高級時計の世界で急速に存在感を高めているモーリスラクロアのAIKON(アイコン)シリーズ。
洗練されたデザインと卓越したコストパフォーマンスで多くの時計ファンを魅了していますが、その一方で評価や評判、さらにはパクリではないかという声が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
購入を検討する上では、人気の39mm、42mm、あるいは35mmといったサイズ選びから、クォーツとオートマティックの機構の違い、スケルトンやクロノグラフといった多彩なモデルの比較まで、知りたい情報は多岐にわたります。
また、定番から人気カラーの選択、定価と今後の値上げの可能性、中古での購入や買取相場、さらにはラバーベルトへの交換レビュー、オーバーホールといった維持費の問題、そして並行輸入やネットでの購入方法など、考えるべき点は少なくありません。
この記事では、モーリスラクロア『アイコン』に関するあらゆる疑問に答え、あなたが後悔しない最高の1本を見つけるための情報を網羅的に解説します。
- モデルごとの特徴とリアルな評価
- サイズやカラー、機構の最適な選び方
- 定価や中古相場、維持費など費用面の全知識
- 後悔しないための購入方法と注意点
当記事で紹介している腕時計一覧
SNSでも話題!モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』の評価と魅力
リアルな評価・評判は?「パクリ」と言われる理由も解説
モーリスラクロアの『AIKON(アイコン)』は、その優れたデザインと価格から高い評価を得ていますが、一部でデザインの類似性を指摘する声も存在します。ここでは、客観的な評価と、そうした声が上がる背景について掘り下げていきます。
高く評価されるポイント
アイコンが支持される最大の理由は、圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
20万円台からという価格帯でありながら、高級時計の証ともいえる「クル・ド・パリ」装飾が施された文字盤や、エッジの効いたケースとブレスレットの丁寧な仕上げは、同価格帯の他の時計を凌駕すると言われています。
実際に時計専門店のスタッフからも「この品質でこの価格は驚異的」という評価を得ており、時計愛好家から初めて高級時計を手にする方まで、幅広い層におすすめできる品質を備えています。
「パクリ」と言われる理由とその真相
デザインの類似性が指摘される背景には、アイコンが属する「ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)」というジャンルの特性があります。
このジャンルは、1970年代にオーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」などが確立したもので、「ケースと一体化したブレスレット」や「特徴的なベゼル」といった共通のデザインコードが存在します。アイコンもこの文脈に沿ってデザインされているため、視覚的に似た印象を与えるのは事実です。
しかし、これを「パクリ」と断じるのは適切ではありません。なぜなら、アイコンのデザインは、1990年代に人気を博した自社モデル「カリプソ」のDNAを正当に受け継ぎ、現代的に進化させたものだからです。
特に、ベゼル上の6つの爪(アーム)のデザインはカリプソから着想を得たアイコン独自の意匠であり、他ブランドにはない明確な個性を確立しています。
したがって、アイコンは他社の模倣ではなく、ラグスポというジャンルの様式美を踏まえつつ、自社の歴史と独自性を融合させた正当な製品であると考えられます。
オーデマピゲの『ロイヤルオーク』はモーリスラクロア アイコンと同じく、ラグジュアリースポーツウォッチの代表格。その人気と入手の難しさについて解説しています。
⇒オーデマピゲ『ロイヤルオーク』予約待ちの最新動向!入手法の極意!
人気のサイズは39mm?42mmとの違いを比較
モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』の自動巻きモデルを選ぶ上で、多くの方が最初の、そして最大の選択として向き合うのが「39mm」と「42mm」のケースサイズ選びです。
単なる3mmの差と侮ることはできません。アイコンはケースからブレスレットへ流れるように一体化したラグのデザインが特徴的であるため、数値以上に装着した際の「見た目の大きさ」に影響を与えます。
したがって、ご自身のライフスタイルや体格、そして時計に求める価値観を照らし合わせ、慎重に選ぶことが満足への鍵となります。
両者の主な違いを以下の表にまとめましたので、まずは客観的な特徴をご覧ください。
特徴 | 39mm | 42mm |
印象 | スマート、スタイリッシュ、都会的 | パワフル、スポーティー、男性的 |
推奨される手首周り | 細身~標準(約15cm~17.5cm) | 標準~がっしり(約17cm~) |
似合うファッション | ジャケットスタイル、きれいめカジュアル | Tシャツ、パーカー、アウトドアウェア |
着用シーン | ビジネス全般、フォーマル、会食 | カジュアルな休日、旅行、スポーツ観戦 |
メリット | ・スーツやシャツの袖口に綺麗に収まる ・腕時計のトレンドに合った絶妙なサイズ感 ・オンオフ問わず活躍する高い汎用性 | ・一目で認識できる圧倒的な存在感と個性 ・瞬時に時刻を読み取れる抜群の視認性 ・力強く、アクティブなライフスタイルに合致 |
注意点 | ・体格の良い方にはやや小ぶりに映る可能性 | ・手首が細い方には大きく感じる場合がある ・フォーマルな場では主張が強く見えることも |
スマートな万能性で選ぶなら39mmモデル
39mmモデルは、近年の腕時計における小径化のトレンドを的確に捉えており、過度に主張しすぎない洗練されたスタイルを好む方に最適です。特に日本人の平均的な手首周りには馴染みやすく、まるで以前から所有していたかのような自然な装着感が得られます。
ビジネスシーンにおいては、シャツの袖口にすっきりと収まるため、デスクワークや商談の際に邪魔になることがありません。
一方、休日のジャケットスタイルやニットに合わせれば、着こなし全体に上品なアクセントを加えてくれます。このように、オンオフを問わずあらゆるシーンに溶け込む万能性の高さが、39mmモデルの最大の魅力と言えます。
圧倒的な存在感と個性を求めるなら42mmモデル
一方の42mmモデルは、腕時計を単なる時間を知る道具としてだけでなく、自己表現のツールとして捉える方にふさわしい選択です。その力強いサイズ感は腕元で確かな存在感を放ち、見る人の視線を惹きつけます。
大きな文字盤とインデックスがもたらす抜群の視認性は、瞬時に時刻を把握したいアクティブなシーンで大きなメリットとなります。休日のお出かけやドライブ、スポーツ観戦といった場面では、そのスポーティーな個性がファッション全体を力強く引き締めてくれるでしょう。
自分のスタイルを確立し、時計と共に大胆な個性を表現したい方には、42mmモデルが素晴らしいパートナーとなります。
後悔しないための最終チェックポイント
どちらのサイズも甲乙つけがたい魅力を持っています。このため、最終的な判断は正規販売店などで実際に試着されることを強く推奨します。
その際には、ただ腕に着けてみるだけでなく、いくつか確認すべきポイントがあります。
まず、鏡の前に立ち、腕元だけでなく全身のバランスを客観的に見てみましょう。また、シャツの袖口に実際に通してみて、収まり具合を確認することも大切です。手首を色々な角度に動かし、ラグが手首から極端にはみ出していないか、装着感に違和感がないかを確かめることで、後悔のない選択ができます。
どちらが優れているかではなく、ご自身のライフスタイルに寄り添い、「自分らしい」と感じられる一本を見つけてください。
日本の有名人(木村拓哉・玉山鉄二・鈴木亮平・福士蒼汰・松田翔太他)から世界のセレブまで、モーリスラクロアを愛用する19名の著名人をご紹介。彼らが選んだモデルやブランドの魅力を徹底解説します。
⇒モーリスラクロア愛用の芸能人19選!国内・海外の着用モデルを解説
クォーツとオートマティック、選ぶべきはどっち?
モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』には、電池で動く「クォーツ式」と、ぜんまいで動く機械式の「オートマティック」が存在します。
どちらを選ぶかは、時計に何を求めるかによって大きく変わります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルに合った方を選びましょう。
特徴 | アイコン オートマティック | クォーツ |
動力 | 機械式(自動巻き) | 電池式 |
魅力 | ・精巧な機械の動きを鑑賞できる ・資産価値が比較的高い ・時計好きからの評価が高い | ・時刻が非常に正確 ・薄型で軽量 ・購入しやすい価格帯 |
価格帯 | 約25万円~ | 約12万円~ |
ケース厚 | 約11mm | 約9mm |
メンテナンス | 3~5年に1度のオーバーホールが必要 | 2~3年に1度の電池交換が必要 |
おすすめな人 | ・時計のメカニズムを楽しみたい方 ・一生モノとして長く愛用したい方 ・ステータス性を重視する方 | ・手間をかけずに正確な時間を知りたい方 ・軽快な装着感を重視する方 ・高級時計のエントリーとして探している方 |
機械のロマンを味わう「オートマティック」
オートマティックモデルの最大の魅力は、時計の内部で無数の部品が緻密に連携して時を刻む、その生命感にあります。シースルーバック仕様のモデルも多く、機械式時計ならではの美しい動きを眺めて楽しむことができます。
定期的なオーバーホールという手間と費用はかかりますが、それを経て親から子へと受け継ぐことも可能な、まさに「一生モノ」のパートナーとなり得ます。
実用性と気軽さを備えた「クォーツ」
クォーツモデルは、なんといってもその正確性と利便性の高さが魅力です。
月差±15秒程度という高い精度を誇り、時刻合わせの手間がほとんどありません。また、機械式に比べて部品点数が少ないため、ケースを薄く軽量に作ることができ、快適な装着感を実現しています。
オートマティックよりも価格が手頃なため、高級時計の入門機としても最適です。近年では、海洋プラスチックを再生した『#TIDE』シリーズなど、クォーツならではの多様なモデル展開も魅力の一つです。
自動巻きやクォーツなど、時計の機構を解説。腕時計の資産価値や後悔しない選び方のポイントも知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⇒買ってはいけない高級時計ブランドとは?専門家が選ぶ失敗しない選び方
スケルトンやクロノグラフなど多彩な人気モデル
モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』は、完成されたデザインを持つ基本的な3針モデルを主軸としながらも、利用者の多様な価値観やライフスタイルに応えるため、それぞれに特化した魅力を持つ多彩なバリエーションを展開しています。
時計にデザインの芸術性を求めるのか、機能的な実用性を重視するのか、あるいは時計を通じて表現されるストーリー性に惹かれるのか。ここでは、あなたのニーズにきっと応える、代表的な人気モデルを深く掘り下げてご紹介します。
構造美を腕に宿す「アイコン オートマティック スケルトン」
このモデルは、単に文字盤を取り払っただけではありません。都会のモダンな建築物が、その構造体である鉄骨やガラスそのものの美しさを見せるように、時計の内部機構を「見せる」ために専用設計されたムーブメントが搭載されています。
モーリス・ラクロアがムーブメントのスペシャリストであるセリタ社と共同で作り上げた芸術品であり、歯車やゼンマイが精密に連携し、時を刻む様子を心ゆくまで鑑賞することが可能です。
それはまるで腕元に収められた小さな宇宙のようであり、時計のメカニズムそのものに美しさを見出す方や、他者とは一線を画す圧倒的な個性を求める方の知的好奇心と所有欲を完璧に満たしてくれます。
機能性とメカ感が魅力「アイコン オートマティック クロノグラフ」
時間を計測するためのストップウォッチ機能を搭載したクロノグラフは、アイコンのスポーティーな側面に、さらなる機能美と複雑なメカニカル感を与えたモデルです。文字盤に配置された複数のインダイヤル(小さな文字盤)や、ケースサイドのプッシュボタンが、精悍でプロフェッショナルな印象を強調します。
プレゼンテーションの時間管理から、日々の料理のタイマー代わりまで、日常生活における実用性は意外に高いものです。もちろん、その本質は機能性だけでなく、複雑な機構がもたらすデザインの満足感にあります。
44mmという存在感のあるケースサイズと相まって、より力強く、メカニカルな腕時計を好む方に最適な選択肢と言えるでしょう。
タフネスを極めた冒険者の相棒「アイコン ベンチュラー」
アイコンのデザインコードを継承しつつ、本格的なダイバーズウォッチのスペックを備えたのがベンチュラーです。
300mという高い防水性能は、マリンスポーツやスキンダイビングにも対応可能なレベルであり、ねじ込み式リューズや逆回転防止ベゼルが、いかなる環境下でも計時性能を守り抜くという信頼性を物語っています。
また、素材選びも特徴的で、使い込むほどに唯一無二の風合い(パティーナ)が生まれるブロンズ製ケースや、軽量かつ堅牢で金属アレルギーも起こしにくいチタン製ケースのモデルも存在します。
日常使いにおいて、そのオーバースペックは所有する喜びとなり、冒険心やタフな精神性を体現する相棒として、ユーザーから絶大な支持を集めています。
未来への価値観を示す「アイコン タイド」
#TIDE(タイド)は、時計業界におけるサステナビリティの新しい基準を示す、極めて現代的なモデルです。
海洋に流出する前のプラスチックを回収し、グラスファイバーと組み合わせてアップサイクルした革新的な素材をケースに採用。1本の時計を作るために、17本分のペットボトルが再利用されています。
この背景にあるストーリー性に加え、従来の高級時計の常識を覆すような、ポップで鮮やかなカラーバリエーションも大きな魅力です。
クォーツムーブメントを搭載することで、軽量かつ比較的手頃な価格を実現しており、ファッションのアクセントとして、あるいは環境問題への意識を示すステートメントとして、特に若い世代から注目されています。これは、時計が持つ価値が、伝統や機能性だけではないことを証明する一本です。
機械の内部構造を見せる「スケルトンウォッチ」はダサいという誤解も?その魅力と、選び方のポイントについて詳しく解説しています。
⇒腕時計スケルトンはダサい?誤解を解く魅力と選び方
人気の色は?定番の黒・白からグリーン・ブルーまで
時計の文字盤(ダイヤル)の色は、単に時を示す背景ではなく、その時計全体の印象を決定づけ、持ち主の個性を映し出す重要な要素です。モーリスラクロア アイコンは、その特徴的な「クル・ド・パリ」装飾によって、どのカラーも単色では終わらない豊かな表情を見せてくれます。
ピラミッド状の微細な凹凸が光を複雑に反射し、奥行きと高級感を生み出すのです。
ここでは、多彩なカラーバリエーションの中から、それぞれの色が持つ魅力と、どのようなスタイルにマッチするのかを深く掘り下げていきます。
王者の風格と爽やかさを両立する「ブルー」
爽やかさと知性を兼ね備えたブルーは、アイコンの中で不動の人気を誇る、まさに象徴的なカラーです。
これは、ラグジュアリースポーツウォッチというジャンルの源流から続く王道の色であり、多くの時計愛好家が最初に惹きつけられる魅力を持っています。
この豊かな表情が、ビジネスシーンではネイビースーツに完璧に調和し誠実な印象を与え、休日のデニムと白シャツといったシンプルな装いでは腕元に華やかなアクセントを加えてくれるのです。
初めてアイコンを選ぶ方で色に迷ったならば、まず検討すべき間違いのない選択肢と言えるでしょう。
揺るぎない万能性を持つ「ブラック」と「ホワイト/シルバー」
ブラック:精悍さとフォーマル感を両立
ブラックは、引き締まった精悍な印象を与えるだけでなく、どんな服装にも合わせやすい究極の万能カラーです。
クル・ド・パリ装飾と組み合わさることで、単なる黒い文字盤ではなく、光と影が織りなす立体的な表情が生まれ、高級感を一層引き立てます。
カジュアルからビジネスまでシーンを選ばないのはもちろん、冠婚葬祭などのフォーマルな場面でも安心して着用できるという実用的なメリットも持ち合わせています。
ホワイト/シルバー:清潔感と最高の視認性
ホワイトやシルバーのダイヤルは、清潔感と明るさを腕元に演出し、クリーンで知的な印象を与えます。
このカラーの特筆すべき点は、機能面での視認性の高さです。インデックスや針とのコントラストが最も明確になるため、瞬時に時刻を正確に読み取ることができます。
また、ブラック、ブラウン、ブルーといった様々な色のストラップ(革・ラバー)とも相性が良く、ベルト交換によるカスタマイズの幅が最も広いカラーでもあります。
知的でモダンな印象を与える「グリーン」
近年の時計業界全体のトレンドカラーであるグリーンも、アイコンの人気を押し上げる重要なカラーの一つです。
アイコンに採用されるグリーンは、深みのあるブリティッシュレーシンググリーンのような落ち着いた色調が多く、腕元に知性とファッション性を同時にプラスしてくれます。
アースカラーのジャケットや、モノトーンコーディネートの差し色として取り入れることで、他と差がつく洗練されたスタイルを完成させることができます。ただし、ブルーやブラックに比べるとやや個性が強いため、非常にフォーマルなビジネスシーンでは、職場の雰囲気などを考慮すると良いかもしれません。
ファッション感度の高いユーザーから特に熱い視線が注がれる、現代的なカラーです。
この他にも、ブラックとシルバーの中間的な存在で、都会的で洗練された印象を与えるアンスラサイト(グレー)や、ベンチュラーモデルに見られるブロンズケースの経年変化と調和する特殊なカラーなど、選択肢は多岐にわたります。
1本目の本格時計として長く使うのか、あるいはファッションの一部として楽しむのか、ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら、最適なカラーを見つけてください。
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後悔しないためのモーリスラクロア『AIKON(アイコン)』購入ガイド
定価はいくら?価格改定や今後の値上げは?
モーリスラクロア アイコンの価格は、その高い品質を考えると非常に魅力的ですが、購入を検討する上で最新の定価を把握しておくことは不可欠です。
2025年現在の主なモデルの国内正規店での定価(税込)は以下の通りです。ただし、価格は予告なく改定される可能性があるため、必ず公式サイトや正規販売店で最新情報をご確認ください。
モデル名 | ケースサイズ | 2025年現在の参考定価(税込) |
アイコン オートマティック | 39mm / 42mm | 約 346,500円~ |
アイコン オートマティック クロノグラフ | 44mm | 約 496,100円~ |
アイコン オートマティック スケルトン | 39mm / 45mm | 約 586,300円~ |
アイコン クォーツ | 35mm / 40mm | 約 168,300円~ |
アイコン #TIDE | 40mm | 約 118,800円~ |
モーリスラクロアは、他の多くのスイス時計ブランドと同様に、原材料費の高騰や為替レートの変動などを理由に、近年数回にわたり価格改定を実施しています。2021年頃には20万円台前半だったオートマティックモデルが、現在では30万円台半ばとなっていることからも、その傾向が分かります。
この世界的な潮流を考えると、今後も価格が上昇していく可能性は十分に考えられます。そのため、購入を決めているのであれば、価格改定が行われる前に手に入れるのが賢明な判断かもしれません。
ロレックスも近年価格改定を繰り返しています。値上げの背景や詳細について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
⇒【ロレックス】昔は安かったって本当?驚きの価格推移を公開
中古での購入はアリ?買取価格の相場も紹介
新品にこだわらないのであれば、中古市場に目を向けるのも一つの賢い選択です。状態の良い個体を、定価よりも安価に入手できる可能性があります。
中古購入のメリットとデメリット
中古で購入する最大のメリットは、やはり価格です。モデルや状態にもよりますが、オートマティックモデルであれば10万円台後半から20万円台で見つけることも不可能ではありません。
一方でデメリットとしては、個体によって傷や使用感が異なる点、保証が切れていたり、付属しなかったりする場合がある点が挙げられます。信頼できる中古販売店を選び、保証の有無や時計の状態をしっかりと確認することが極めて重要です。
買取価格とリセールバリュー
モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』の買取価格は、ロレックスのような投機的な高騰は見られないものの、その人気から比較的安定した相場を維持しています。購入価格から見た買取価格の割合(リセールバリュー)は、一般的に50%~60%前後で推移することが多いようです。
ただし、これはあくまで目安であり、時計の状態、付属品(箱、保証書など)の有無、そしてモデルの人気(特にブルーダイヤルは高値がつきやすい傾向)によって大きく変動します。
将来的な売却も視野に入れるのであれば、付属品を大切に保管し、時計を丁寧に扱うことを心がけましょう。
腕時計のリセールバリューについて知りたい方必見。資産価値を保ちやすいブランドと人気モデルについて解説しています。
⇒グランドセイコーの資産価値は?人気モデルとリセール率を徹底解説
ベルト交換は簡単?ラバー・革ベルトの魅力をレビュー
アイコンの大きな特徴の一つに、工具を使わずに誰でも簡単にストラップを交換できる「イージーチェンジャブル機構」があります。これにより、その日の気分や服装に合わせて、時計の印象をがらりと変えることが可能です。
イージーチェンジャブル機構の仕組み
ストラップの裏側にある2つのツマミを指で押すだけで、簡単にストラップをケースから取り外すことができます。
取り付ける際も同様に、カチッと音がするまで差し込むだけです。この手軽さにより、ブレスレットからラバーベルトへ、あるいは革ベルトへと、数秒で交換が完了します。
純正ベルトの魅力と価格
モーリスラクロアでは、アイコン専用の付け替え用ストラップを豊富に用意しています。
- ラバーベルト
耐水性・耐久性に優れ、スポーティーで軽快な印象を与えます。汗や水に強いため、夏場やアクティブなシーンに最適です。純正のラバーベルトと専用バックルを合わせると、約3万円程度で購入できます。 - 革ベルト
上品でクラシックな印象を演出します。カラーバリエーションも豊富で、ビジネスシーンやドレッシーな装いにもマッチします。
ブレスレット仕様のモデルを購入し、後からラバーベルトや革ベルトを買い足すことで、1本の時計で3通りのスタイルを楽しむことができます。これはアイコンの価値を最大限に引き出す、非常におすすめの楽しみ方です。
レディースや35mmモデルのサイズ感は?
モーリスラクロア『AIKON(アイコン)』は、男性だけでなく女性からの人気も高く、ユニセックスで使えるモデルや、女性の腕にもフィットしやすい小ぶりなモデルもラインナップされています。
主にクォーツモデルで展開されている「35mm」は、女性や手首の細い男性に最適なサイズです。アイコンの特徴的なデザインはそのままに、よりエレガントで洗練された印象を与えます。
大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感は、手元を華奢で美しく見せる効果も期待できます。
また、定番の「39mm」モデルも、パートナーと共有する「シェアウォッチ」として選ばれることが増えています。
現代の女性ファッションでは、少し大きめのメンズライクな時計をアクセントとして取り入れるスタイルも人気があり、39mmはその選択肢として非常に魅力的です。
ペアウォッチとして、男性が42mm、女性が35mmを選ぶなど、多彩な組み合わせが可能な点もアイコンの魅力と言えるでしょう。
維持費は?オーバーホールの費用について
高級時計を長く愛用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。アイコンを所有する上で必要となる主な維持費は、ムーブメントの種類によって異なります。
オートマティックモデルのオーバーホール
機械式であるオートマティックモデルは、3年~5年に一度の「オーバーホール(分解掃除)」が推奨されています。これは時計を部品単位まで分解し、洗浄、注油、調整を行う作業で、時計の精度を保ち、寿命を延ばすために不可欠です。
2025年現在、モーリス・ラクロアの正規サービスセンターでのオーバーホール料金は、モデルによって異なりますが、3針モデルでおおよそ5万円~7万円程度、クロノグラフモデルではそれ以上が目安となります。
費用はかかりますが、メーカーによる安心のメンテナンスを受けることができます。
クォーツモデルの電池交換
電池で動くクォーツモデルは、大掛かりなオーバーホールは基本的に不要ですが、2年~3年に一度の電池交換が必要です。正規サービスでの電池交換費用は、5,500円(税込)となっています。
この際に防水検査なども同時に行われるため、安心して使い続けることができます。
正規サービス以外にも、一般の時計修理店でメンテナンスを行う選択肢もありますが、メーカー独自の部品が必要な場合や、保証の面を考慮すると、特に大切な時計は正規サービスに依頼するのが最も安心できる方法です。
時計を長く使う上で欠かせない「オーバーホール」は本当に必要?費用だけでなく、メンテナンスをしないとどうなるのか解説します。
⇒時計オーバーホールもったいない?必要性としないとどうなるか?
どこで買える?販売店や並行輸入、ネットでの購入方法
モーリスラクロア アイコンを購入するには、主に「正規販売店」「並行輸入店」「オンライン」という3つのルートがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の優先順位に合わせて選びましょう。
安心と信頼の「正規販売店」
デパートの時計サロンや、ブランドを専門に扱う時計店などがこれにあたります。
- メリット
メーカーから直接仕入れた100%本物であるという絶対的な安心感、充実したメーカー保証、最新モデルや限定品を直接見られる点などが挙げられます。スタッフから詳しい説明を受けながら、実際に試着して選べるのも大きな魅力です。 - デメリット
価格は定価販売が基本となり、値引きはほとんど期待できません。
価格が魅力の「並行輸入店」
海外の正規店や代理店から買い付けた商品を販売している店舗です。
- メリット
なんといっても価格の安さが魅力です。正規店の定価よりも1~3割程度安く購入できる場合があります。 - デメリット
メーカー保証ではなく店舗独自の保証となる場合がある、最新モデルの入荷が遅れる、在庫が不安定といった点が挙げられます。信頼できる実績のある店舗を選ぶことが非常に重要になります。
#### 手軽で比較しやすい「オンライン」
ブランドの公式サイト、正規販売店のオンラインストア、大手ECモールなど、インターネットを通じて購入する方法です。
- メリット
店舗に足を運ぶ手間なく、様々なモデルの価格やスペックを比較検討できます。 - デメリット
実物を腕につけて試すことができないため、サイズ感や質感がイメージと異なるリスクがあります。高額な商品であるため、信頼性の低いサイトからの購入は避けるべきです。
初めての高級時計であれば正規販売店でじっくり選ぶのが最も安心ですが、価格を重視するなら信頼できる並行輸入店やオンラインストアをリサーチするのも良いでしょう。
徹底レビュー!モーリスラクロア アイコンの評価:総括
この記事で解説してきた、モーリスラクロア アイコンの重要なポイントを以下にまとめます。
- アイコンの評価は非常に高く、特に価格以上の品質と仕上げが支持されている
- 「パクリ」との指摘はラグスポの共通デザインコードに起因するもので、アイコンは自社モデルをルーツに持つ独自のデザインを持つ
- 人気のサイズは39mmと42mmで、着用シーンや体格によって最適な選択が異なる
- 39mmは万能でスマート、42mmは存在感と視認性に優れる
- オートマティックは機械のロマン、クォーツは実用性と価格の手頃さが魅力
- スケルトン、クロノグラフ、ベンチュラーなど多彩なモデル展開で好みに応じて選べる
- 最も人気のカラーはブルーで、ブラックやホワイト、グリーンも定番として支持されている
- 定価は近年上昇傾向にあり、今後も値上げの可能性がある
- 中古市場は価格が魅力的だが、信頼できる店舗選びが重要
- リセールバリューは安定しているが、投機的な価値上昇は期待しにくい
- 工具不要でベルト交換できる「イージーチェンジャブル機構」が大きな魅力
- 純正のラバーや革ベルトを買い足すことで多様なスタイルを楽しめる
- 35mmサイズは女性や手首の細い男性に適したエレガントなモデル
- 維持費としてオートマティックは3~5年に1度のオーバーホールが必要
- 購入方法は安心の正規店、価格の並行輸入店、手軽なオンラインから選べる
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