タイメックスのキャンパー、そのシンプルで武骨なデザインに心惹かれる一方で、
「手巻きモデルは扱いが難しいのでは?」
「もしかしてデザインがダサい?」
といった評判が気になり、購入を迷ってはいませんか。
自分にぴったりの種類やサイズの選び方、日々のコーデに合わせるコツはもちろん、購入後に気になる防水性能や、万が一壊れる可能性と修理の方法。そして長く愛用するための電池交換やベルトの種類と交換の知識まで、この一本を選ぶ上での失敗や後悔を避けるための情報を網羅しました。
この記事を読めば、タイメックス『キャンパー』の全てが分かります。
- キャンパーの歴史から現代のモデルまでを網羅した選び方
- 耐久性や防水性能など実用面でのリアルな情報
- 電池交換や修理といった購入後のメンテナンス方法
- ベルト交換によるカスタマイズで自分だけの一本に仕上げる方法
- キャンパーの歴史から現代のモデルまでを網羅した選び方
- 耐久性や防水性能など実用面でのリアルな情報
- 電池交換や修理といった購入後のメンテナンス方法
- ベルト交換によるカスタマイズで自分だけの一本に仕上げる方法
当記事で紹介している腕時計一覧
タイメックス『キャンパー』の魅力と選び方
ダサいって本当?デザインの魅力を解説
タイメックスのキャンパーが「ダサい」あるいは「安っぽい」と評されることがありますが、これは表面的な見方に過ぎません。むしろ、その評価の背景にこそ、キャンパーが持つ本質的な魅力が隠されています。
プラスチック製のケースやナイロンベルトの質感から、一部でチープな印象を持たれることがあるのは事実です。
しかし、これはキャンパーの原点が、1980年代に米軍の仕様に基づいて開発された「ディスポーザブルウォッチ(使い捨て時計)」にあるためです。戦地という過酷な環境で、視認性、軽量性、そして万が一故障しても惜しくないコストを実現するために、一切の無駄を削ぎ落とした結果、このデザインが生まれました。
したがって、華美な装飾を排したミニマルなデザインは、「安っぽい」のではなく「機能美の追求」の証しです。
この気取らないシンプルな佇まいは、流行に左右されることなく、どんな時代やファッションにも寄り添う普遍性を持っています。
アウトドアシーンで傷を気にせずタフに使える実用性は、高級時計にはない大きなメリットと言えるでしょう。
以上の点を踏まえると、キャンパーは「ダサい」のではなく、「歴史的背景に裏打ちされた本物の機能美を持つ時計」であり、その価値を理解して身につけることで、逆にファッションへの深いこだわりを表現できるアイテムなのです。
この記事ではキャンパーのデザインの魅力を解説しました。タイメックスというブランド全体が「ダサい」と言われる理由や、その背景にある本当の魅力について、より深く知りたい方にはこちらの記事が参考になります。
⇒ タイメックスがダサいと言われる理由とは?実際の評判と魅力も解説!
購入前に知りたいリアルな評判
タイメックス キャンパーの購入を検討する上で、実際に使用しているユーザーからの評判は非常に参考になります。ここでは、様々な角度からのリアルな声を紹介します。
キャンパーに対する肯定的な口コミ
肯定的な評判として最も多く聞かれるのは、圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。1万円以下で購入できるモデルも多い中、「この価格でこの品質は驚き」「10年以上現役で使えている」といった、価格以上の価値を感じる声が多数寄せられています。
また、約15gという驚異的な軽さからくる着け心地の良さや、どんな服装にも合わせやすいデザインの汎用性も高く評価されています。ビル・クリントン元大統領をはじめ、国内外の多くの有名人が愛用している事実も、信頼性の高さを物語っています。
キャンパーに対する否定的な口コミ
一方で、否定的な評判が全くないわけではありません。一部のユーザーからは、クォーツモデル特有の秒針が動く「チクタク」という音が、静かな環境では少し気になるという意見があります。
また、前述の通り、プラスチックの質感を「チープ」と感じる声や、アクリル製の風防がミネラルガラスなどに比べて傷つきやすいという指摘も見受けられます。
タイメックス公式サイトでの口コミ
シンプルなデザインと渋いカラーが気に入りました。
軽くて疲れなそうだし、薄くて服の袖に引っかかったりしないのも良いです。
ベルトを止めるのに少し手間取りましたが、これから使っていくうちに馴れることを期待します。
とにかく軽い。邪魔にならないので常につけています。キャンプでガシガシ使いたいと思います。
欲しかったCamperを手に入れることが出来て満足です。 時計自体が軽く、つけ心地も良いです。
MARATHON Navigatorを使ってますが、オーバーホールでしばらく手元を離れるので気軽に使用できる腕時計として購入しました。 感想としては、チープながら時計としてはしっかりしているので使用する分には全く問題ないです。それにとても軽く気軽に使用する分には満足といっていいレベルだと思います。 ただ、残念な点としては、本体以上にベルトが輪をかけてチープで、かつ短過ぎです。これはどうにかならなかったのか?と感じました。 正直、これで9,130円は少々高いです、、、(令和3年7月時点)
SNS上の口コミ・評判
これらの評判を総合すると、キャンパーは高級時計のようなステータス性や重厚感を求める人には不向きかもしれませんが、「日常やアウトドアで気兼ねなく使える、信頼性の高いカジュアルウォッチ」としては、非常に多くのユーザーから満足を得ている時計であると考えられます。
豊富な種類のラインナップを紹介
タイメックス「キャンパー」は、その長い歴史の中でユーザーの様々なニーズに応え、数多くのモデルへと枝分かれしてきました。そのため、一口にキャンパーと言っても、その選択肢は驚くほど多岐にわたります。
この多様性こそがキャンパーの大きな魅力である一方、初めて購入する方にとっては、どのモデルを選べば良いのか迷う原因になるかもしれません。
ここでは、代表的なシリーズやモデルそれぞれの特徴を深掘りし、どのような方に適しているのかを具体的に解説します。ご自身のライフスタイルやファッション、そして時計に求める価値観と照らし合わせながら、最適な一本を見つけるための参考にしてください。
選び方の基本となる主要モデル比較
まずは、キャンパーの代表的なラインナップを比較してみましょう。デザインや機能、素材の違いを把握することで、自分に合ったモデルが絞り込みやすくなります。
モデル名 | ケース径 ケース素材 | ムーブメント | 主な特徴 |
---|---|---|---|
オリジナル・キャンパー | 36mm レジン | クォーツ | 1980年代の初代モデルを忠実に再現した復刻版。ドーム型風防が特徴的。 |
オリジナル・キャンパー | 29mm レジン | クォーツ | 小ぶりなサイズで女性や手首の細い方におすすめ。アクセサリー感覚で使える。 |
MK1 | 40mm アルミニウム スチール | クォーツ | ケース素材をレジンからアルミニウムやステンレススチールに変更し、質感を向上させたモデル。 |
オーバーサイズ・キャンパー | 40mm レジン | クォーツ | オリジナルのデザインを踏襲しつつサイズアップ。インディグロナイトライト搭載で夜間の視認性が高い。 |
MK1 メカニカル | 36mm スチール | 手巻き | オリジナルに忠実な手巻きムーブメントを搭載した復刻モデル。時計好きから高い支持を得る。 |
コラボレーションモデル | 様々 様々 | 様々 | BEAMS、Nigel Cabourn、Todd Snyderなど、様々なブランドやセレクトショップとのコラボ。希少性が高い。 |
オリジナル・キャンパー
キャンパーの魅力を語る上で、全ての原点となるのが「オリジナル・キャンパー」です。これは1980年代に米軍に納入されていたモデルの意匠を、現代に忠実に蘇らせた復刻版。
2015年に日本の代理店の熱意によって企画が実現したこのモデルは、当時の設計図が現存していなかったため、ヴィンテージの実物を3Dスキャンして再現したという逸話を持ちます。
最大の特徴は、レジン製の軽量なケースと、こんもりと丸みを帯びたドーム型のプラスチック風防です。この組み合わせが、他にはない独特のレトロ感と、わずか15g前後という驚異的な軽さを実現しています。まさに、ミリタリーウォッチとしての機能美を純粋な形で体感できるモデルと言えるでしょう。
ケース径36mmの定番モデルに加え、より小ぶりな29mmモデルもラインナップされており、性別を問わず愛用されています。
ただし、そのルーツゆえに質感がチープに感じられる可能性や、暗闇で文字盤を光らせるインディグロナイトライトが非搭載である点は、事前に理解しておく必要があります。
歴史的背景やオリジナリティを最も重視する方にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
現代的に進化した「MK1」シリーズ
「MK1」シリーズは、オリジナル・キャンパーの普遍的なデザインはそのままに、ケースの素材を現代的にアップデートしたコレクションです。ミリタリーウォッチの武骨な雰囲気は好きだけれど、もう少し日常で使いやすい質感が欲しい、という方に最適なモデル群です。
主な素材はアルミニウムとステンレススチールの2種類です。
アルミニウムケースは、レジンよりも高い強度と金属ならではのマットな質感を持ちながら、軽量性を維持しているのが特徴です。一方、ステンレススチールケースは、ずっしりとした重厚感と高級感があり、キャンパーをよりドレッシーな印象へと昇華させます。
ビジネスカジュアルのジャケットスタイルなどにも違和感なく馴染むため、着用シーンが大きく広がります。このように、MK1シリーズは素材を選ぶことで、キャンパーの持つカジュアルさと、腕時計としてのきちんと感を両立させることが可能です。
視認性と存在感を高めた「オーバーサイズ・キャンパー」
オリジナルの34mm(第二世代)や36mm(初代復刻)のケース径では少し物足りない、と感じる方のために登場したのが「オーバーサイズ・キャンパー」です。
このモデルのもう一つの大きな利点は、タイメックスの代名詞でもある文字盤全面発光機能「インディグロナイトライト」を搭載している点です。リューズを押し込むだけで文字盤全体が青緑色に光るため、夜間のキャンプや暗い場所でも瞬時に時刻を確認できます。
オリジナルの持つ雰囲気は継承しつつ、実用性を大幅に向上させたモデルであり、特にアウトドアシーンでの活用を考えている方には、非常に心強いパートナーとなってくれます。
時計好きの心を掴む「MK1 メカニカル」
数あるキャンパーのラインナップの中でも、ひときわ異彩を放ち、時計愛好家から熱い支持を受けているのが、手巻きムーブメントを搭載した「MK1 メカニカル」です。
カチ、カチ、と時を刻む秒針の動きや音は、電池式の時計にはない生命感を感じさせます。時計に命を吹き込むこの手間は、決して面倒な作業ではなく、所有する喜びと愛着を日々深めてくれる儀式となるでしょう。
前述の通り、ムーブメントがシンプルな分、薄型で軽量な設計が可能なのも魅力です。
もちろん、定期的にぜんまいを巻かないと止まってしまう、クォーツに比べると時間の精度が若干劣るといった機械式ならではの特徴もあります。しかし、そうした不便さをも含めて楽しめる、ロマンを求める方にこそふさわしい一本です。
ファッション性を追求する「コラボレーションモデル」
タイメックスは、その普遍的なデザインをキャンバスとして、これまで数多くのファッションブランドやセレクトショップとのコラボレーションモデルを発表してきました。
BEAMS、Nigel Cabourn、Todd Snyderといった名だたるブランドとの過去のモデルは、今なお高い人気を誇ります。
これらのモデルは、定番にはない特別なカラーリングや、ブランドの世界観を反映したユニークなディテールが施されているのが最大の特徴です。周りの人と被らない、ファッションの主役にもなりうる特別なキャンパーを手に入れたい方には、最高の選択肢となります。
ただし、その多くが数量限定で生産されるため、発売後すぐに完売してしまうことがほとんどです。人気のコラボモデルを手に入れるには、ブランドの公式サイトやSNSなどで発売情報をこまめにチェックし、タイミングを逃さないことが重要になります。
自分に合うサイズの選び方と比較
キャンパーを選ぶ上で、ケースのサイズは着用した際の印象を大きく左右する重要なポイントです。ここでは主要なモデルのサイズ感を比較し、選び方のヒントを解説します。
Google スプレッドシートにエクスポート
手首の太さだけでなく、どのようなファッションに合わせたいかでサイズを選ぶのも一つの方法です。例えば、きれいめなシャツに合わせるなら34mmや36mmの小ぶりなサイズが上品にまとまります。一方で、厚手のスウェットやアウターに合わせるなら、40mm以上のサイズでないと時計が負けてしまう可能性があります。
ケース径 | 主なモデル | おすすめのスタイルや手首の太さ |
29mm | オリジナル・キャンパー | 華奢な印象で、女性や手首の細い男性に最適。ブレスレットとの重ね付けにも向いています。 |
34mm | 日本限定モデル(チビミリ) | 絶妙なサイズ感で男女問わず人気。主張しすぎず、さりげなく腕元を飾りたい方におすすめです。 |
36mm | オリジナル・キャンパー MK1メカニカル | 最もクラシックでバランスの取れたサイズ。標準的な手首の太さの方であれば、どなたにも似合います。 |
40mm | オーバーサイズ・キャンパー MK1 | 現代的な腕時計の標準サイズ。しっかりとした存在感を求める方や、体格の良い方にフィットします。 |
42mm以上 | エクスペディションなど | ミリタリーウォッチらしい武骨さを強調したい場合に。アウトドアスタイルとの相性が抜群です。 |
可能であれば、実際に店舗で試着してみるのが最も確実な方法です。自分の腕に乗せたときのバランスや、普段の服装との相性を確認することで、後悔のないサイズ選びができます。
キャンパーのサイズ選びに触れましたが、特に女性にとっては時計の付け方や見せ方も重要です。女性が腕時計をおしゃれに着けこなすための正しい位置やマナー、ブレスレットとの重ね付けのコツなどを解説します。
⇒ 腕時計の付け方【女性編】正しい位置とマナー、おしゃれ術
原点を知る手巻きモデルの魅力
タイメックスのキャンパーのラインナップの中でも、特別な存在感を放つのが「手巻き」モデルです。クォーツ(電池式)時計が主流の現代において、あえて手巻きモデルを選ぶことには、単なるノスタルジー以上の深い魅力があります。
キャンパーのルーツであるベトナム戦争時代の軍用時計は、そもそも手巻き式でした。そのため、手巻きモデルを所有することは、この時計が持つ歴史のオリジンに触れることを意味します。毎日リューズを巻いてぜんまいを巻き上げるという行為は、一見すると手間に感じるかもしれません。
しかし、この一手間こそが、時計に命を吹き込む儀式であり、デジタル機器にはないアナログならではの「時計と対話する時間」を生み出します。
また、手巻きムーブメントは、自動巻き機構を持たない分、部品点数が少なく、薄型で軽量なケースを実現できるという構造的なメリットもあります。キャンパーが持つ軽快な装着感は、このシンプルな機構によって支えられている側面も。
現行品では、オリジナルを忠実に再現した「MK1 メカニカル」が手巻きモデルとして人気を博しています。秒針が「チクタク」と時を刻む音は、クォーツのそれとは異なる温かみがあり、所有する喜びをより一層深めてくれるでしょう。
手間がかかるからこそ愛着が湧く、それが手巻きモデル最大の魅力です。
手巻きモデルの魅力に触れましたが、こうしたこだわりの一本は「一生モノ」として長く愛用したいものです。ここでは、10万円台という価格帯で手に入る、長く付き合える「一生モノ」の腕時計の選び方を紹介します。
⇒ 10万円台で見つける一生モノのメンズ腕時計選び【2025年厳選】
日々のコーデをおしゃれに格上げ
キャンパーの最大の強みは、その究極のシンプルさゆえのコーディネートの汎用性の高さにあります。ここでは、キャンパーをおしゃれに見せるためのコーデのポイントをいくつか紹介します。
キャンパーのルーツに合わせたコーデ
まず基本となるのは、ミリタリーやアウトドアといった、キャンパーのルーツと親和性の高いスタイルに合わせることです。カーキのミリタリージャケットや、色落ちしたジーンズに合わせるだけで、時計が持つ無骨な魅力が引き立ち、こなれた雰囲気を演出できます。
キレイめスタイルにバスしのコーデ
一方で、上級者のテクニックとして、あえてきれいめなスタイルの「ハズし」として使う方法もおすすめです。
例えば、ドレッシーなシャツやジャケットスタイルの腕元にキャンパーを合わせることで、程よい抜け感が生まれます。これにより、堅苦しい印象が和らぎ、親しみやすく洗練された大人のカジュアルスタイルが完成します。
ベルト交換でコーデの幅を広げる!
さらに、ベルトを交換することでコーディネートの幅は無限に広がります。前述の通り、標準的なナイロンベルトだけでなく、レザーベルトに交換すればシックな印象に、カラフルなストライプのNATOベルトにすれば遊び心のあるアクセントになります。
このように、キャンパーは主役になるのではなく、あくまで名脇役として全体のコーディネートを引き立てる力を持っています。TPOやその日の気分に合わせて、様々な表情を楽しんでみてください。
キャンパーを活かしたコーデ術を紹介しましたが、時計の印象は文字盤の色でも大きく変わります。定番の白文字盤が与える印象や、おしゃれに見せるための選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
⇒ 腕時計の白文字盤はダサい?ダサいと感じる理由と魅力、選び方を解説
当記事で紹介している腕時計一覧
タイメックス『キャンパー』のメンテナンスと活用術
知っておきたい防水性能レベル
キャンパーを日常やアウトドアで安心して使用するためには、その防水性能を正しく理解しておくことが不可欠です。モデルによって防水レベルは異なりますので、注意が必要です。
多くのキャンパーモデルで採用されているのが「3気圧防水(3ATM/30m)」です。この表記を見ると、水深30mまで潜れると誤解しがちですが、これは静止した状態での耐圧性能を示すものです。
実際の使用シーンでは、「日常生活用防水」と考えるのが適切です。具体的には、手洗いや洗顔時の水しぶき、あるいは小雨に濡れる程度であれば問題ありません。しかし、時計を水に浸すような行為、例えばシャワーや水泳、食器洗いなどでの使用は避けるべきです。
一部のモデル、例えば「オーバーサイズ・キャンパー」や「エクスペディション」シリーズでは、「5気圧防水(5ATM/50m)」や「10気圧防水(10ATM/100m)」といった、より高い防水性能を備えています。
5気圧防水であれば、水仕事や水上スポーツ(ヨットなど)での使用にも耐えられます。10気圧防水になると、水泳やスキンダイビングといった、より本格的なウォーターアクティビティにも対応可能です。
自分の持っているキャンパーの防水性能を把握し、適切な使い方を心がけることが、時計を長く愛用する鍵となります。
キャンパーの防水性能について解説しましたが、より過酷な環境での使用に関心がある方もいるでしょう。ここでは、サウナという特殊な環境でG-SHOCKが使えるのか、その選び方と注意点を詳しく検証しています。
⇒ サウナでG-SHOCK!選び方と注意点まとめ!おすすめモデル5選
すぐ壊れる?耐久性と注意点
「タイメックスは壊れやすい」というイメージを持つ方もいますが、これは必ずしも正しくありません。キャンパーの耐久性と、長く使うための注意点について解説します。
キャンパーの壊れるは風防の損傷が大半
キャンパーが「壊れる」と言われる場合、その多くは風防(文字盤を覆うガラス部分)の傷に関するものです。
多くのモデルで採用されているアクリル(プラスチック)製の風防は、ガラスに比べて柔らかいため、硬いものにぶつけると傷がつきやすいというデメリットがあります。
しかし、これは衝撃を吸収しやすく、ガラスのように粉々に割れてしまうリスクが低いというメリットの裏返しでもあります。小さな傷であれば、市販の研磨剤で磨くことで目立たなくすることも可能です。
内部のムーブメントは壊れにくい
内部のムーブメントに関しては、シンプルな構造ゆえに非常に堅牢です。特にクォーツモデルは故障する箇所が少なく、高い耐久性を誇ります。
「ポケットに入れたまま洗濯してしまったが、電池を交換したら何事もなかったように動き出した」というような体験談も数多く報告されており、そのタフさがうかがえます。
ただし、精密機械であることに変わりはありません。高い場所からの落下や強い衝撃は、当然ながら故障の原因となります。また、磁気も時計の精度に影響を与えるため、スマートフォンやパソコンのスピーカー、バッグのマグネットなど、強い磁気を発するものに長時間近づけないように注意が必要です。
要するに、キャンパーは風防の傷つきやすさに注意し、強い衝撃や磁気を避ければ、非常に長く使い続けられるタフな時計であると言えます。
キャンパーの耐久性について解説しましたが、腕時計につく傷は避けられない悩みの一つです。傷は「味」なのか、それとも避けるべきなのか。諦める前に知っておきたい傷への考え方や修理方法を解説します。
⇒ 腕時計の傷はしょうがない?諦める前に知りたいポイントと修理方法
万が一の故障に備える修理ガイド
大切に使っていても、時計が故障してしまう可能性はゼロではありません。万が一キャンパーが動かなくなったり、不具合が生じたりした場合の修理について解説します。
正規代理店のカスタマーサービス
まず相談すべきは、タイメックスの正規輸入代理店であるウエニ貿易のカスタマーサービスです。保証期間内であれば、保証書の規定に従って無償または優待価格で修理を受けられる可能性があります。保証期間が過ぎていても、有償での修理を受け付けています。
公式サイトから修理依頼の手順を確認し、指定のサービスセンターへ時計を送付するのが一般的な流れです。正規サービスを利用するメリットは、純正パーツを使用して確実な修理を行ってもらえる安心感にあります。
街の高い修理店に依頼も可能
もう一つの選択肢は、街の時計修理専門店に依頼することです。特に保証期間が切れている場合や、より安価に修理を済ませたい場合に有効です。
多くの専門店がタイメックスの修理に対応しており、電池交換や簡単な調整であれば、その場で対応してもらえるでしょう。
修理にかかる費用は、故障の内容によって大きく異なります。単純な電池交換であれば2,000円前後から、内部機構の分解掃除(オーバーホール)が必要な場合は10,000円以上かかることもあります。事前に見積もりを取り、修理内容と費用に納得した上で依頼することが大切です。
日頃から丁寧に扱い、不調を感じたら早めに専門家に見せることで、深刻な故障を防ぎ、修理費用を抑えることにも繋がります。
万が一の修理について解説しましたが、時計の修理には定期的なオーバーホールも含まれます。そもそもオーバーホールは本当に必要なのか、その費用対効果や、しなかった場合のリスクについて詳しく解説します。
⇒ 時計オーバーホールもったいない?必要性としないとどうなるか?【徹底解説】
電池交換の費用と方法を解説
クォーツ式のキャンパーを使い続ける上で、避けて通れないのが電池交換です。ここでは、自分で交換する方法と、専門店に依頼する場合について、それぞれのメリットや費用を解説します。
自分で電池交換を行う場合
手先の器用さに自信がある方であれば、自分で電池交換を行うことも可能です。 必要な道具は、裏蓋を開けるための「こじ開け」と呼ばれる工具(マイナスドライバーの先端が薄いものでも代用可)、古い電池を取り出すためのピンセット、そして新しい電池です。
キャンパーの多くのモデルで使用されている電池は「CR2016」という型番のボタン電池で、家電量販店やコンビニエンスストアで入手できます。
手順としては、まず時計の裏蓋にあるわずかな隙間にこじ開けを差し込み、てこの原理で慎重に蓋を開けます。
次に、内部のムーブメントを傷つけないように注意しながら、ピンセットで古い電池を取り出し、新しい電池を正しい向きでセットします。
最後に、裏蓋を元の位置に戻し、パチッと音がするまで均等に力を加えてしっかりと閉めれば完了です。
自分で交換する最大のメリットは、費用を安く抑えられることです。しかし、裏蓋や内部を傷つけるリスクや、防水性能を損なう可能性があるというデメリットも理解しておく必要があります。
専門店に依頼する場合
時計店や修理専門店に依頼するのが、最も安全で確実な方法です。専門家が適切な工具を使って作業を行うため、時計を傷つける心配がありません。
費用は店舗によって異なりますが、一般的に1,500円から3,000円程度が相場です。この料金には、多くの場合、防水性能を維持するために不可欠なパッキン(ゴム製のリング)の状態確認や交換、防水テストが含まれています。
特に防水性能を確実に維持したい場合や、自分での作業に不安がある場合は、迷わず専門店に依頼することをおすすめします。
適合するベルトの幅と素材は?
キャンパーの大きな魅力の一つが、ベルトを交換してカスタマイズできる点です。
ベルトを変えるだけで時計の印象は劇的に変わりますが、そのためには適合するベルトの「幅」と「素材」を知っておくことが大切です。
ベルトの幅(ラグ幅)
ベルトを時計本体に取り付ける部分の幅を「ラグ幅」と呼びます。キャンパーのラグ幅はモデルによって異なりますが、最も一般的な「オリジナル・キャンパー(36mm)」のラグ幅は18mmです。40mmケースの「MK1」などは20mmが主流です。
購入する際は、自分の持っているキャンパーのラグ幅を定規などで正確に測定するか、公式サイトのスペック表で確認することが不可欠。
ラグ幅と異なるサイズのベルトは、基本的に取り付けることができません。
ベルトの素材
キャンパーに標準で付属しているのはナイロン製の引き通し式ベルトですが、様々な素材のベルトに交換して楽しむことができます。
- ナイロン (NATOストラップ): 最もポピュラーな選択肢です。軽量で丈夫、水に強く、カラーバリエーションが非常に豊富なのが特徴です。汚れたら丸洗いできるため、夏場やアウトドアシーンに最適です。
- レザー(革): 時計に落ち着きと高級感を与え、シックな印象に変えることができます。ミリタリーウォッチにレザーを合わせることで、カジュアルさと上品さが同居した絶妙なスタイルが生まれます。
- ステンレススチール: メッシュタイプのブレスレットなどに交換すると、ドレッシーでモダンな雰囲気に変わります。ただし、キャンパーの軽量な本体とのバランスを考慮する必要があります。
これらのベルトは、タイメックス純正品だけでなく、様々なブランドから市販されています。ラグ幅さえ合っていれば、多くのサードパーティ製品を取り付けることが可能です。
様々なベルト素材を紹介しましたが、特に革ベルトは定番の一つです。しかし、革ベルトがダサいという意見も。ここでは、革ベルトを上品に見せる選び方のコツや、長く使うためのメンテナンス方法を解説します。
⇒ 腕時計の革ベルトは本当にダサいのか?上品に見せる選び方とメンテナンス
簡単なベルト交換で着せ替えを楽しむ
前述の通り、キャンパーの多くで採用されているナイロン製の「引き通し式」ベルトは、特別な工具を一切使わずに、誰でも数十秒で簡単に交換できます。
この手軽さが、キャンパーをファッションアイテムとして楽しむ上で大きなポイントとなります。
交換方法は非常にシンプルです。
まず、時計本体から現在ついているベルトを、バックル(尾錠)側から引き抜くだけです。ベルトは時計の裏側にあるバネ棒とケース本体の間を通っているだけなので、スルスルと抜くことができます。
次に、新しいベルトの先端を、時計の上側(12時側)のバネ棒とケースの間から通し、時計の裏側を通して下側(6時側)のバネ棒の間から引き出します。
最後に、引き出したベルトの先端を、ベルトに付いている金属製の遊環(ループ)に通して固定すれば完了です。
この手軽さにより、その日の服装や気分に合わせて、まるで洋服を着替えるように時計のベルトを交換できます。
例えば、普段は定番のオリーブ色のベルトを使い、週末は気分を変えてカラフルなストライプ柄のベルトにする、といった楽しみ方が可能です。
替えのベルトを数本持っているだけで、一本の時計が何通りもの表情を見せてくれます。
この高いカスタマイズ性こそ、タイメックス キャンパーが単なる時間を知るための道具ではなく、自己表現のためのファッションアイテムとして世界中で愛され続けている大きな理由なのです。
当記事で紹介した腕時計一覧
まとめ:長く愛せるタイメックス「キャンパー」を徹底解説
- タイメックス キャンパーはベトナム戦争時の軍用時計がルーツ
- 「ダサい」という評価は気取らない機能美の裏返しである
- 1万円前後から購入できる圧倒的なコストパフォーマンスが魅力
- 軽量で腕への負担が少なく日常使いに最適
- 良い評判はコスパとデザイン、悪い評判は秒針の音や質感
- オリジナル、MK1、手巻きなど豊富な種類から選べる
- ケース径は29mmから40mm以上までありサイズ選びが重要
- 手巻きモデルは時計と対話するアナログならではの楽しみがある
- ミリタリーやカジュアルコーデとの相性が抜群
- 3気圧防水は日常生活での水しぶき程度なら問題ない
- シンプルな構造ゆえに堅牢で壊れにくい
- 故障の際は正規代理店か時計修理専門店に相談する
- 電池交換は専門店で2,000円前後から可能
- ラグ幅さえ合えば市販の様々なベルトに交換できる
- 工具不要のベルト交換で簡単に着せ替えを楽しめる
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