕時計はキャラクターの個性や社会的立場を象徴するアイテムとしても描かれています。
特に注目されるのが、連続殺人鬼である吉良吉影と、彼に深く関わる少年、川尻早人の腕時計です。
吉良吉影:カルティエ「タンク」
吉良吉影は、自身の異常な性癖を隠し平穏なサラリーマンとして生活していますが、その持ち物には彼の歪んだ美意識が反映されていることがあります。
彼が着用していた時計について、作中では「趣味の悪い時計」と評される場面がありますが、ファンの間ではフランスの高級宝飾ブランド、カルティエの「タンク」シリーズではないかと推測されています。
タンクシリーズは、その名の通り戦車のキャタピラから着想を得た直線的でエレガントなデザインが特徴で、長年にわたり多くの著名人に愛されてきました。
もし吉良がタンクを身に着けていたとすれば、それは彼の表向きの洗練されたイメージと、内面の異常性とのギャップを際立たせる小道具として機能しているのかもしれません。
川尻早人:チープカシオ
一方、川尻早人はごく普通の小学生として描かれています。彼がバイツァ・ダストの能力によって絶望的な状況に追い込まれる中で、時間を確認するために何度も見ていたデジタル時計は、そのデザインや機能から、カシオ計算機が製造・販売する、いわゆる「チープカシオ」と呼ばれる安価で実用的な腕時計ではないかと考えられています。
これらの時計は、その名の通り手頃な価格でありながら、正確な時刻表示やストップウォッチ機能などを備え、高い耐久性を持つことで知られています。
早人がチープカシオを身に着けていたとすれば、それは彼の年齢や一般的な少年の持ち物として非常に現実的であり、吉良吉影の高級時計との対比が際立ちます。
吉良吉影と川尻早人の腕時計の対比
このように、吉良吉影のカルティエ(とされる時計)と川尻早人のカシオ(とされる時計)は、キャラクターの社会的立場、経済力、そして価値観の違いを象徴的に示しています。
高級ブランドのエレガントな時計と、日常的で実用的な時計という対比は、第4部の物語における緊張感やリアリティを高める上で効果的な演出と言えるでしょう。
作中で見られるブレゲ:ホル・ホースとジャイロ
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズにおいては、タグ・ホイヤーやブルガリ、グッチといった有名ブランド以外にも、スイスの高級時計ブランドであるブレゲ(Breguet)の時計を着用している、あるいは所有していると推測されるキャラクターが登場します。
ブレゲを着用のキャラ:ホル・ホース
まず、第3部「スターダストクルセイダース」に登場する敵キャラクターの一人、ホル・ホースです。
彼は作中で時間を確認するシーンがあり、その際に描かれた腕時計の針の形状(ブレゲ針と呼ばれる、先端近くに円形の穴が開いた独特のデザイン)や全体の雰囲気から、ブレゲの「マリーン」シリーズではないかという説があります。
マリーンは、その名の通り航海用に設計された堅牢かつエレガントな時計です。ただし、一部ではエルメスの「クリッパー」を簡略化したものではないかという指摘もあり、特定には至っていません。
もしブレゲであれば、一介のガンマンであるホル・ホースがなぜこれほど高級な時計を所有しているのか、という疑問も生じ、キャラクターの背景を想像させる要素となります。
ブレゲを着用のキャラ:ジャイロ・ツェペリ
次に、第7部「スティール・ボール・ラン」の主要キャラクターの一人であるジャイロ・ツェペリも、物語の中でブレゲの時計を手に入れる場面があります。
これは、シュガー・マウンテンという不思議な泉の試練を乗り越えた結果として得たもので、作中では明確にブレゲ社製の時計として描写されています。ジャイロがこの時計をどのように扱ったか、そしてその後の運命は、物語の展開における一つのエピソードとなっています。
ブレゲは、1775年にアブラアン-ルイ・ブレゲによってパリで創業された歴史あるブランドで、トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなど、数多くの革新的な機構を発明し、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるほどの高い技術力を誇ります。
その時計は、繊細で美しいデザインと複雑な機構を兼ね備え、世界中の時計愛好家から垂涎の的とされています。
ジョジョの奇妙な冒険の作中で、このような超高級時計ブランドであるブレゲが登場することは、作品世界の奥深さや、作者の時計に対する造詣の深さを示しているのかもしれません。
異なる部のキャラクターが、それぞれの状況でブレゲの時計と関わるという描写は、シリーズを通じた時計というモチーフの多様な使われ方の一例と言えるでしょう。
JoJo セイコーコラボ 5スポーツ×黄金の風
「ジョジョの奇妙な冒険」とその人気は、数多くのブランドとのコラボレーション商品を生み出してきました。
時計に関しても例外ではなく、日本の大手時計メーカーであるセイコーとのコラボレーションは特に注目を集めました。
2019年には、セイコーのカジュアルウォッチブランド「セイコー 5スポーツ」と、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」とのコラボレーション限定モデルが発表されました。
このコラボレーションでは、「黄金の風」に登場する主要キャラクター8人(ジョルノ・ジョバァーナ、ブローノ・ブチャラティ、レオーネ・アバッキオ、グイード・ミスタ、ナランチャ・ギルガ、パンナコッタ・フーゴ、トリッシュ・ウナ、ディアボロ)をそれぞれイメージした全8機種の腕時計がラインナップされました。
各モデルは、キャラクターのカラーリング、服装のディテール、スタンド能力の特徴などが時計のデザインに巧みに落とし込まれており、ファンにとっては垂涎のアイテムとなりました。
例えば、ジョルノ・ジョバァーナモデル(SBSA036)は、彼の特徴的なゴールドとピンクのカラーリングを基調とし、ダイヤルには彼のスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」やテントウムシのブローチをモチーフにしたデザインが施されています。
ブチャラティモデル(SBSA029)では、彼のスタンド「スティッキィ・フィンガーズ」のジッパーがベゼルやインデックスのデザインに取り入れられています。
これらの時計は、セイコー 5スポーツが持つ信頼性の高い日本製メカニカルムーブメントを搭載し、日常生活用強化防水(10気圧防水)などの実用性も兼ね備えています。キャラクターの世界観を忠実に再現しつつ、時計としての品質や機能性も確保されている点が、このコラボレーションの大きな魅力です。
限定数量で発売されたこれらのモデルは、ジョジョファンだけでなく時計愛好家からも高い関心を集め、その人気の高さを示しました。
このようなコラボレーションは、作品の新たな魅力を引き出し、ファンにとっては作品世界をより身近に感じられる機会を提供してくれます。
承太郎タグ・ホイヤーとジョジョ時計の魅力
この記事では、空条承太郎とタグ・ホイヤーの関係性を中心に、「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する多様な腕時計とそのブランドについて掘り下げてきました。
最後に、本記事で解説した重要なポイントや結論をまとめます。
- 承太郎とタグ・ホイヤーの最初の接点は第3部の「時計は生意気にタグホイヤーだがな」というセリフである
- 第3部承太郎の時計はタグ・ホイヤーS/elシリーズの可能性が指摘されている
- 第6部承太郎は海洋学者としてタグ・ホイヤー アクアレーサーを着用したと考察されている
- タグ・ホイヤーはスイス発祥の革新性とスポーツ精神を重んじる時計ブランドである
- タグ・ホイヤーは「手の届くラグジュアリー」として幅広い層に人気がある
- JoJOとSONYのコラボでwena3を搭載した空条承太郎モデルのスマートウォッチが登場した
- 第8部の東方常秀もタグ・ホイヤー アクアレーサーの購入を検討したことがある
- 第5部主人公ジョルノ・ジョバァーナはブルガリ アルミニウムを愛用したとされる
- 第4部登場の岸部露伴はGUCCI 5500Mを着用しているとの説がある
- 「岸辺露伴 グッチへ行く」という作品で露伴とグッチの関連性が深まった
- 第4部の吉良吉影はカルティエ タンク、川尻早人はカシオの時計と対比的に描かれている可能性がある
- 第3部のホル・ホースや第7部のジャイロ・ツェペリはブレゲの時計と関わりがある
- セイコー5スポーツと「黄金の風」のコラボではキャラクター8人をイメージした時計が登場した
- ジョジョの作中ではキャラクターの個性や背景を反映した時計選びが見られる
- 時計はジョジョの物語において時に重要な小道具や象徴として機能する
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