自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法とワインディングマシーン活用法

当ページのリンクには広告が含まれています。
自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法

自動巻き時計を使わない時、正しい保管方法を知らないと時計の寿命を縮めることになります。

自動巻き時計とは、腕に着けているだけで内部のゼンマイが自動的に巻かれる便利な時計ですが、使わない期間が長くなると、潤滑油が固まり故障の原因になることがあります。

時計を長く愛用するためには、超重要な保管ケースの選び方や、時計を動かし続けるワインディングマシーンの活用がポイントです。

この記事では、自動巻き時計を使わない時の寿命を延ばすコツ自動巻き時計おすすめモデルも紹介しながら、正しい保管方法について解説します。

この記事のポイント!
  • 自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法
  • ワインディングマシーンの使い方と効果
  • 時計の寿命を延ばすための保管ケースの選び方
  • 自動巻き時計の停止や故障を防ぐための注意点
タップできる目次

自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法

自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法

上のリストから興味のある見出しに直接飛びます。

自動巻き時計とは?歴史や魅力を解説

自動巻き時計とは、腕に着けていると腕の動きでゼンマイが自動的に巻き上がり、時計を動かす仕組みを持つ時計です。

これは、ムーブメント(時計の内部機構)にローターという部品が内蔵されていることで実現しています。

腕の振動に応じてローターが回転し、その力でゼンマイを巻き上げるため、手で巻く手間が不要になるのが特徴です。

自動巻き時計の歴史

自動巻き時計の仕組みは、18世紀にスイスの時計職人アブラアン・ルイ・ブレゲによって開発されました。

彼が1780年に発表した「ペルペチュエル」が最初の自動巻き時計であり、その技術は現代の時計にも受け継がれています。

1926年にはフォルティス社から、世界初の量産型自動巻き時計「ハーウッド」が発売され、以後、多くのブランドが自動巻き時計を製造するようになりました。

自動巻き時計の魅力

自動巻き時計の魅力は、ゼンマイを巻く手間が省ける点だけではありません。

機械式ならではの美しさや、精密なパーツが組み合わさることによるメカニカルな魅力も大きな特徴です。

また、電池を使わないため、定期的にメンテナンスを行えば、長期間にわたって使用することができる点も魅力の一つです。

ただし、長く使用し続けるためには、適切なメンテナンスと保管が必要です。

【超重要】保管ケースの選び方

自動巻き時計を長持ちさせるためには、適切な保管ケースを選ぶことが重要です。時計は精密機械であるため、保管環境によって寿命や性能に大きく影響します。

保管ケース選びのポイント「防湿性」

まず、保管ケースを選ぶ際には「防湿性」が大切です。

湿気は時計の内部に錆びや腐食を引き起こす原因となるため、湿度の管理が重要です。

管理人

特に日本のような湿度の高い地域では、防湿機能のあるケースを選ぶと良いでしょう。

乾燥材を使って湿度をコントロールできるケースや、湿度センサー付きのケースが理想的です。

保管ケース選びのポイント「衝撃対策」

次に「衝撃対策」も考慮する必要があります。

時計に外部からの衝撃が加わると、内部のムーブメントが損傷する可能性があるため、クッション性の高いケースを選ぶことが推奨されます。

内部に柔らかい素材が使われているケースや、時計をしっかり固定できるストラップがあるケースは、時計を安全に保管するために適しています。

保管ケース選びのポイント「磁気対策」

また、最近では「磁気対策」も重要です。

時計は磁気の影響を受けやすく、精度に狂いが生じることがあります。

パソコンやスマートフォンなどの電化製品の近くに置くと磁気の影響を受けるため、磁気シールドが施された保管ケースを選ぶと安心です。

これらの要素を考慮しながら、自動巻き時計に適した保管ケースを選ぶことで、時計の寿命を延ばし、常に最良の状態で使用できるようになります。

ワインディングマシーンは救世主⁉︎

自動巻き時計は、腕に装着していないとゼンマイが巻かれず止まってしまうため、使用頻度が少ない方にとって、ワインディングマシーンは非常に便利なアイテムです。

ワインディングマシーンとは、自動巻き時計を定期的に動かしてゼンマイを巻き続けるための装置です。

まず、ワインディングマシーンの使い方ですが、非常に簡単です。

ワインディングマシーンの使い方
STEP
マシーンに固定

時計をマシーンの指定されたクッション部分に固定します。

STEP
スイッチを入れる

時計の固定が完了したら、あとはスイッチを入れるだけで完了です。

これにより、マシーンが時計を回転させ、自然な腕の動きを模倣してゼンマイを巻き上げてくれます。

特に、頻繁に使わない時計でも常に動作状態を保つことができ、時間や日付のズレを防ぐことができます。

ワインディングマシーンを選ぶ際には、回転方向に注意が必要です。多くの自動巻き時計は、左右どちらか、または両方向で巻き上げる仕組みになっています。時計の取扱説明書を確認し、適切な回転方向に設定して使用しましょう。

また、ワインディングマシーンは時計を巻き続けるため、長時間使うと部品の摩耗が進む可能性があります。

管理人

そのため、必要以上にマシーンを稼働させないよう、使用頻度に応じてオン・オフを調整することが大切です。

適切に使用すれば、ワインディングマシーンは自動巻き時計の維持に大いに役立ちます。

週末だけ使う場合の保管方法

週末だけ使う場合の保管方法

自動巻き時計を週末だけ使用する場合、保管方法にはいくつかのポイントがあります。

頻繁に使用しない時計は、適切に保管しないと内部の油が固まったり、ムーブメントに不具合が生じるので注意が必要です。

注意点をまとめていきますので参考にしてください。

【重要】乾燥した場所で保管

まず、時計を使用しない平日の間は、乾燥した場所に保管することが重要です。

湿気は時計のムーブメントやケースに錆を引き起こす可能性があるため、防湿機能が備わった保管ケースや、乾燥剤を使って湿度を管理することが推奨されます。

直射日光の当たらない場所で保管

また、直射日光の当たらない場所に保管することも大切です。

紫外線によって時計の文字盤が変色したり、ケースが劣化するリスクがあります。

数日で行ったとしても、付けている時以外は直射日光極力避けるようにしましょう。

【できれば】ワインディングマシーンを活用する

週末だけ使用する時計の場合、ワインディングマシーンを活用するのも効果的です。

これにより、時計が止まらず、毎回のリセットやゼンマイの巻き上げが不要になります。

ただし、前述の通り、常に動かしておくと部品の摩耗が進むため、週に一度、ワインディングマシーンを使用するなど、適度に調整することが重要です。

ゼンマイを手動で巻き上げておく

最後に、時計をしばらく使わない場合は、ゼンマイを手動で巻き上げることをお勧めします。

これにより内部の潤滑油が均等に行き渡り、ムーブメントのスムーズな動きを維持できます。

管理人

機械式時計を週末だけ使う場合でも、こうした保管方法を心がけることで、時計の寿命を延ばすことができるでしょう。

自動巻き時計を使わないとどうなる?

ここまでに保管する際の注意事項をまとめて来ました。

では、実際に何もせず自動巻き時計を長期間使用しないとどうなるのか?どんな問題が起きるのか?

管理人

焦らすつもりはありませんが、リスクは覚えておきましょう。

ムーブメントの潤滑油が固まり故障する

時計は定期的に使用することで内部のムーブメントがスムーズに動作します。

しかし、使わない状態が続くと内部の潤滑油が固まってしまうことがあります。

これにより、歯車の動きが悪くなり、最悪の場合、時計が故障する原因となることもあります。

故障でなくゼンマイが切れて時計が止まる

また、自動巻き時計は腕の動きでゼンマイを巻き上げる仕組みですが、使用しないとゼンマイが巻かれず、時計が止まってしまいます。

時計が止まると、時間や日付が狂ってしまうだけでなく、再び使用する際に手動でゼンマイを巻き直す必要が生じます。

特に複雑な機構を持つ時計では、調整に時間がかかることもあります。

管理人

故障では無いですが、時間調整や日付調整は結構めんどくさいですよね

内部パーツが錆びたり汚れが付着し故障する

さらに、時計内部の金属パーツが湿気やほこりにさらされることも問題です。

保管環境が適切でない場合、時計内部に錆びや汚れが蓄積し、精度が低下する恐れがあります。

これを防ぐためにも、使わない期間が長くなる場合は、ワインディングマシーンの使用定期的なメンテナンスを検討することが重要です。

自動巻き時計を使わない時や寿命を伸ばすのコツ

自動巻き時計を使わない時や寿命を伸ばすのコツ

上のリストから興味のある見出しに直接飛びます。

自動巻き時計が止まったらどうする?

自動巻き腕時計が止まった場合、まず落ち着いてゼンマイを手動で巻き上げることが必要です。

自動巻き時計は、腕の動きによってゼンマイを巻き上げる仕組みですが、使用していない時間が長くなると、ゼンマイが巻き切れ、時計が止まってしまいます。

時計が止まったからといって慌てる必要はありません。正しい手順で対処することで、すぐに動かすことができます。

時計が止まった場合の直し方

時計が止まった場合、リューズ(時計の側面にあるつまみ)を使ってゼンマイを巻き上げます。

時計を着用する前に、リューズを手で回し、40〜50回程度巻き上げることで、再びゼンマイが動き出します。

このとき、時計を強く振る行為は避けてください。

振ることでローターや内部の部品にダメージが加わる可能性があり、故障の原因になるからです。

もし長期間時計を使用しない場合は、ワインディングマシーンを利用することで、時計を定期的に動かし続け、ゼンマイが止まるのを防ぐことができます。

日常的に使用しない時計でも、こうした対応で快適に使用することが可能です。

リューズの正しい操作方法

自動巻き時計を正しく使うためには、リューズの操作が非常に重要です。リューズは時計のゼンマイを手動で巻き上げたり、時刻を調整するために使用される部分です。

しかし、正しい操作方法を知らないと、時計に負担をかけたり、故障の原因になることがあります。

ゼンマイの巻き方

まず、ゼンマイを巻くときは、リューズを時計回り(右回り)にゆっくりと回します。

急いで回したり、力を入れすぎると、内部のパーツに負荷がかかることがあります。

ゼンマイが完全に巻き上がると、リューズがそれ以上回らなくなりますので、それ以上無理に回さないように注意しましょう。

時間と日付の調整

時間を調整する際には、リューズを引っ張って操作します。

多くの自動巻き時計では、リューズを1段引くと日付の調整、2段引くと時刻の調整が可能です。時刻を調整するときは、必ず時計回りに針を回すようにし、逆回転は避けたほうが無難です。

逆回転させると、内部の歯車が摩耗しやすくなることがあるため、注意が必要です。

最後に、リューズ操作後はしっかりと元の位置に押し戻し、リューズを締め直すことを忘れないようにしましょう。

管理人

これにより、防水機能が保たれ、時計を長く使うことができます。正しいリューズ操作を心がけることで、時計の寿命を延ばすことができるでしょう。

自動巻き時計はの寿命を延ばすには?オーバーホールが重要?

自動巻き時計を長期間使用するためには、オーバーホールが欠かせません。

オーバーホールとは、時計を分解して内部の部品を清掃・交換し、再度組み直す作業のことです。このプロセスにより、時計のムーブメントが正常に動作するように保たれます。

時計内部には潤滑油が使用されていますが、これが時間とともに劣化し、粘度が変わることで、時計の精度が狂ったり、部品が摩耗したりする原因になります。

管理人

オーバーホールを行うことで、この潤滑油を交換し、歯車やゼンマイなどの部品がスムーズに動くようにします。

オーバーホールの目安は、一般的に3〜5年に一度とされていますが、使用頻度や環境によっては、より短いスパンで必要になることもあります。

特に高級な自動巻き時計では、適切なタイミングでオーバーホールを行わないと、内部のパーツが摩耗し修理が困難になることがあります。メーカーによっては、修理用のパーツが限られているため、早めにメンテナンスを行うことが推奨されます。

このように、定期的なオーバーホールを行うことで、自動巻き時計の精度や寿命を長く保つことができ、結果的に大切な時計を長く愛用することが可能になります。

ゼンマイの巻き方のポイント

自動巻き時計のゼンマイを正しく巻くことは、時計を長く愛用するために非常に重要です。

自動巻き時計は腕の動きでゼンマイを自動的に巻き上げる仕組みですが、完全に止まってしまった場合や、腕の動きだけでゼンマイが十分に巻かれていないときは、手動で巻き上げる必要があります。

巻き方のポイントとして、まずリューズをゆっくりと時計回りに回すことが大切です。無理に速く回したり、逆回転させると、内部の部品に過度な負荷がかかり、故障の原因になることがあります。一般的に、40〜50回程度リューズを回すことでゼンマイが十分に巻き上がりますが、リューズが回らなくなったら、それ以上無理に巻かないようにしてください。ゼンマイが完全に巻かれている証拠です。

また、巻き上げるときは、時計を平らな場所に置くか、手に持って安定した姿勢で行うのがおすすめ。

時計が傾いた状態や動いた状態で巻き上げると、内部の機構に負担がかかるので注意してください。

このような細かな注意を払うことで、時計を正しく巻き上げることができ、寿命を延ばすことが可能です。

自動巻き時計のおすすめモデル

自動巻き時計のおすすめモデル

自動巻き時計を選ぶ際には、デザインや性能、ブランドの信頼性など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

ここでは、信頼性が高く人気のある自動巻き時計のおすすめモデルをいくつか紹介します。

ロレックス サブマリーナー

ロレックスのサブマリーナーは、世界的に有名なダイバーズウォッチで、自動巻き時計の中でも特に高い評価を受けています。

このモデルの魅力は、300メートルの防水性能と頑丈なステンレススチールケースです。また、自動巻きムーブメント「キャリバー3135」を搭載しており、高精度と耐久性を兼ね備えています。

シンプルながらも洗練されたデザインは、ビジネスシーンからカジュアルなシーンまで幅広く対応し、まさに一生使える時計として人気を集めています。

サブマリーナは、なかなか購入できないモデルとしても有名ですが「ロレックス来店予約買える?成功するための完全ガイド」で購入確率を高める方法をまとめました。

オメガ シーマスター プロフェッショナル

オメガのシーマスター プロフェッショナルは、映画「007シリーズ」でジェームズ・ボンドが着用したことで有名なモデルです。

この時計の特徴は、コーアクシャル自動巻きムーブメントを搭載しており、長期間の使用でも安定した精度を維持できる点です。

また、300メートルの防水性能と、回転式ベゼルを備えたダイバーズウォッチとしても人気があります。

オメガならではのスポーティでスタイリッシュなデザインが、時計愛好者だけでなく幅広い層に支持されています。

セイコー プロスペックス ダイバーズウォッチ

セイコーのプロスペックス ダイバーズウォッチは、日本が誇る高品質な自動巻き時計の一つです。

このモデルは、自動巻きムーブメント「キャリバー4R36」を搭載しており、手頃な価格ながらも高い耐久性と精度を持っています。

200メートルの防水性能を備え、日常使いはもちろん、アウトドアやスポーツシーンでも安心して使用できます。

デザインも豊富で、自分のスタイルに合った一本を見つけやすいのが特徴です。

タグ・ホイヤー カレラ

タグ・ホイヤーのカレラは、モータースポーツからインスピレーションを受けた自動巻き時計で、スピード感あふれるデザインが特徴です。

ムーブメントにはキャリバー5を採用しており、耐久性に優れ、シンプルなデザインでありながらもスポーティな印象を与えます。

文字盤は見やすく、クロノグラフ機能がついているモデルも多いため、実用性も高いです。

タグ・ホイヤーならではのデザインと信頼性が多くのユーザーに支持されています。

IWC ポルトギーゼ オートマティック

IWCのポルトギーゼ オートマティックは、エレガントでクラシカルなデザインが魅力の自動巻き時計です。

ムーブメントには自社製キャリバー52010を搭載しており、7日間のパワーリザーブを備えています。

大きな文字盤と細かいインデックス、サファイアガラスケースバックから見える精密なムーブメントが、高級感を際立たせています。

この時計は、ビジネスシーンやフォーマルな場面での使用にもぴったりです。

自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法:総括

最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

  • 自動巻き時計は、腕の動きでゼンマイが巻かれる仕組みを持つ時計
  • 長期間使わないと潤滑油が固まり、ムーブメントが故障する可能性がある
  • 時計を使わない時は防湿性のあるケースに保管するのが望ましい
  • 直射日光を避け、乾燥した場所に保管することが重要
  • ワインディングマシーンは時計を動かし続け、ゼンマイが止まるのを防ぐ
  • ワインディングマシーンの使いすぎは部品の摩耗を早める可能性がある
  • 時計をしばらく使わない場合は、リューズを使って手動でゼンマイを巻くと良い
  • 湿気や磁気を避けた保管環境が時計の寿命を延ばす
  • 強い衝撃が時計内部のムーブメントを損傷する恐れがある
  • 時計内部のパーツは磁気に弱いため、磁気対策されたケースが有効
  • 時計が止まった場合は、リューズを40〜50回程度回してゼンマイを巻き直す
  • 時計を定期的に使用しないと精度が狂ったり、故障の原因となる
  • 週末だけ使用する場合は、ワインディングマシーンの活用が効果的
  • 定期的にオーバーホールを行うことで、時計の精度と寿命を保てる
  • 長期間使用しないと錆びや汚れが内部に蓄積し、時計が故障する恐れがある

腕時計に関する豆知識についてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

自動巻き時計を使わない時の正しい保管方法

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次