ウブロはリセールが悪いから買ってはいけない？理由と資産価値を解説

ウブロの腕時計の購入を検討している中で、「ウブロはリセールが悪い」「買ってはいけない」といった評判を目にし、不安に感じていませんか。

唯一無二のデザインで成功者の証とも言われる一方で、なぜこのような意見が存在するのでしょうか。

この記事では、ウブロが買ってはいけないと言われる背景にある、具体的なリセール率や資産価値について、高級時計の代表格であるロレックスとの比較も交えながら、客観的な情報に基づいて詳しく解説します。

ネガティブな評判の真相を解き明かし、後悔のない時計選びをサポートします。

ウブロのリセール悪い・買ってはいけない噂の真相

ここでは、ウブロの購入をためらわせる様々な評判について、その背景を掘り下げて解説します。

ウブロが買ってはいけないと言われる理由

ウブロが一部で「買ってはいけない」と評価されるのには、いくつかの理由が複合的に絡み合っています。

その理由は、単に一つの問題点から来ているわけではありません。

例えば、ブランドの歴史が他の老舗時計メーカーと比較して新しいこと、斬新なマーケティング戦略が保守的な時計愛好家から敬遠されることがある点などが挙げられます。

また、後述するリセール率の問題や、大胆で個性的なデザインがTPOを選ぶと感じる人がいることも、買ってはいけないという意見につながっていると考えられます。

このように、ブランドの成り立ちからデザイン、市場での評価まで、複数の要因が絡み合ってネガティブな評判を形成しているのが実情です。

なぜ「やめとけ」「嫌われる」と言われる？

ウブロに対して「やめとけ」や「嫌われる」といった強い言葉が使われる背景には、ブランドが持つ特有のイメージが大きく影響しています。

ウブロは、CEOジャン=クロード・ビバー氏の巧みな戦略により、サッカー選手やアーティスト、実業家など、各界の成功者とパートナーシップを結び、「成功者の時計」としての地位を確立しました。

しかし、その華やかなイメージ戦略が、一部からは「成金趣味」や「見栄で着けている」といったネガティブな印象を持たれる原因にもなっています。

高級時計をステータスシンボルとして捉える層に強く支持される一方で、伝統や実用性を重んじる層からは、その露骨なまでのブランディングが敬遠され、「やめとけ」という意見につながることがあるのです。

チャラい・ダサいというイメージは本当か

「チャラい」「ダサい」というイメージは、ウブロの持つデザインの多様性の一側面だけが切り取られた結果と言えます。

確かに、ウブロの代表作である「ビッグ・バン」コレクションなどには、大型で厚みのあるケースや、異素材を組み合わせた大胆なデザイン、目を引くカラーリングのモデルが存在します。

一方で、ウブロには「クラシック・フュージョン」のような、よりシンプルで洗練されたデザインのコレクションも豊富にラインナップされています。このシリーズは、スーツスタイルにも合わせやすいエレガントな見た目であり、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。

したがって、ウブロ全体が「チャラい」「ダサい」と断じるのは早計であり、着用者のファッションスタイルや選ぶモデルによって、その印象は大きく変わると言えます。

時代遅れで終わった時計という評判は本当？

「時代遅れ」「終わった」という評判は、主に2000年代に時計業界を席巻した「デカ厚ブーム」の終焉と関連しています。ウブロの「ビッグ・バン」は、まさにこのブームを牽引する存在として絶大な人気を博しました。

2010年代中盤以降、スマートウォッチの台頭やファッションのトレンド変化により、時計の流行は薄型でミニマルなデザインへと移行していきます。この流れの中で、デカ厚時計の象徴であったウブロが「時代遅れ」と見なされるようになったと考えられます。

ただ、ブームが去ったからといってブランドの価値がなくなったわけではありません。

デカ厚時計は一つのスタイルとして定番化し、ウブロはそのジャンルにおける確固たる地位を築いています。

ウブロの時計は壊れやすいという噂を検証

ウブロの時計が「壊れやすい」という噂には、いくつかの要因が考えられますが、ウブロの製品だけが突出して故障しやすいわけではありません。

複雑な機械式ムーブメントの特性

主な理由として、ウブロの多くのモデルに搭載されている自社開発ムーブメント「ウニコ」が、300以上ものパーツから構成される非常に複雑な機械式であることが挙げられます。

一般的に、機械式時計はクォーツ式に比べて構造が繊細で、衝撃や磁気に弱い性質を持っています。

これはウブロに限らず、全ての高級機械式時計に共通する特性です。定期的なオーバーホールを怠ったり、扱いが雑だったりすれば、故障のリスクは高まります。

偽物の流通

また、人気ブランドであるがゆえに、精巧な偽物が多く出回っている点も無視できません。

正規店以外で購入した安価な製品が、実は品質の低い偽物であり、すぐに故障してしまったというケースも、「ウブロは壊れやすい」という評判の一因になっている可能性があります。

適切な取り扱いとメンテナンス、そして信頼できる店舗での購入が、時計を長く愛用するための鍵となります。

ウブロはリセール悪いから買ってはいけないは嘘？

ここでは、ウブロの価値を客観的な視点から分析し、「リセールが悪いから買ってはいけない」という説が本当に正しいのかを検証します。

気になるウブロのリセール率と実態

ウブロのリセール率、つまり購入価格に対する買取価格の割合は、一般的に30%～60%前後とされています。この数値は、モデルの人気度や状態、付属品の有無によって大きく変動します。

例えば、ブランドの顔である「ビッグ・バン」は40%～50%前後、よりシンプルな「クラシック・フュージョン」は50%～60%前後と比較的高めのリセール率を示す傾向があります。この数値は、他の多くのスイス高級時計ブランド、例えばIWCやタグ・ホイヤーなどと同等の水準です。

これらの事実から、ウブロのリセール率は決して極端に低いわけではないことが分かります。

ただし、短期的な売却益を狙う「投資」の対象として見た場合、物足りなさを感じる可能性があるのは事実です。

ウブロとロレックスのリセール率を比較

ウブロのリセール率を評価する際、比較対象として頻繁に挙げられるのがロレックスです。

しかし、この比較はあまり現実的とは言えません。なぜなら、ロレックスの市場価値は他のブランドとは一線を画す、極めて例外的な状況にあるからです。

ロレックスの一部の人気モデルは、リセール率が100%を超えることも珍しくなく、定価以上で取引されることが常態化しています。

これは、圧倒的なブランド力と徹底した需要コントロールによって生み出された特殊な現象です。

以下の表は、主要な高級時計ブランドのリセール率の目安を示したものです。

ブランド	一般的なリセール率	特徴
ウブロ	30% ～ 60%	モデルによる差が大きい。他の多くの高級ブランドと同水準。
ロレックス	70% ～ 100%超	資産価値が非常に高く、市場では例外的な存在。
IWC	30% ～ 50%	質実剛健な作りで人気だが、リセール率はウブロと同程度。
オメガ	40% ～ 60%	モデルによっては比較的人気があり、安定したリセール率を保つ。
パネライ	40% ～ 60%	根強いファンが多く、リセール率も比較的高め。

このように、ロレックスを基準にすると多くのブランドが「リセールが悪い」という評価になってしまいます。

ウブロに時計としての資産価値はあるのか

リセール率がロレックスに及ばないからといって、ウブロに資産価値が全くないわけではありません。

ここで言う「資産価値」とは、短期的な換金率だけでなく、ブランドが持つ長期的な価値や魅力を指します。

ウブロの資産価値を支えているのは、以下のような要素です。

革新的な素材開発

ウブロは「アート・オブ・フュージョン（異なる素材やアイデアの融合）」をコンセプトに、傷に強い「マジックゴールド」や色鮮やかなカラーセラミックなど、独自の素材を次々と開発しています。この技術力は、ブランドの価値を将来にわたって支える重要な基盤です。

強力なブランド戦略

前述の通り、スポーツやアートなど異業種との積極的なコラボレーションにより、ウブロは世界的な知名度と高いステータス性を獲得しています。このブランドイメージは、時計の価値を維持する上で大きな力となります。

独自のデザイン性

他のブランドにはない独創的なデザインは、流行に左右されない普遍的な魅力を持ちます。「人と被らない、自分だけの時計」を求める層からの需要は根強く、これが長期的な価値につながります。

これらの点から、ウブロは短期的な売買で利益を得る「投資対象」というよりは、ブランドの持つ物語や革新性を含めて所有する「文化的資産」としての価値が高い時計と言えるでしょう。

今後の値上がりの可能性と将来性

ウブロの新品定価は、近年上昇傾向にあります。これは、世界的な原材料費の高騰や製造コストの上昇、そして円安の影響などが背景にあります。

実際に、2024年にも価格改定が行われ、今後もこの傾向は続くと予測されています。

新品価格の上昇は、中古市場の価格にも影響を与えます。新品の価格が上がることで、状態の良い中古品の需要が高まり、結果として買取価格が底上げされる可能性があるのです。

また、ウブロは限定モデルを数多く発表しており、これらのモデルは希少性から将来的に価値が上がることも考えられます。

ブランドとしての勢いや革新的な取り組みが続く限り、ウブロの将来性は決して暗いものではありません。購入を検討する際は、現在の市場価格だけでなく、このような長期的な視点を持つことも大切です。

実際につけてる人のイメージや有名人

ウブロのブランドイメージを語る上で、「実際につけてる人」の存在は欠かせません。ウブロは世界中のトップアスリートやアーティスト、セレブリティに愛用されています。

例えば、サッカー界ではクリスティアーノ・ロナウド選手やキリアン・エムバペ選手、日本ではプロボクサーの井上尚弥選手や俳優の山崎賢人さんなどがアンバサダーを務めています。

彼らが公の場でウブロを着用する姿は、「成功のシンボル」というイメージを強力に発信し、ブランドのステータス性を高めています。

これらの事実は、「チャラい」「成金」といったネガティブなイメージが、必ずしも全ての着用者に当てはまるわけではないことを示しています。

むしろ、自分のスタイルを確立し、遊び心を持ったファッショナブルな大人たちが選ぶ時計、というポジティブな側面が強く浮かび上がってきます。

ウブロのリセールは悪いが買ってはいけない訳ではない

この記事で解説してきたポイントを総合的に判断すると、ウブロの腕時計に関する重要な事実が浮かび上がってきます。

ウブロの腕時計についてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ！